2010年12月17日

食・友・飯・誠・FD


「脳内メーカ-」シリーズで、私の脳内は「食」の周りに「友」がならび、前世の脳内でも「飯」の周りに「誠」がならぶ。私は食べることと縁が深いようで、ちょっと意外。
それにしても、問題は「カレンダーメーカー」である。仕事名(旧姓使用)では「忙」の字がならびまくり、本名(新姓使用)では「休」の字がならびまくる。家庭の役割を、もっとちゃんとしなくちゃいかんぞ、という忠告のように思えた。

さて、就職活動のシーズンも深まる今日この頃、学生さんの「就活きつすぎますよ〜」に始まり、科目外の雑談の機会がふえて楽しい。

学生の話によると、FD制度ならびに「学生による授業評価」制度の批判を、授業中にガンガンやる先生がいるらしい。
あの制度には、たしかにそうとう的外れなところがあるけれど、その批判で授業をつぶすのはちょっと違うかなと思う。

文系の教員は、まず「科目の到達目標を明確に」なるFD的要請に抵抗を覚えがちである。その抵抗の趣旨は「到達目標を簡単に示せるような薄っぺらい中身は本当の教育ではない」「教育の成果はもっと総合的なものだ」という主張である。
しかし、単位制で資格を授与する以上、まあなんらかの到達目標の組み合わせとしてカリキュラムをくむ必要があるのも現実的に妥当な状況だと思う。
FDの一環として行われがちな「学生による授業評価」の問題点として、「教えを受ける立場の者は学習内容を未把握なので教師を評価させられない」というものがある。すべての研究者は、ごくごく未熟なうちから、過去の研究成果を評価・批判することによって、研究を更新してきたが、「学生による授業評価」が匿名アンケートの形式をとっている点は、論文による批判とは構造的に異なるわけである。匿名でなく記名、かつ、全員提出でなく任意提出、という条件をみたせば、いつも論文でやっていることの繰り返しとして、もっと受け入れやすくなるのかもしれない。

社会からのFD的要請には「卒業後の就労と授業をリンクさせよ」というのがある。こういうのは、文字通りとれば浅薄で下らない要請であって、「大学は哲学の府として成立したのであり、個々の職業家養成は専門学校の仕事だ!」と、怒りののろしがあがる。しかし、そのあたりは巧みに読み替えて、「学生がどんな職業についたとしてもふと思い出してもらえるような中身」=「就労とのリンク」ということにして、各科目の中身にいちいち関連づけて作文すれば、少なくともしばらくはわたっていけると思う。

玉川大学のFD資料「今「文学部の授業」が面白い」(http://www.tamagawa.ac.jp/humanities/news/news10.html)は、シラバス書類の書き方の具体例にもなっていた。また、北大のFD要綱(http://socyo.high.hokudai.ac.jp/FD/fd.pdf)も、読むだけならかなり説得力があった。

ただし、北大のFD要綱内でバラバラに記された「学生の名前と顔を覚えること」「学生を公平に扱うこと」を同時に満たそうとすると、それは要するに「週1回300人と会って、そこに居る全員の名前と顔をまんべんなく覚える」という要請になる。300人の名前と顔を覚えるなどということ自体は、各人と会って楽しくおしゃべりすれば可能かも知れないが、行うべきことのメインは講義であってお友達づくりではないので、どちらかを免除していただかないと、はっきり申して、到底まともな授業にならないであろう・・・なんてすばらしい〜。

2010年12月16日

雄弁な喩えワールド

今年の暮れは、文具券が使用期限となるらしい。
金券というものは、こんなに短い告知期間で無効にできるものなのだろうか。

さて、「キリスト教学校教育」12月号で、坂東資朗先生(西南中高の宗教主任)の文章が、とてもとても面白く、説得力にみちていた。こういうスピーチ技を身につけたいので熟読して分析(のつもりで、つい沢山写してしまう・・・)。
1.冒頭の喩えが印象的。お願い事の祈りを「請求書のような祈り」に喩える。これは最終段落で感謝の祈りを「領収書のような祈り」に喩えることで呼応。
2.前半では、子供の頃の「夢」=「かみさまへのお祈り」という構図が成長とともに忘れ去られ、その分、自力のみを信じる傲慢が生まれているのかもしれないのだが、そこのところを重く反省するのではなくて、「何でも自分の力で! そう過剰に力んだ生き方で疲れてしまっているのでは?」と軽く伝えている。だから人の心にスッと届く。
3.その上で、前半のまとめ。「力を添えて下さる神さまに応えて歩む思いを確認し、自分が何をすべきかを静かに思い、自分のことばかりでなく他者のために祈り行動する・・・祈りには私たちが本当の大人へと成長することを助ける力があることを感じ、忙しい毎日であればこそ、祈りの時の大切さを思わされる」
4.後半に入る前の一呼吸に新たな喩え。祈りを「神さまへの手紙」に喩えて「切手は不要ですが」。
5.後半では、キリスト者の自由を説明。祈る時「全部自分の力で!」という思いから少しずつ自由になることをお感じになるでしょう。
6.最終段落は、ルカ11章のイエスの招きで始まり、パウロのローマ書簡8:32で締めくくり。「イエスの招きを信じて「領収書」の祈りを心がけつつ大胆に求め、自分のなしうるベストをもって共に歩んで下さる神さまに応える歩みを!」
1300字の枠で、やさーしく書いてこの内容。
宮平望先生の「間」論につづき、神学部の頭脳には叶わないと痛感させられた。



  • 絶対に印刷できないファイルフォーマット http://www.saveaswwf.com/en/




  • ポテンシャルヨガ http://members2.jcom.home.ne.jp/1426398401/




  • 手作りぼうろ http://cookpad.com/recipe/966601




  • コレステロールについてのメモ
    • LDLコレステロールは「総コレステロール-中性脂肪/5-HDLコレステロール」の式から計算
    • コレステロール・中性脂肪について http://www.kenkoukagaku.jp/faq_page/A_cholesterol.html 
      −−−−−> コレステロールは肝臓でつくられる。検査結果票の裏面で、善玉コレステロールといわれ血管壁からコレステロールを取り除く作用があります」、LDL値は「いわゆる悪玉コレステロールといわれ血管壁に付着し動脈硬化の原因となります」と説明されている。しかし、HDLやLDLは、コレステロールを血中で運ぶためのつつむリポタンパクのうち、高比重リポタンパク(各組織で余ったコレステロールを処理する際に発生する皮膜)や低比重リポタンパク(生産されたコレステロールを各組織に運ぶ際に発生する皮膜)を指しているのだという。検査票裏面の解説はこのシステムを単純化してくれているわけだが、総コレステロールが低い場合には、LDLが少ない場合こそ危険。
      −−−−−> 肝臓がコレステロールをつくるのはホルモンの原料としてである。よってホルモンの合成が減れば血液中に余って値が高くなり、ホルモンの合成が増えれば足りなくなって値が低くなる。
      −−−−−> 中性脂肪値は、皮下脂肪や内臓脂肪に貯めていくための脂質で、摂取する総エネルギーに左右される。就寝時刻近くに夕食をとるのは問題。また運動後に飲む飲料の「甘み」が心配。
      −−−−−> ガンは増殖細胞なので、ガンがあるとコレステロールが栄養源として使われ、同値は下がる。同じ食事・運動で、コレステロール値が下がってきた場合は用心。
    • 高脂血症 http://health.goo.ne.jp/medical/search/10280300.html
  • 2010年12月9日

    伝わる

    さやかはおりこうで、インプットしたものは、しっかりアウトプットする。
    生後10ヶ月をすぎて増産体制はますます快調に高まり、昨日は、彼女のプロダクトがオムツをはみだして、絨毯にドバッとこぼれた。
    私が「あらー、だーれだっ、こんなにこぼしたのはっ」と言ったら、十分ふざけた口調のつもりだったのだけれど、いつになくワーッと泣いた。
    絨毯の汚れに、内心「まいったぜ」となっている私の思いが伝わったのだろう。

    絨毯などどうにでもなる。
    もっともっと情熱的に愛して育てなければ。


    • (調べること)アカデミー賞短編アニメーション部門 ノミネート作品 http://movies.jp.msn.com/news/article.aspx?articleid=459521
    • Youtube NHKコレクション http://www.youtube.com/user/NEPYOU
    • KideoPlayer Youtube子供向け番組厳選 http://www.kideoplayer.com/
    • 生協Express STCレーザーポインタKPGIII 27800円 緑色
    • 丸善 学術資料インターネット購買サービス Knowledge Partner http://pro.maruzen.jp/
    • コピペルナー http://pro.maruzen.jp/shop/static/special/copypelna/index.html
    • 生姜レシピ http://www.shouga-bu.com/recipe/    生姜ドリンク・レシピ http://cookpad.com/category/1673
    • ピークフロー値での気管支管理 http://medical-checkup.info/article/79077308.html
    • 体重をふやす
      • http://www.ioudou.co.jp/col/archives/2004/11/post_6.html
      • http://www.adachi-kanpo.co.jp/cgi-bin/akm/sitemaker.cgi?mode=page&page=page2&category=5
    • 『新体詩抄』テキスト http://www.j-texts.com/meiji/shintai.html
    • Editageからのコメント  Tip: The pronoun “which” is usually used to introduce nonessential information, and the pronoun “that,” to include essential information. For example, “The windows, which have red crosses, are sealed” implies that the windows are sealed and they incidentally have red crosses. However, “The windows that have red crosses are sealed” implies that only the windows with red crosses are sealed. 学校でこういうのを教えてくれたら、英語学習がさぞ刺激的になるだろう!
    • 生協より教科書販売数情報 (2010年度後期・教科書販売特設会場内)・・・20SA本→16冊、20SA→50冊、seminar→11冊、rm→56冊、cc→23冊
    • 科研費22652021残額  物品14、旅費6、謝金3、その他3 ・・・2月末をめどに使用のこと
    • スキャナーの達人になって紙をすてる http://ascii.jp/elem/000/000/473/473595/
    • ヘブライ語 http://d.hatena.ne.jp/language_and_engineering/20090220/p1
    • 福岡とオーストリア・ウィーン協会 http://www.wienklub-fukuoka.jp/
    • MVの時間
      • performance images (Bjornberg)
      • visual narrative (Bjornberg)
      • dreamlike visuals (Bjornberg)・・・その一つとして、progressing through time without being narrative (Norman McLaren on the Creative Process, p.38)

    2010年12月2日

    黒山羊と白山羊のやりとり

    来年度のゼミの選抜面談週間がおわった。
    面談ごとには、アポ変更がつきものだが、今年は、大学生の携帯メール上の習慣により、ずいぶんふりまわされた2週間を過ごすことになった。
    当校の学生は、メール本文は、とても丁寧で心遣いにあふれているのだが、技術的リテラシーは低い。

    まず、メールに名前が書かれていないケース。
    こちらは手帳の上で誰のアポを変更したらいいのかわからない結果となる。

    それと、学生が携帯から私の大学のアドレスにメールを送ってきたものの、PCメールの受信拒否をしているために、こちらからの返信が彼らの元にとどかない、というケース。
    この場合、こちらは返信しているのだが、数日たって「私のメールを読んでいただけたでしょうか」とかいう問い合わせメールが無記名で届いたりするものだから、過去に書いたメールを掘り出して自分の携帯に転送し、それを送り返してやる、という手続きを、なんどもふまねばならなかった。
    PCメールの受信拒否をしているなら、PCアドレス宛にメールするのを控えるくらいのことはすべきである。

    さやかの10ヶ月健診


    さやかの10ヶ月健診。
    毎度、予防接種の売り込み。

    体重・身長、大丈夫ですね。
    肌はきれい。目も澄んでますね。
    死亡原因で一番高いのは、家の中の事故ね。
    お風呂の水とか入れっぱなしにしないように気をつけて。
    まだたっちしない? 足はつっぱる? グンとつっぱることない? つかまりだちしない? うーん、足の裏つけてあげたり、いろいろ試してね。
    予防接種をしない主義のお母さん増えてますけどね、天然痘やはしかが流行らないのはね、予防接種のおかげなんだってことを知っておいてもらわなくちゃ。ポリオもやらないの? お母さんがそんなに頑固だと、いつまでもたっちできるようにならないよ

    こんなおかしな論理があるだろうか?
    西洋医学ご自慢のEvidence Based Medicineの精神は、どうしてしまわれたのだろうか?

    2010年11月28日

    軽快通勤への道のり

    さやかは、この1週間で、ぐいぐいと離乳食を食べるようになった。
    かつおだしで煮たじゃがいも、南瓜やさつまいもをふかしたものなどが大好きで、ストローでの水分補給も上手。
    今月初旬の肺炎で、研究室育児というやりかたでは体力がもたないことを痛感し、12月から保育園に預けることにしたので、これは本当に助かる。昼間ずっと預けるにはミルクを飲んでくれるようになる必要があるけれど、それが無理でも、離乳食をこれだけ喜んで食べてくれるなら、昼休みに授乳にいくだけで、たぶん大丈夫。

    さて、科研費の物品枠でiPad買おうかな?と思っていたが、その動機が「毎日の出勤をもっと軽快にしたい」という点だけであり、自分の希望環境では「実はたいして軽くならない」という見解にたどりついたので、購入を見送ることにした。
    現在手持ちのMacBook Airは1.36 kgらしい。これに対してiPad Wifiは680gだが、VGAやオーディオピンをつなぐには148gのiPad Dockが必須であるし、MacBook Airをバッグにつっこんでいる私でも、スクリーンむきだしのiPadばかりはカバーをつけないと持ち歩けない。OSが変わってしまうリスクや、MacBookでつくったKeynoteを授業前にiPadに送るという手間をかんがえると、ひきあわない。
    iPod touchにKeynoteファイルをつっこんで授業で使えたら、とっても助かるんだけど・・・。iPod touchからコンポジット出力するコネクタはいくつか売られているけれど、MV研究を標榜しながら、今時まさかコンポジット出力という訳にもいかないから、やっぱりVGAでないとこまる。iPod touchはiOSで動いているでiPadと変わらないはずだが、iPad DockにiPod touchを乗せることが可能だったりすると、iPadの購入者は減ってしまうから、AppleとしてはiPad DockをiPad専用に設計している(←邪推)。しかし、iPad DockのコネクタをiPod touch型に変換してくれる人をみつければ、私の通勤はスイスイスイ〜のスーダララーになる! こんどこの件を、わが古巣・芸工大の方々にたずねてみよう。    ・・・・でも、あらら? 第4世代のiPod touchだったらVGA出力できるのかな? そして、iWork for iPadは、iPod touchにもインストールできるのかな? さやかのうんちの色(→健康状態)ばかりで頭をいっぱいにしてきたこの10ヶ月。第4世代の機種が具体的にどれを指すのかさえ、もうわからない。
    • 桜坂のカフェギャラリー ANDANTE3 アンダンテ3 http://www17.ocn.ne.jp/~andantei/
    • 映画『パンズ・ラビリンス』のオマージュMV『Brick by Boring Brick』
    • 喘息の食養生 http://www.kanpo.co.jp/shoku-yojo/zensoku.htm
    • 主要作品一覧表 入稿前のメモ
      • 室内楽:打楽器の前に一行いれた。Galleryの前に1行入れた。
      • Chin-Kon Fu for Soprano, Koto and Violoncelloの前に1行入れた。
      • Metamporphosis of Love: の前に1行入れた。
      • 第1ページとして「1_program」のIllustatorデータを、第2〜16ページとして「2_catalogue」のInDesignデータを用いて下さい。
    • 私立学校振興・共済事業団のお話のメモ
      • SD(スタッフ・ディベロップメント)
      • 進学率(H22) 56.8%(大学・短大)、18歳人口平成4年度205万人→平成22年度122万人(今後約10年間は120万人前後で推移。その後再び減少)

    2010年11月14日

    育児を奴隷に?

    さて、ci.niiはすばらしい。
    現代の主婦は、夜中の授乳の合間にPDFで学術論文を読めるのである。

    阿部包「パウロの信仰について」(藤女子大学)では、ユダヤ教における「愛」をめぐる2カ所のせめぎ合いが指摘されていて面白かった。

    • 申命記6:5「あなたは心を尽くし、魂を尽くし、力を尽くして、あなたの神、主を愛しなさい」
    • レビ記19:18「自分を愛するように隣人を愛しなさい」

    キリスト教のものだとおもいがちな教義は、だいたい既にユダヤ教の中に現れている。
    そのエッセンスをぬきだしたイエスも、それを体系化して伝えたパウロも、立派なユダヤ教徒だったから。
    ああ旧約聖書をちゃんと読みたい。

    イスラエル社会で理解できないのは、育児のこと。
    キブツ共同体では、個別の親子関係を抜きにして子供をみんなで共同財産として育てる風習があるらしいが、古代ユダヤ教社会においては裕福な市民階層の家庭で子供の養育をシナゴーグにいる奴隷たちが行っていたという。ううむ理解不能・・・生活に余裕があったら共産主義をふりかざさずに愛児との関係を享受できるだろうに。ともあれ「ベンハー」に出ていた奴隷エスターやその父の位置づけというのは、おそらくこの「養育係」で、だからこそあのように品の良い奴隷として描かれていたのだろう。


    • Adobe「Project ROME」http://www.lifehacker.jp/2010/10/101025_projectromekame.html
    • アメリカのウェブサイトAskMen.comが行なった「影響力のある男性著名人」ランキングで、今年は50万を超える読者の投票があり、アメリカのバラク・オバマ大統領が21位、ヒップホップミュージシャンのカニエ・ウェストが5位。カニエは、昨年はMTV女性アーティスト・ビデオ賞を受賞したテイラー・スウィフトの受賞スピーチ時を妨害し大きく評判を下げたが、今年は大躍進。2010年10月29日 11時40分(シネマトゥデイ)http://movies.jp.msn.com/news/article.aspx?articleid=436907
    • パワー&リラックス ヨガスクール 春日市原町3-1-7 春日クローバープラザ 金曜クラス(9:00と10:30)は託児付き。
    • 九州沖縄現代音楽祭、東ア国際現代音楽祭 http://www.oitatv.com/news/index.php?id=1277
    • AmazonのMP3サービス http://www.asahi.com/digital/bcnnews/BCN201011090011.html
    • イオン九州オンラインショップ E-STORE 締切時刻・・・1便 14:00~16:00 11:002便 16:00~18:00 13:003便 18:00~20:00 15:00

    2010年11月11日

    草津節

    週末からは、喘息再発に肺炎まで加わり、しぬかとおもった。
    私の喘息は慢性細気管支炎で、正確には「喘息」ではないが、とにかく発作時には咳がものすごくでて、肺は炎症をおこし、声はつぶれるほどなのである。呼吸器内科では、効くまでに4日かかる薬しかだせませんが、母乳をやめれば強い抗生物質を投与できますよと言われた。中医学の先生のところでは、腎虚と血虚がいっぺんにきているために声がでないので、現状で母乳をやることに無理がありますよと言われた。あっちこっちでミルクを勧められたゆえにミルク育児を試みようとしたが、泣いて泣いて飲んでくれないので諦めた次第。ただでさえ声のでないママをみて不安なのに、いつもの食事までとりあげられたら悲しかろう・・・。こういうときは、母乳育児も不便なしろものである。

    今回の大病のきっかけになったのは、たぶん例の公開講座の重圧。
    「音楽都市・福岡」というお題でしゃべるには、私の基礎知識があまりに足りず、神楽から、福岡に伝わる民謡、福岡出身アーティストのJポップ、そして芦屋歌舞伎まで、めくらめっぽう調べながら、「でもこの話題もいまいちね〜」と自信を持てずにいた日々。伝えたいことのためにでなく、なんとかして担当時間をうめるために材料探しをしているという恥ずかしい自覚。そういったものがドカンときたように思う。

    ただし民謡を調べるプロセスで、長年の誤解の解消、というおみやげもあった。
    それは「草津節」に関する誤解。
    母校のS教授の「KUSATZ」の小咄により、草津節は3拍子だと思い込んでいた。しかし、民謡研究者がこの曲を2拍子で記譜していることを知った。
    (町田嘉章・浅野健二『日本民謡集』岩波書店、2004、135頁)

    2010年11月2日

    冬の時代

    先々週、オプティを車検に出したが、その間、台車がでなかったので、慣れないバス・電車通勤をした。
    さやかを抱っこしていると、小走りというものができず、ちょうど襲ってきた寒波にやられて、一気に風邪をひいてしまった。

    よって、今日の公開講座は悲惨であった。
    昨日の夕方から、まったく声がでないのに、どうやって公開講座をやるのか。

    ありがたいもので、160名の方々が席にいらっしゃるのを見た瞬間、ふだんの発声とは別の所から、一応、しわがれ声がでたけれど、しゃべる内容をふだんの半分ぐらいに縮めて話さなければならなかった。

    友人が近年はまっているという運命鑑定で、先日、「37〜48歳は貴女の冬の時代です」と診断されたが、なるほどこういうことか!
    本番をひかえて声が出なくなるとか、そういうのは困るので、これから12年間は、締切さえ守ればちゃんと載せてもらえる「紀要」に集中することにしよう。

    レス投稿

    前便に、よこちゃんさんがコメントくださったので、レス投稿しようとしたが、何度試みても、ボタンが押せなくなってうまくゆきませぬ! 「自分のブログにはコメントを投稿しない」がデフォルトになったのでしょうか・・・(汗)。
    しかたがないので、ここに記します。

    >子供本人が羽目をはずして怪我をしたとしても、
    >監督者は何をしていた!ってことになっちゃう。
    それでいて「子供の自発性を伸ばす教育」も求められたりして(汗)。
    親やメディアは「学校を叩けば間違いない」くらいの感覚ですから、おそろしいですよね。
    中庸なバランス感覚が通じず、まさに、世知辛い。

    こんな世の中に誰がした!

    ・・・とつぶやきつつ、
    Billy Joelの楽曲のタイトル We didn;t start the fire を思い出しました。
    このタイトルの「fire」の意味をどう定めたらいいのかわからないのですが、「こーゆー状態」と訳したらどうでしょうかね?

    2010年10月28日

    災害時の助け合い

    災害時要援護者支援制度の「ご案内」が来た。
    一人暮らしの高齢者や重度の障害者などに対して、「災害時などに地域の中で支援を受けられるようにする制度」である。

    助けてもらうには事前に登録する必要があるらしいのだ。
    しかも「ご案内」は個人情報の開示調査票の形をとっていた。

    制度化しなくても災害時には助け合うのが地域社会というものだが、今日においては、わざわざ制度が必要になってしまうのだろうという現実にガッカリしながら、説明書きを読んでいると・・・・

    「ただし、できる範囲での支援であり、責任を伴うものではありません」とのことであった。

    そう。

    日本の倫理的現実は、災害時であっても個人情報がぁ・・・・というところまできているだけでなく、責任はあらかじめ逃れておかないと後でどんな裁判沙汰になるかわからないしぃ・・・、というところまできている。

    2010年10月25日

    ドン・ハーツフェルト


    週末、土居伸彰さんの論文を読んで、シンプルな棒線画のアニメーション作家ドン・ハーツフェルトのアニメーション観が、いわゆるドビュッシーのオペラ観にとても似ているのを知り、「おおぉ!」とか思った。


    CGのモデリングや完璧なドローイングは、私を冷たい気持ちにさせます。自転車をリアリスティックに、現物を代替するもののように描いたとしても、それは私に「自転車」としか語りかけてくれません。そんな名詞以上のもので観客とコミュニケートしたい。それができれば、作品に雰囲気や心理を一層加えることができるでしょう。http://www.bitterfilms.com/articles-m.html

    キャラクターがシンプルであればあるほど、より多くの観客がキャラクターに自分を投影できます。チャーリー・ブラウンというキャラクターを組み立てているのは実際のところ数本の線だけだというのと同じです。それは観客を引き込むためのひとつのやり方であり、いわゆる“夢を見させる”ためのやり方なのです。(土居伸彰「ドン・ハーツフェルト作品におけるシンプルな描画スタイルの意義について」『アニメーション研究』Vol.11, 2010)

    2010年10月14日

    Smart love of learning

    English Centralの記事「Smart love of learning」が、心にしみる。(別の言語のバージョンも豊富) 今まで、いろいろな形で、私を導いてくれる人がいて、彼らの顔が走馬燈のように目の前をかけていくのを感じた。 ただいまのところ、私の導き手は、さやかちゃん。 彼女のために、玄米根菜食にして、有機野菜を食してきたこの半年のおかげ、私のガチガチの肩こり・首こりがあとかたもなく消えてしまった。 人間って、いろんなかたちで導かれる。

    最近は、千住文子『千住家の教育白書』を読んだ。
    愛のはぐくまれた家庭で、なにひとつからも逃げることない両親の下で、大きな課題を乗り越えて育っていく3つの才能。
    私は、一人の子供のことをしているとき、必ず他の二人の子供のことで頭は一杯になる。それに家族は子供たちだけであない。あと三人、私が世話をすべき人がいる。よほどの計画性がなければ、すべてが失敗に終わるだろう。(195ページ)
    さて、民主党が、幼保一本化構想で名称も「こども園」へ一元化する模様。従来の分離型では幼稚園のほうが月謝が安かったことをふまえると、一元化された「こども園」に通わせる場合に親の負担を増やさないには、ずいぶんと国庫負担が増えるのかも。あるいは、これまでの「認定こども園」は所得に連動した料金設定ではなかったようだが、これまでの「保育園」のように、所得連動型の料金設定になるのかも。

    2010年9月24日

    たえまなく揺れるゆりかごから

    「たえまなく揺れるゆりかごから」は、ホワイトマン(Walt Whitman, 1819–1892)の詩。おそるべき比喩。

    以下はグリフィス『イントレランス』(1918)の鑑賞メモとトラック1の書き取り。

    • 四つの物語

      • 現代のゆりかご (A.D. 1914)・・・社会の不寛容のために、青年が無実の罪で死刑宣告を受ける
      • ユダヤのゆりかご (A.D. 27)・・・不寛容なファリサイ派のためにキリストが受難を受ける。
      • フランスのゆりかご (A.D. 1572)・・・ユグノーを認めまいとするところから起こったサン・バルテルミの虐殺
      • バビロンのゆりかご (539 B.C.)・・・ベル教神官がイシュタル信仰興隆をみて裏切り、バビロンがペルシャに滅ぼされる
    • 作品構成についての別観点・・・a prologue, two acts and a short epilogue, is described by title cards(filmsiteによる)。つまり、バビロンはエピローグだと。
    • ウィキペディア日本語版は、「言うまでもなく」としてリリアン・ギッシュはマリアの象徴だとしているが、べつにそういう象徴である必然性はないと思う。
    • 作品分析 http://www.cineclubdecaen.com/realisat/griffith/intolerance.htm
    • IVC BEST SELECTION版では、あまたの文献で言及される、場面ごとの色分けがわからないのだが、上映時にフィルターでもかぶせるのだろうか。
    • トラック1(=1/16)書き取り
      The dream of lives, hearts, glories ----- once bright with life, that now are dust.
      Our play is made up of four separate stories, laid in different periods of history, each with its own set of characters. Each story shoes how hatred and intolerance, through all the ages, have battled against love and charity. Therefore, you will find our play turning from one of the four stories to another, as the common theme unfolds in each. "Out of the cradle endlessly rocking." Today as yesterday, endlessly rocking, ever bringing the same human passions, the same joys and sorrows.

      人生・愛・栄光の夢・・・かつては命をおびて輝くも、今や塵と化す。
      この作品は4つの異なる時代の異なる人々の物語から成る。
      それぞれの物語は、憎悪と不寛容がいかに人間愛と慈善をさまたげたかを物語る。
      従って、4つの話は、1つの話から次の話へと移っていくものの、そこでは同じ主題が展開する。
      「たえまなく揺れるゆりかごから」昨日も今日も揺れ続けて、人間の情熱、喜び、悲しみをあくことなく紡ぎ出す。

      Seeing youth drawn to youth, Miss Jenkins realizes the bitter fact that she is no longer a part of the younger world.
      The girl of our story keeps house for her father who works in a Jenkins mill. With a wage of $2.75 a day, a little garden, four hens, ditto geese, and a fair measure of happiness and contentment.
      "the little Dear One"
      The Boy, unacquainted with the little Dear One, is employed with his father in the same mill.
      Age intolerant of youth and laughter. 'The vestal virgins of Uplift' succeed in reaching Miss Jenkins in their search for funds. "We must have laws to make people good." "There is dancing in cafes."
      ジェンキンス女史は、若者たちが互いに惹かれ合うのをみて、自分がその若い世界に属していないという辛い事実に気づく。
      この物語の娘の父は、ジェンキンス工場で働いている。父の日給は2.75ドルだが、小さな庭と4羽の雌鳥とガチョウを飼って、つつましく幸せに暮らしている。
      かわいいお嬢ちゃん!
      可愛い嬢ちゃんといずれ出会う青年も、同じ工場に雇われている。
      若さと笑いを受け入れない時代。工場運動家たちは、資金繰りのために、ジェンキンス女史を訪ねる。「人々をよくするための法律が必要です」「カフェには舞踏場があります」

      Comes now from out the cradle of yesterday, the story of an ancient people, whose lives, though far away from ours, run parallel in their hopes and perplexities.
      Ancient Jerusalem, the golden city whose people have given us many of our highest ideals, and from the carpenter shop of Bethlehem, sent us the Man of Men, the greatest enemy of intolerance.
      Near the Jaffa gate.
      The house in Cana of Galilee.
      Certain hypocrites among the Pharisees. [Pharisee - a learned Jewish party, the name possibly brought into disrepute later by hypocrites among them.]
      When these Pharisees pray they demand that all action cease.
      "Oh Lord, I thank thee that I am better than other men." "Amen."
      今度は過去のゆりかごから、古代の人々の話。彼らの生活は、我々の生活とはかけ離れているが、希望や苦難はよく似ている。
      私たちに崇高な理想を与えてくれた黄金の町エルサレムは、ベツレヘムの大工店を通して、私たちに、人の中の人、不寛容と戦う者を送った。
      ヤッファ門の近く。
      ガリラヤのカナの家。
      ファリサイの偽善者たち。(ファリサイとはユダヤ教の教養層で、その名は彼らのうちの偽善者のために後に不名誉なものとなった)
      ファイサイ人は祈る時に全ての行動を停止する。
      「主よ、私はあなたに選ばれました」「アーメン」

      Another period of the past. A.D. 1572 - Paris, a hotbed of intolerance, in the time of Catherine de Medici, and her son Charles IX, King of France.
      Charles IX (Frank Bennett) receives his younger brother, Monsieur La France, Duc d'Anjou. The heir to the throne is the effeminate, foppish Monsieur La France. Pets and toys his pastimes.
      Catherine de Medici, queen-mother who covers her political intolerance of the Huguenots beneath the cloak of the great Catholic Religion. [NOTE: Huguenots - the Protestant party of this period.] The great Protestant leader is white-haired Admiral Coligny, head of the minority Huguenot party.
      "What a wonderful man, the Admiral Coligny, if he only thought as we do." "What a wonderful king, if he only thought as we do."
      The King's favor to Coligny increases the hatred of the opposite party.
      Celebrating the betrothal of Marguerite of Valois, sister of the King, to Henry of Navarre, royal Huguenot, to insure peace in the place of intolerance.
      Marguerite of Valois, Henry of Navarre.
      Brown Eyes, her family of the Huguenot Party, and her sweetheart, Prosper Latour.
      Brown Eyes attracts the attention of a mercenary soldier.
      過去における別の時代。1572年のパリ。そこは不寛容の温床で、カトリーヌ・ド・メディチと彼女の息子にしてフランス王であるシャルル9世の時代。
      シャルル9世は、弟のアンジュー公から謁見を受けている。王位継承者はひ弱で軽薄なアンジュー公。ひまつぶしにペットとおもちゃをさわっている。
      王妃カトリーヌ・ド・メディチは、自身のユグノー派に政治的不寛容の隠れ蓑に、偉大なカトリック信仰を利用している。(注:ユグノー派とは当時のプロテスタント派) 弱勢たるユグノー派の最高指導者コリニー提督。
      「コリニーが私たちと同じ考え[=旧教徒]なら素晴らしい男なのに」
      「彼が私たちと同じ考え[=新教徒]なら素晴らしい王なのに」
      国王のコリニー寵愛は、反対派[=旧教徒]の不満を呼ぶ。
      国王の妹、ヴァロワ家のマルグリットとの婚約を祝って、王家のユグノー派であるナヴァール家のアンリは、不寛容の地で平和の保険をかける。
      ヴァロワ家のマルグリット。ナヴァール家のアンリ。
      ユグノー派の娘ブラウン・アイズと、彼女の恋人プロスペル・ラトゥール。
      ブラウン・アイズは、1人の傭兵の注意をひく。

      Returning to our story of today, we find the embittered Miss Jenkins aligning herself with the modern Pharisees and agreeing to help the Uplifters.
      現代の話に戻る。ジェンキンス女史は、現代のファリサイ人たちに加担し、向上運動家への協力に同意する。

    2010年9月23日

    おはようカンダハル

    NFBが、アフガニスタンの日常風景を流している。
    そこが、いかに穏やかで、豊かな場所であるか、しみじみ感じさせられる撮り方。

    隣国USAに煽られることなく、イラク戦争に加担しなかった国カナダの見識。
    http://images.nfb.ca/images/pages/en/?ec=img20100922

    「The Sweetest Embrace, Good Morning Kandahar」からの一場面とのこと。
    私はドキュメンタリーのことをあまり知らないが、よい機会なので、来年の「表象メディア論」でドキュメンタリーにおける演出をテーマにしてみようかと思う。




  • 日本国際文化学会 http://www.jsics.org/
    日本キャリアデザイン学会 http://www.career-design.org/






  • 水月 昭道『ホームレス博士 派遣村・ブラック企業化する大学院』 (光文社新書) http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4334035825/musiclef-22/






  • 論文を書くための注意点 http://www7b.biglobe.ne.jp/~satoki/ronbun/hon/naiyou.html
    とくにこれ大事。よく「作曲家Aはあまり知られていないのでその創作の一端を明らかにする」とか言って作品分析する例があるが、この論法だけでは非常につまらない。






  • Earth Day 2010 http://www.earthday-tokyo.org/






  • Trapped In The Closetの評 http://doops.jp/2007/08/rkellyrpvtrapped_in_the_closet.html






  • いつどこネット http://itsu-doko.net/






  • 安積力也(基督教独立学園校長)氏がNHK「こころの時代」で引用していた内村鑑三の言葉
    読むべきは聖書
    学ぶべきは天然
    為すべきは労働






  • 神学 F.ハーン『新約神学 I 上』Amazon・・・須藤先生「新約神学A」のテキスト






  • インター・カレッジ・アニメーション・フェスティバル(ICAF) 9月23日(木)~26日(日)場所:国立新美術館3F講堂 http://www.t-kougei.ac.jp/






  • 『偉大なるアンバーソン家の人々』序の部分がファッション史のよう。http://www.youtube.com/
    Orson Welles - prod.,dir.,script (1942)
    from the novel by Booth Tarkington (1918)
    Prologue NARRATION:
    The magnificence of the Ambersons began in 1873. Their splendor lasted throughout all the years that saw their Midland town spread and darken into a city. In that town in those days, all the women who wore silk or velvet knew all the other women who wore silk or velvet and everybody knew everybody else's family horse and carriage. The only public conveyance was the streetcar. A lady could whistle to it from an upstairs window, and the car would halt at once, and wait for her, while she shut the window, ... put on her hat and coat, ... went downstairs, ... found an umbrella, ... told the 'girl' what to have for dinner...and came forth from the house. Too slow for us nowadays, because the faster we're carried, the less time we have to spare.






  • 竹皮クッキング作用 http://www.okuyama-net.co.jp/cooking.html
    http://ci.nii.ac.jp/naid/110004631576

  • 2010年9月16日

    freq2010 プログラムが表現する音と映像

    前の勤務先の研究室が、freq2010を開催します〜!!

    このたび、9月25日に九州大学大橋キャンパスにて、「freq2010 プログラムが表現する音と映像」を開催する運びとなりました。
    御多用の折とは存じますが、御来場の上、御高評をお願い申し上げます。

    freq2010
    プログラムが表現する音と映像

    九州大学芸術工学府中村研究室では、音楽表現のための新しいインタフェイスや、映像と音の相互作用を強調した作品について日々研究・制作しています。“freq”はテクノロジーと音・映像との関わり合いやその中から生まれる表現を追求する場として2001年より毎年開催されているイベントです。近年は特にmax/msp(現max5)、processing、openFrameworksなどのプログラミング環境を用いたグラフィカルな要素を伴うサウンド・パフォーマンスやインスタレーション、映像作品を多く発表してきました。またfreqは参加者同士の議論やコラボレーションを触発する交流の場としても機能し続け、多くのアーティスト、デザイナー、クリエイティブな学生が集います。今回は研究室内外の作品を展示とパフォーマンス・ショーケースの2つのプログラムでお届けします。今年で10年目を迎えるfreq、お楽しみください。


    <WEB>
    http://sound.jp/studiofreq/snlab/freq/2010/


    <開催概要>
    日時:2010年9月25日 土曜日 12時 – 21時
    場所:九州大学大橋キャンパス 多次元実験棟 1F, 2F
    入場:無料
    主催:九州大学中村研究室
    企画・構成:的場寛
    デザイン:宇佐美毅

    プログラム
    展示: 12時 – 18時
    パフォーマンス・ショーケース: 18時 – 21時

    <参加作家>
    [中村研究室]
    青木一生、稲垣光亮、川尻大輔、小島順一、土下竜人、中村智太、長濱裕太郎、新美太基、的場寛、松村智弘
    [ゲスト]
    津田三朗(九州大学芸術工学部デザイン基盤センター工作工房)
    Invisible Designs Lab.
    Florian Meyer (カールスルーエ、HfG)
    サウンド☆リノベーションバンド(藤枝研空室、河辺研究室)
    寺江圭一朗
    宇佐美毅(佐藤優研究室研究生)


    2010年9月10日

    後期のテキストづくり

    西南学院大学イベントカレンダー(http://sound.jp/musiclef/seinanevent.html)を公開して1年近くになるが、いまだにGoogleアラートの「西南学院大学」の対象になっていないのは、どうしたことなのだろうか。卒業生にとっても近隣にとっても有用なページだと思っているのだが。
    ま、こんなことは作った本人の主観的な思いなので、あてにはならない。『マイノリティ・リポート』の中でハイネマン女史も言っていた。
    「子どもは作品。親は子どもの欠点を見たがらないものよ」

    今週は後期のテキストづくりが佳境となる。
    先月までは、さやかと離れたくないがために、夏休みの終わりを迎えた小学生のように「ああ学校なんてなくなっちゃえばいいのに」の気分であったが、テキストづくりを通して、授業のワクワクがもどってきて、「いい先生になりたい」とふたたび思えるようになってきた。喜ばしい。

    それと、執筆で寝不足のため、ほぼ常時ハイモード。
    ああ世界は、世界はすばらしい。

    たとえば最近、エクセルの印刷画面に「拡大縮小印刷」というのがついた。
    Microsoft Officeの新機能で「使いやすくなった」と感じたのは初めてだが、これが良い機能であることは間違いない。

    また、アスクルの「ECO-TURN配送」が、この秋から福岡でもはじまることになった。配送のおじさんは「こんどエコタウンが始まりますんで」と言っていたが、エコターンでございまして。

    私は、年間15万枚のコンサートチラシを制作している人間であり、エコロジーなどとても語れる筋合いのものではないが、世の中のエコ系とりくみにならうと何がよいってとにかくゴミ捨てがラクになるってこと。
    マクロビ食をこころがけるようになったら、野菜の捨てる部位がほとんどなくなってゴミが減り、台所の見晴らしがよくなった。また、よく「うわー布おむつじゃたいへんでしょー」と言われるけれど、紙おむつ使っていたら、ゴミ箱の巨大化は避けられまい。
    いずれにせよ、さやかのかわいいおしりにふさわしいのはドビー織である。

    2010年9月4日

    愛にみちた日々、魅力的な本2つ

    さやかとの甘い日々も、もはや残り3週間。
    涙にくれてすごそうかという状態だが、今週は、いろんなことが愛に満ちていて、まず礼拝(8/29)がよかった。
    狭き門(マタイ7)を狭い入り口(ルカ13)とセットで学び、ジッド式の禁欲目標としてでなく、無用な争いを避けようとする実践論(イエスが広い門から入城したら一悶着あったにちがいない)だったのではないか、という観点を知ることができ、とても有益だった。
    週の半ばには、友人と久しぶりにランチをして、彼女は、せっけんシャンプーの店のパンフレットを持参してくれたり、勉強中の令翠学を駆使して、日々を大切に過ごすための鍵を教えてくれた。
    いろいろお誘いいただいたコンサートも多い。コンサート批評をお休みし、もしチケットがあったとしても場外とか親子席で聴く立場では、触手もはたらかせにくいけれど、こんなにあちこちからご厚意をいただけるなんて・・・。精進しなければ、むくいなければ。

    さらに、魅力的な本を2つみつけた。どちらを先によもうか。 まず以前、義母から薦められた村上龍のサイト「Japan Mail Media」に『新 13歳のハローワーク』が紹介されていて、興味をもった。 身近な子どもたちは、こういうのを読んでいるだろうか。 読んでいても読んでいなくてもいいのだけれど、成人するまでに、何でもよいから、日々を生きる手応えを感じられる生業をみつけられると、いいね。 それと文化経済学会の会報(季刊)No.73に載っていた池上惇氏の文章で内村鑑三の『地人論』。岩波文庫に入っているようだ。
    地質学の如く深からず、天文学の如く高からず、現世的にして皮相的なる地理学は、探り易くて解し易し。然れども其の解し易さが故に地の理は吾人これを思うこと稀なり、その解し易さが故に地の理は人の多く究めざる所なり。皮相的たる必ずしも浅薄の意にあらず。慈母の柔顔は彼女心情の現出ならずや、現世的たる必ずしも寸時の意にあらず、現在とは過去と未来を繋ぐ永遠の一部分たるにあらずや。地理学は実に諸学の基本なり。我ら地の事を知らざるにいかで天の事を悟るを得んや。(中略)地を以て始め天を以て終わる。殖産、政治、美術、文学、宗教は、此絶頂絶下両極端に亙る人生の階段なり。地を究めずして此の階梯を昇らんとする者は夢に雲井に上るが如く、発点なきが故に着点に達するを得ざる人なり。

    2010年8月29日

    右手に有機野菜・左手に殺虫剤

    産後ずっと、産直クラブの宅配システムにお世話になり、スーパーは百道のボンラパスばかりだった。昨日、箸やらケトルやらを購入するために、久しぶりに、サティに行った。
    うむ、スーパーって、すごく怖い文字のならぶ場所だ。
    「SALE!! アリの巣コロリ 巣に持ち帰らせて巣ごと殺虫」
    迷い込んだ1匹の蟻から情報を得た栄養物に引き寄せられて室内に入ってくる蟻の数など、たかが知れている。入室しない蟻までも殺してしまうなんて・・・。
    人間は、健康のために有機野菜をと言い、同時に、迷い込んできた蟻1匹を相手に「巣に持ち帰らせて巣ごと殺虫」の薬剤を設置する。おかしい。右手のなすこをと左手に知らせよ、とでも言ってみたくなる。
    蟻塚に囲まれた家屋においては、「巣ごと殺虫」というような必要も生じるのかもしれない。しかし、そういう特殊な必要性にもとづく毒性薬剤が、集合住宅にかこまれた「毎日のワクワクお買い物」むけの店舗で特売品になるのは、不自然な気がする。これがゴキブリや白蟻となると、その住処自体が家屋内に設置されてしまうので「巣ごと殺虫」という切迫感にとらわれるのもわかるが、この場合、相手はあくまでも蟻である。

    ・・・と、虫も殺さないような口をたたきつつ、きっと私も何か的外れなことをしているのだろうと思う。

    どこまでもどこまでも不確かな「自分」。


  • CSサマーキャンプ・・・1人3000円。国立夜須高原自然の家。日曜12:30~月曜15:30。

  • PC用アンプ一体型フラットスピーカー deus NC-SP1 大学生協で27800円

  • 安倍司「食品の裏側―みんな大好きな食品添加物」の添加物分類表
    赤102・貴4が、第2グループ(有用だが比較的簡単にはずせる)と第4グループ(危険で使用基準が厳しい)の両方に現れるので、分類の趣旨がわからなくなった。

  • 栄西と中世博多展 http://museum.city.fukuoka.jp/jf/2010/yousai/

  • フリーダム整理術 http://gracefullife.jp/freedom/ うまい説明だ
    有料の映画なら、2時間でちゃんともとの世界に戻って来れますが
    無料のインターネットは自分でやめないかぎり、永遠と続ける事ができるということです。
    私たちには基本、時間を支払っているという感覚があまりありません。
    誰もが必ず、その時間という資産を使い果たしたとき、人生の幕を閉じるのにです。
    まとめると、情報とモノと時間の関係は
    情報を手に入れるたびに無意識のうちに「人生の時間を消費する」
    モノを手に入れるたびにモノを維持管理するための「時間」と「空間」を消費し続ける
    ということです。

  • マクロビ・スイーツ・レシピ http://www.cakepia.info/home/macrobi/recipe/ 自分でもまあ作れるヘルシーケーキ集

  • http://www.nishinippon.co.jp/jigyou/shinsei/ ゆえに西日本新聞の名義後援は諦める
  • 2010年8月21日

    高校における受験対策講習

    近頃の高校が「夏期休暇」を、夏期の休暇としてではなく「お盆休み」のように扱っていることに、問題を感じる。

    ああ、ばかなことはやめてくれい。高校教員が受験科目の夏期講習なんて。

    そんな状態では夏休みの自由研究ができない! というピュアなクレームは、この際おくとしても、学校教員が塾講師のまねごとをしてくれたところで、そんなものは学生にとって時間の無駄遣いではあるまいか。入試問題の分析ばっかりやっている塾講師に、生活指導やクラブ活動の世話を込みにして力を問われる学校教員の力がおぼつかないとしても、なんら恥じることはないのであるし、仮に、学校教員が入試問題の分析をがんばってくださったとしても、傾向別のクラス編成は困難であるし、学校的倫理においては学生を偏差値でバシバシ切ったりしにくいのであるし、というわけで、結果的に、最大公約数的に多人数が受験する学校の受験対策しかできない。

    ・・・と
    なやみ、なやんでいたけれど、「月の花」の田中さんご推薦の「重曹による炭酸水素温泉」に入って、なんだかスッキリ。


    • 有機食品の検査認証制度 http://www.maff.go.jp/j/jas/jas_kikaku/yuuki.html
    • 西南女学院:武蔵野音大に指定校推薦
    • 鶯宿梅 万玉 http://www.mangyoku.jp/
    • 木のおもちゃ「おひさまや」
      福岡県糟屋郡新宮町 http://www.ohisama-ya.jp/
    • ふすまクッキーの作り方 25枚分
      <A>ふすま粉70g・一味唐辛子小さじ2分の1・ベーキングパウダー小さじ1杯・砂糖20g・塩少々
      <B>卵1個・牛乳30ml・水50ml
      作り方・・・Aをボールなどに入れて混ぜあわせ、BをAに加えて、団子状になるまでこねる。好きな大きさにして余熱を10分間しておいた180度のオーブンで30分焼く。

    2010年8月10日

    ノート 2010/8/1〜10

    今年度に入って以降、つまり育児休暇に入って以降、論文査読が3本で、学会のお世話が2回で、学会のレポートが2回。
    フリーの場合に、こういった役割をポイポイ入ってくることは、あまりないように思うので、やはりこうした仕事は暗黙のうちに「学術機関でお給料をもらっている」ことを前提としているのにちがひない。
    お給料がもらえるという意味では復職が待ち遠しく、さやかちゃんとの一瞬一瞬が減ってしまうことをかんがえると復職を遠ざけたい。



  • murmur magazine http://murmur.frame-works.co.jp/

  • French Tests and Quizzes http://french.about.com/od/tests/French_Tests.htm

  • ノエ乾 http://noeinui.com/

  • テンミニッツ http://www.10-min.net/

  • ソフトウェアアートの定義・・・The definition that has been suggested for Software Art is that it incorporates projects in which self-written algorithmic computer software (stand alone programmes or script-based applications) is not merely a functional tool, but is itself an artistic creation.
    (2001年のトランスメディアーレにおける定義)
    http://www.nettime.org/

  • 家庭菜園の害虫予防  http://www.muji.net/

  • 9月24日のヤロン・ヘルマン講演会 学内広報
    CSS 10/コミュニティセンター20/博物館15/クロスプラザ20/教務課掲示板1/図書館入り口1/生協掲示板1/学研掲示板1/喫茶室1

  • 無農薬農産物と害虫駆除の不思議

  • 2010年8月1日

    ノート 2010年7月下旬

    炎暑の中、叔父が急逝した。
    朝6時半に犬の散歩に出かけ、帰ってきて横になり、8時半には意識がなかった由。
    飛行機に乗り、茅ヶ崎まで往復19時間の旅は本当に疲れて身体がガタガタだが、さやかは終始ゴキゲンだった。
    約20年ぶりに親族に会うことができた。
    C'etait bien d'aller à la veillée funèbre.

  • “ハイチのマザーテレサ” 83歳日本人女医の挑戦 http://waratte.nosmilenolife.jp/

  • 日本グッドトイ委員会 http://goodtoy.org/

  • ハッピートイズプロジェクト http://www.felissimo.info/toys/kit/

  • こぐま社 http://www.kogumasha.co.jp/

  • 本格アレルギー食講座  http://www.syokubunka-studio.jp/
    おさかなの旬のカレンダー http://www1.city.nagasaki.nagasaki.jp/
    雑穀レシピ http://www.zakkoku-recipe.com/
    オレンジママレード  http://kitchenwaza.livedoor.biz/
    そばいなり http://allabout.co.jp/gm/gc/178764/
    あん入り団子 http://192.ikuji-de-macrobi.com/

  • 気管支喘息と食養法 http://blog.livedoor.jp/macrobi/

  • 渡邉幸子さん http://ls.macrobiotic-marche.jp/

  • 界面活性剤は「自然派」でも危ない
    http://www.genoa.co.jp/skincare/

  • ストップモーション「BIG BANG Bing Boom」 http://www.gizmodo.jp/

  • 「託児サービスご案内」文面
    託児サービスをご希望の方は、チケットご購入の後、右記にお申し込みください。受付は公演前日までですが、定員になり次第締め切らせて頂きます。なお、託児料の一部としてお子様一人につき1,000円(消費税込)をご負担いただきます。

  • 日本フォーレ協会第59回研究会    9/18(土)サロン・ド・サングリエ  1500円
    小河原美子「オスティナートを用いたドビュッシーの2つの作品」
    前奏曲第1集より「雪の上の足跡」、弦楽四重奏曲第2楽章

  • 電子辞書 EX-word XD-A7200  http://casio.jp/exword/products/XD-A7200/
    取扱説明書 http://support.casio.jp/manualfile.php?cid=003029010

  • 教員組合執行委員のご負担 : 団体交渉(複数回)+昼の集まり(20回)



  • 2010年7月21日

    夏のコンサート

    6月から7月にかけて、一家の風邪旋風や母の怪我で、往生した。
    しかも、梅雨で乾かぬオムツを乾燥機にかけたりアイロンしたりで、日々てんてこ舞いであった。

    そうこうする間に、7月15日はヤマハ福岡の全面的なご協力のもとで「デュオ・クリスタル 〜千夜一夜物語〜」が無事終了。

    8月5日は「石川滋コントラバスリサイタル」である。
    知らない作品の多さは、ちゃんとコントラバス用に作曲された曲をたくさん配置していただいたことの現れで、それはまた、西南コミュニティセンターホールが、コントラバスの音がしっかり通るホールだっていう確信の現れでもある。
    http://sound.jp/musiclef/cc/20100805.html

    あと、自分が扱っているコンサートではないが、最近9月8日「ヤナーチェク弦楽四重奏団」の招待券をいただいた。クロスFM主催だが、アクロス主催の場合と同様に1,000円託児のシステム有である。今は新聞評とかお休みしているので、せめてリンク。
    http://www.acros.or.jp/r_event/sponsor_detail.php?event_id=2460

    2010年7月17日

    ノート 2010年7月前半

    日本酪農乳業協会の発行する『牛乳・乳製品の知識』に、
    明治27 年頃、売れ残った牛乳の処理として、牛乳を発酵させた「凝乳」が売り出されました。これが日本でのヨーグルトの最初です。(83ページ)
    と高らかに宣言されている。
    雪印のように歴史の長い企業が、売れ残った牛乳を再利用して販売したのは、ごく自然なことだったのかもしれない。たたかれてかわいそうに。
    それにしても、この資料は、興味深さのあまり、むずがゆくなってしまうような資料である。たとえば、
    釈迦が太子であった頃(中略)たまたま難陀婆羅(なんたばら)という長者の娘が一杯の牛乳を太子に捧げたそうです。すると、牛乳を一口飲んだ太子は、これほど美味なものがこの世にあったのかと驚き、そこで悟りをひらいたという話があります。 (78ページ)
    1863 年前田留吉は、オランダ人から牛の飼育、搾乳を習い、横浜に牧場をひらき、牛乳の販売を始めました。
    1871 年 “天皇が毎日 2 回ずつ牛乳を飲む”という記事が「新聞雑誌」に載ると、国民の間にも牛乳飲用が広まるようになりました。 (79ページ)




  • ピッチクラスセット分析の手引き  http://www.mta.ca/より
    Allen Forte refers to the relation between the pitch-class sets that "differ with respect to only one pitch" as "similarity relation Rp"




  • Media, Culture & Society http://mcs.sagepub.com/
    New Media & Society http://nms.sagepub.com/




  • Smocking 101-Lesson
    http://www.youtube.com/より




  • 生石鹸 まるは油脂化学 http://www.nanairo.co.jp/ 久留米市高野2-8-53




  • 冷蔵庫のゴチャゴチャからサヨナラするためのシンプル整理術 http://www.lifehacker.jp/より
    いまさら聞けない野菜&果物の正しい保存方法 http://www.lifehacker.jp/より




  • Guidelines for the Regulatory Assessment of Medicinal Products for Use in Self-Medication http://apps.who.int/medicinedocs/en/d/Js2218e/




  • 後期高齢者医療保険 平成22年度の保険料
    保険料 = 被保険者均等割額52,213円 + 所得割額(=(所得-33万)×9.87%)




  • ニトリ筑紫野配送センター 0120-274-210




  • 学生相談室 2号館3F保健室向かい側    月~金10:30~17:30




  • パン Cinq Fleurs 上大利4-6-23  7~19時  月曜定休  401-7751




  • パン green grass 春日市春日3-123、 8時~19時、日曜定休
    8:00 菓子パン、サンドウィッチ
    9:00 あげぱん
    10:30 食パン
    10:45 山型ソフト
    11:00 フランスパン
    11:30 焼き料理パン




  • 蒸し豚の甘酢あんかけ・・・豚ロース80gをかたまりのまま30分くらい蒸す。あんの材料(だし汁100ml・砂糖T1/2・黒酢T1・みりん少々・醤油T1/2)を鍋に入れ、玉葱1/4スライスが透き通るまで中火で煮る。アスパラと人参をゆでて柔らかくなったら玉葱の鍋で煮て、水溶き片栗粉でとろみをつける。蒸した豚をスライスして、あんをかける。
  • 2010年7月1日

    ノート 2010年6月下旬

    • 離乳食の進め方 http://allabout.co.jp/
      改定「離乳の基本」の理解と運用 http://www.aiiku.or.jp/
    • エッセンシャルオイルのリスト(6月30日時点)

      • ラヴェンダー(Q)
      • バジル(Q)
      • ローズマリー(T)
      • マジョラム・ワイルド(Q)
      • ベルガモット(S)
      • フェンネル(S)
      • パチュリ(T)
      • ローズウッド(S)
      • ローズウッド(S)
      • イランイラン(Q)
      • キャロットシード(S)
      • ティーツリー(Q)
      • ゼラニウム(D)
      • カモミール・ローマン(Q)新
      • フランキンセンス(Q)新
    • 家庭で作れる調味料 http://kaigi.edublog.jp/80140774/
    • 豆乳の作り方 http://www.anyrecipe.net/jp/cake/recipes/soy_milk.html
      豆乳によるレシピ cookpad
    • アジ(鰺)のワイン煮 bob-an
    • 科研 学内説明書 pp.30, 61,62,63が重要
    • クリーニング きょくとう 株主優待 http://minkabu.jp/stock/2300
      100~500株 1000円相当 / 500~1000株 2000円相当
      毎年2月末日現在の最終株主名簿に沿って毎年6月下旬送付
    • 楽しい株主優待 http://www.kabuyutai.com/
    • 納税について     マタイ22:17-21, ルカ20:21-25, マルコ12:14-17
      神とお金 二者択一      マタイ6:24, ルカ16:13

    自然音と不自然音

    松下正己の『映画のことば、映画の音楽 : 映画内世界の聴覚的現実感とは何か』(2003)をみつけた。
    彼は、シオンの用語法を参照しながらも、心から納得はしていないようで、「自然音と不自然音」という用語法を用いて、論を展開している。私としては、この立場もわかりたい。だから図式的にメモしたいのだが、どうもうまくいかない。
    彼はこう書いている。
    「自然音」とは、スクリーン上に継起する仮構の世界が本来有していると思われる音で、各ショットごとにその画面上で自然に聞こえてくるものを指すことにする。「イン」と「フレーム外」の音の全てで、スクリーン上の世界で通常聞こえてくるであろうと類推される物音の一切、そして登場人物の発する声がそれである。「不自然音」とは、「自然音」とは逆に、スクリーン上に継起する仮構の世界が本来有してはいないと思われる音で、各ショットごとにその画面上で(聞こえてはこないはずなのに)聞こえてくるものを指す。ナレーションやモノローグといったヴォイス・オーヴァー、聞こえないはずの自然音、そしていわゆる映画音楽がこれに該当する。(52ページ)
    ここまでだと右図のようになるが、

    問題は以下の文言である。
    ミシェル・シオンの三等分円の図式を敷衍するならば、映画の音声は、自然音としての円と不自然音としての円の二つを重ね、その全体を三等分して、そこに「音楽」「ことば」「その他の音」をあてはめたものとして図式化できるように思われる。そしてその全体が、各レベルで相互に逸脱しながら、二つの円の間でもお互いに影響を与えつつ流動するものとして、映画の視覚像の基礎となるひとコマひとコマの上に重なっている。(59ページ)
    この文からよみとれるのは、ABどっちの図でありましょうか?
    円はどう重ねるのでしょうか?

    2010年6月29日

    九響定期300回

    九響定期300回を記念して、先週、毎日新聞に記事が載った。
    「演奏の特色」「九響存在の意義」「今後の課題」などについて、どう考えるか、事前インタビューがあり、その回答内容が「栗原詩子さんの談話」として引用された。
    ここ数年、管楽器の演奏力が上がったこと、九響の存在は九州の音楽文化に欠かすことができない旨など、私が申し上げたことを引用してくださっている。

    が、
    私はそれだけを伝えたのではござらぬ。
    課題についてもお伝えしたのである。

    おそらく新聞では、その公共性の高さから、地元唯一のプロ集団の存在意義を考慮し、しかも定期300回記念のお祝い的記事であることを考慮し、「課題」を書くわけにはいかなかったのであろう。「課題」とは「がんばりましょう」ポイントの指摘であり、それは現状のマイナス面を指摘することになるから。

    しかし、ブログならば自身の責任で書ける。
    手元にテキストがあり、よい機会なので、ここにメモっておこうと思う。

    ◯演奏の特色・・・以前は、弦楽器群だけに魅力を感じており、そのようになるのは練習場所である末永文化センターホールの音響特質からかと思っていたが、5年ほど前に首席奏者制度を取り入れた時期以降、金管・木管群の技術があがってきた。優れた演奏者の入団がその他の演奏者の技術まで牽引しているように思えるほどである。とくに2管編成の響きが充実して、モーツァルトやウェーバーの木管ソロを楽しめるし、3管編成の作品でココぞというポイントに金管が正確に鳴るのは、それだけで本当に喜ばしい。

    ◯九響存在の意義・・・音楽大学がないために職業音楽家が住みつきにくい九州にあって、「自宅レッスン」でなく「ステージ演奏」の質を日々問う生業の人口を一定数確保することができているのは九響が存在するおかげである。九響団員としてのステージもさることながら、彼らが、自主的に開催するリサイタルがなければ、外からの演奏家に頼ることでしか「プロらしい演奏」を聞く機会を確保できなかっただろう。表現者(演奏者)と鑑賞者(聴衆)の相互の長期的な成長をうながす上で、九響の存在は九州の音楽文化に欠かすことができない。

    ◯今後の課題・・・九響のホームページは、プロ集団の活動を支える品質に達していない。体裁(レイアウト)をみなおすことで情報整理を進めるのはもちろん、当日冊子の抜粋や、演奏者紹介・チケットプレゼント・協賛募集などの新たな情報の掲載に期待する。

    ◯今後の課題・・・定期演奏会のタイトル以下2件については改善を懇請する。まず、4~5月の「メジャーへのステップ」は、演奏曲目の説明にはなっておらず、おそらく楽団運営のスローガンにあたるものと思われる。しかし「まだメジャーでない」ということを言表するような自虐的なタイトルは、音楽会にでかける楽しさに水をさすことはあっても、その気分を盛り上げることに貢献しない。次に、10月に19世紀東欧の“国民楽派”を扱った演奏会に「民族音楽の世界」というタイトルがあるが、90年代以降「民族音楽」という語彙自体が西欧中心主義の現れであるとの反省から「ワールドミュージック」なる語彙が生まれている状況をみれば、非中央ヨーロッパの曲目を「民族音楽」と呼ぶのは不見識。

    ◯その他・・・当日冊子の曲目解説に「楽しみだ!」「乞うご期待!」調の売り込み口調が多く、「解説」というより「プレスリリース」として書かれたものではないかと思うことがしばしばある。

    2010年6月24日

    またも横文字

    知らない方から、近場で開かれる講演会の紹介メールが来た。
    つまり向こうは私をご存じのようである。

    さて、その催しのキーワードはナレッジリージョン。
    ままっまたっ、新しい横文字の登場である。

    催しの紹介ページによると、開催コンセプトは、
    ナレッジリージョンは重要なキーワードだが、この概念をめぐる文献・書籍・シンポジウムがまだないので、ナレッジリージョンとは何かを考える場を設けました! ・・・ということのようである。

    意味が不明だったら重要かどうかわかんないじゃないのー!
    リージョンなんて、DVDのリージョンコードしか知らないわー!

    と野次とばしつつ、

    そもそもリージョンていうのは「r」ではじまるあの単語だっけ?
    と、おそるおそる"knowledge region"を検索してみたりする。
    6万件余りの"knowledge region"がヒットするので、
    確かに重要単語なのかもしれない。

    ・・・・と、ブログに書くことで
    いつのまにか、イベント告知と概念周知の片棒をかついでいる自分は、とってもバカみたい。


    三十路も半ばをすぎ、
    新しい横文字の紹介にイラ×ムカしながらも
    しかし、
    誰かがその横文字をしゃべった時に
    意味つうじてるそぶりをできるように予習しちゃうのは
    要するに、現状に自信がないからなんだよね・・・。

    これは、悲しむべきことです。



    あとは最近買ったお料理道具のメモ
    • 杉製ミニせいろ(15cm)・・・初めにお使いになるときセイロを1〜2時間水にひたしたあと、かるく水洗いをし、水気を取ってからご使用下さい。使用後は水洗いをして直射日光はさけ陰干しをして下さい。また保管は通気性のある物で保管してポリ袋等に入れ密閉しないで下さい。
    • マフィン型セルクル・・・新考社。スズメッキ。

    ノート 2010年6月上・中旬

    • 離乳時期 http://www.kenmi.net/wl-news/
      WHO勧告 http://www.who.int/
      WHO編『GUIDING PRINCIPLES FOR COMPLEMENTARY FEEDING OF THE BREASTFED CHILD』(PDF形式)
    • 変な給食 http://kaigi.edublog.jp/FEAC0771/
    • 石鹸百科 http://www.live-science.com/
    • ハーブのホームページ http://www.myherb.jp/
    • 『アニメーション研究』投稿規定抜粋・・・原著論文40枚以内、研究ノート20枚以内。英文アブストラクト200語以内。
    • 霧島音楽祭での赤ちゃん連れ宿泊に スパホテルYou湯あるいはウィークリーマンションVersion House
    • 0~2歳、赤ちゃんと一緒の旅行 ノウハウ http://allabout.co.jp/travel/familytravel/subject/msub_baby.htm
    • お花茶屋 http://www.greenshower.jp/
    • あなたの「続ける」をTwitterでサポート~Sapota.jp(サポタ) http://sapota.jp/
    • 日本アニメーション学会 大会 6/26−27 広島女学院大学
      行けないので気になることメモ

      • 大会ホームページ http://www.hju.ac.jp/~fhd/12anime/
      • 権藤俊司(東京工業大学) レン・ライ「フリー・ラディカルズ」試論
      • 瀬川大地(関西学院大学院) アニメーションと風景 新海誠作品についての考察
    • ソーシャルラーニングサービス/プラットフォームの「iUniv」(呼称:アイユニブ) http://www.iuniv.tv/
    • セカンドハーベスト http://www.2hj.org/
    • 介護保険料 基準額 年額53940円 第8期2011.1.31まで払済
    • 三育フーズ 大豆たんぱく中粒 から揚げ風・・・1/4袋をお湯でもどして下味{おろし生姜T1/2・みりんT1/2・おろしにんにくT1/2・醤油T1・ごま油少々}に30分漬け、片栗粉をつけて揚げる。
    • にしむら小児科(大阪だが) http://www009.upp.so-net.ne.jp/tatsuo/top.htm
      医療点数(→医師の収入)が投薬に重点をおいている中、「投薬より説明」のポリシーで運営されている。
    • 予防接種はネグレクト?の例
      http://kohanano.269g.net/article/3235135.html
      http://hiyomari.exblog.jp/13835277/
    • WELEDA医薬品

      ApisD3/BelladonnaD3 アピス・ベラドンナ
      ミツバチとベラドンナという植物からできている。粘膜の炎症一般に効果がある。
      適応症)上気道炎(特にカタル症状伴うとき)、副鼻腔炎、中耳炎、膀胱炎、口内炎
      使用法)大人10~15滴 幼児3~6滴 学童6~10滴
      1日3回なるべく食後は避けて、少量の水に溶かして内服

      Echinadoron エキナドロン 
      咽頭痛 特に嚥下痛を伴う風邪の初期に。免疫一般をあげる。
      適応症)かぜ のどの痛み
      使用法)最大2時間ごとに、1個を口の中で溶かす

      Infludoron インフルドロン 
      高熱の出るかぜに。インフルエンザにももちろん効果あり。風邪の予防にもなります。
      適応症)インフルエンザ、かぜ、かぜ(特にインフルエンザ)の予防
      使用法)大人10~15粒 幼児3~6粒 学童6~10粒  最大1時間ごとに内服、インフルエンザのときの回復時は必ず少しずつ減らしていく 

      Calendula salbe,ジェル カレンドラ軟膏、ジェル
      傷の回復を促進する。傷を清浄に保つ。
      適応症)擦り傷、けが一般
      使用法)患部を良く洗って外用。清潔なガーゼや包帯で包むとより効果がある。怪我がひどいときは、浸出液で汚れたらそのたびに洗って、付け直すと良い。そこまでないときは1日1~2回

      Arnica salbe.ジェル  アルニカ軟膏、ジェル
      適応症) 打ち身や打撲の、ショックを和らげる。体と心のショックに効果がある。肩こりや運動後の筋肉痛、腰痛にも効果あり。
      使用法)患部に塗って、できればガーゼや包帯で覆う。運動後の筋肉痛・腰痛は外用後に優しくマッサージしても良い。

      Combudoron salbe・ジェル コンブドロン軟膏・ジェル
      適応症) 火傷や日焼けに。虫刺されの最初の腫れに。草まけやかぶれなどのかゆみに。
      使用法)火傷・日焼け-痛みがひくまで繰り返し外用する。
      虫刺されやかぶれ-最初の2日間ほど外用する。
      ガーゼや包帯で覆うとさらに効果がある。

    2010年6月23日

    シュタイナー医療のこと

    少し前のことになるが、宮司浜の古民家で、シュタイナー的医療について学ぶ講演会を聴いてきた。
    この方面は初心者なので、まだまだ理解はあいまいにちがいないのだが、印象的だったのは発熱についてのお話。

    0〜21歳の「子ども期」のなかで、第1七年期(0〜7歳)には体が育ち、第2七年期(8〜14歳)には心が育ち、第3七年期(15〜21歳)には精神が育つ。各段階の成長を助けるのは「熱」であり、第1七年期には体が発熱し、第2七年期には心が発熱し、第3七年期には精神が発熱することによって、体・心・精神がその子どもの個性化をとげる。だから熱をおびることはとても大切。

    8〜14歳の子どもが何かに熱中しているとき、つまり、心に熱をおびている時、親はだれしも、その熱中を助け、のばしてやりたいと思う。それなのに、0〜7歳の子どもが体に熱をおびる(発熱する)と「解熱」することばかり考えて、薬などで無理に解熱してしまいがちである。発熱しているこどもは苦しそうだけれど、偶有の躯を少しずつ自身の個にあわせて個性化している。その病をとおして乗り越え、獲得しつつある成長や個性化のことを念頭におきながら、看病にあたってほしい。

    ・・・というおはなしを、医師資格をもちかつアントロポゾフィー医療については研修医である立場の人がしてくれる。
    「ゼッタイ解熱してはいけない」という観点を示す方ではないので、安心して聞いていることができた。

    このことばを考えつつ、帰りには、かつてマイミクのnissiyさんから教えていただいた高宮のvegegardenでご飯をいただいた。有機農法・伝統製法の食材を使ったマクロビオティックカフェで、おかずのすべてが少しずつなのに、満足感と満腹感がふわーと広がって、幸せな気持ち。

    店長さん(たぶん)から勧められて、真弓定夫『子どもたちに贈る12章』を読む。
    真弓定夫は、ここ30年におよび、薬によらず食餌療法だけで小児科医療を行ってきたという武蔵野市のお医者さん。
    今日の日本の医療の問題点とそれに足をすくわれない生活の仕方を中心に、とても大切なことを、平易な語り口でコンパクトに語ってくれる。
    なお、この本(580円)はAmazonでは扱っていないようだったけれど、田舎の本屋さんで買える。

    2010年6月22日

    助教/女性教員の公募

    以下、公募情報です。
    私の前職にあたるもので、山の幸・海の幸にめぐまれた福岡で、広い研究室と、十分といえる研究費をゲットできます。
    学生は優秀で向上心豊か。
    音響(+映像)の科学的見識に親しむチャンスにも恵まれています。
    また、現在では音響実験(聴覚・調律)などの科目が整理され、私が着任した当時よりも、まとまった領域で教育にかかわることができます。

     〜 〜 〜 〜 〜

    九州大学大学院芸術工学研究院(旧・九州芸術工科大学)はデザインを科学的知見に基づいて研究・制作する機関です。その中でもコンテンツ・クリエーティブデザイン部門(コンテンツ・クリエーティブデザインコース)は実際に制作(クリエート)することに重きを置いており,その制作を理論的に支える音楽学(西洋音楽史,または,創作に関わる音楽情報科学)を専門とする女性研究者(助教)を公募しています。
    なお,学部では音響設計学科の授業を担当していただき,音響設計の主要対象のひとつである音楽の実技・理論を教育していただきます。
    女性教員に限定した公募に関しましては,「男女雇用機会均等法」第8条(女性労働者に係る措置に関する特例)の規定により、女性教員の割合が相当程度少ない現状を積極的に改善するための措置としてとして実施するものです。
    くわしくはJrecinの以下の情報を参照ください。
    http://jrecin.jst.go.jp/seek/SeekJorDetail?fn=4&id=D110060629&ln_jor=0

    2010年6月6日

    ヴィジョンの崩壊

    母が退院して、グループホームに入居。
    木の風合いにこだわって建てられた美しいホームで、これからは毎日、専門的なケアを受けて暮らすことができる。お風呂にも毎日入れてもらうことができる。

    このことは私にとって、数年来の課題が一区切りを迎えることでもある。

    認知症については、介護保険申請で訪れた市役所ではもとより、交通事故で入院した病院でも、果てはメンタルクリニックの医師からさえ、「発症したのは何時ですか?」と尋ねられる。
    しかし正直申して、この手のことで発症時期なんてものはわからない。
    あの病気は徐々に進行したのだ。

    けれど、各兆候のきっかけにはいつも、「ヴィジョンの崩壊」みたいな要素がからんでいたような気がする。

    暴力系統がはじまったのは、私が10歳のころだから、そもそもは1983年?
    楽譜は読めずとも音楽的要求の高い母は、私がピアノを練習していると、しばしば「ここ弾き直して」と楽譜を指さした。その場所を弾くと、当たり前のことだが、母の思うメロディと私の弾くメロディが異なることが、非常に非常に多かった。
    思い通りの場所がみつからないことに苛立ち、「生意気な娘だ!」と怒鳴り・・・・そして嵐のはじまりである。
    私は、プラスチックのハンガーが折れるまで、殴られた。
    それ以外の場面では母親から愛されている自信があったから、まあいいんだけれど・・・テレビ・ドラマで女優さんが頬をおさえながら「何するの、私、母にも叩かれたことないのよ!」とお決まりの台詞を言う度に「そんな子いるわけないよ〜」と思ってしまった。その感想が「ええですのう」へ変わり、「まともな女の子って親から殴られないみたいねえ」に変わっていったのは、20代も後半にさしかかった頃だった。

    人間関係の把握が壊れ始めたのは、ミレニアムのイルミネーションが輝いていた頃である。
    山一証券自主廃業のニュースが97年。そんなの自分に関係ないかと思いきや、99年3月には、父が退職金を株ですっちまっていたことが判明。
    娘としては、「マンションのローンが完済していないのに、よく株なんか買いこんだものだねえ」と呆れ放題だったが、母にとってみれば老後のヴィジョン崩壊に、ショック甚大だったことと思う。

    その後、私が扶養する形で離婚の手続きをとり、福岡に来てもらったのが2003年の秋。
    あの頃からは、もう手当たり次第ムチャクチャの連続だった。
    初老の女性の夜泣きというものは、赤ちゃんがお腹すいて泣くのとは訳がちがう。
    多くの場合にヒステリーを伴っていて、自分と同クラスの身体の人間が暴言狼藉をはたらくのである。これが明け方はじまると、あまりの荒れように、まともな時間に出勤できないこともあった。
    2008年度に西南で私の授業を受けた学生さんたちには、何度も休講して本当に迷惑をかけた。2009年度にまともに授業できたのは、結婚して母と別居になったからにほかならぬ。

    一般には、指先をどんどん使うことやお化粧などが、認知症をくい止める上で有効であるように言われているが、私の洋服をほとんど全て手作りしてしまう洋裁&手編みの腕前を持ち、美しいデザインの戸塚刺繍で大作をこなし、音楽と読書とお化粧の大好きな人でも、60代で重度の認知症を発症しうる。

    しかし思えば、重度化の各段階に、ヴィジョンの崩壊があった。
    楽譜のどこに聴いている音楽があるのかわからないとか、老後の生活設計がたたないとか、地名がわからぬ・語尾がわからぬ福岡とか。
    つまり、あることが「わからない」から、ほかのことまで「わからなくなる」のである。

    福岡は住みやすいと確信して、この土地に連れてきたが、それによって混乱をきたし重度化の最後のひきがねをひいてしまったことを母にわびたい。

    2010年5月30日

    4ヶ月検診

    先週、さやかを4ヶ月検診につれていった。

    体重身長は標準的で、お肌もきれいで
    とくに筋肉はちゃんとしていて問題ありませんが
    まだ予防接種を何もしていないのですね。
    ポリオは先月で終わってしまいましたよ。
    宗教上の理由ですか?

    とのこと。

    家族でいろいろ勉強し、相談して、
    ポリオの予防接種は受けない方向で
    考えているんです。

    以下は、その時の会話。
    医師 今は義務ではありませんから、親御さんの責任で決めていただいていいんですが、予防接種を受けないと病原体の媒介者になる可能性があります。
    詩子 でもポリオの菌は国内に存在しないんですよね? 
    医師 はい、国内にはありません。しかし、定期接種になっている予防接種は、接種したほうが、経済効果があるからこそ定期接種になっているのです。
    詩子 経済効果というと・・・?
    医師 国民の中に感染者がでた場合にかかる医療費と、接種にかかる医療費を比べて、その時代ごとの税金負担分を計算するとね。日本人は、予防接種に関して保守的なので、なかなか根付きませんが。
    詩子 保守的というと・・・?
    医師 菌を植えることが清潔でないと考えている人が多いんです。ま、今日は、4ヶ月検診でお待ちの方がいますから、予防接種については、予約して来ていただいた時に、また詳しく話しましょう。
    医療従事者を相手に議論するつもりはないけれど、
    国内に自然存在しない菌を、生ワクチンの状態で植え付けることは、媒介者どころか発信源をつくりだすことになるのではないか。
    1948〜1994年にかけて「義務」だった予防接種を、選択的に避けようとする親が増えてきたことを「保守的で予防接種が根付かない」という論理にすりかえてよろしいのだろうか。


    以前読んだ毛利子来の「予防接種へ行く前に―受けるこどもの側にたって」は、やや罹感の統計的数値にたよりすぎている気がしたが、最近読んだ藤井俊介の「まちがいだらけの予防接種―子どもを愛するすべての両親へ」は、予防接種の安全性・有効性・必要性について、多様な説をあげて述べられていまして、まさに、子どもを愛するすべての両親におススメの本である。

    2010年5月27日

    福岡ゾリステンの歌曲研究会

    ピアニストの山本佳代子さんから、原尚志さんの主宰で最近立ち上げられた歌曲研究会(福岡ゾリステン)の第1回講座の案内をいただいた。会場は井口正俊先生の「日時計の丘」。

    表現者が主宰する研究会とあって、なんとなく原さんが講師をされるのかと思っていたら、今回の講師は高折続(バリトン)氏。
    広い視野でとても多彩に企画されていることがわかり、始まる前から感銘とともにワクワク。

    6月19日13:00〜14:30 「ドイツリートにおける発音法について」
    6月19日14:45〜20:00 レッスン
    6月20日10:30〜16:30 レッスン

    2010年5月25日

    ノート 2010年5月 上・中

    2010年5月21日

    いよいよ明日

    いよいよ明日は宮崎由紀子さんのピアノリサイタルです。
    演奏者とホールとのご縁といい、その関わりから生まれた選曲のすばらしさといい、準備段階で学ばせていただいたことといい、どれをとっても、私が担当させていただいているコンサートの中で今年のピカイチ物です。
    中身についてはこちら

    担当科目の学生たちみんなに聞いてほしいコンサートですが、育児休暇をとってしまったために、学生に伝えるチャンスがないのが、とてつもなく残念です。
    あと、ピアノがもうちょっと響く楽器ならな・・・。

    でも望みうる最高の調律師さんに調整していただけることになっていますし、お出でになる皆様、乞うご期待!!

    2010年5月20日

    学生への祈り

    どうか彼らが就職産業にふりまわされないように、日々祈る。

    もちろん、アンテナをたてて情報をかき集めることは、大事なことである。

    インターンは現場経験のために有用なのだろうし、
    ビューンと飛行機で東京に行って面接を受けるワクワク感もわかる。

    集団説明会に目当ての企業があるなら、その人事担当者と会えるのは有用だし、集団の中の自分をみきわめる機会にもなるだろう。
    しかし、
    集団説明会に、めちゃめちゃ目指している企業がないのなら、「ためしに参加」なんてのは、ほどほどにストップしておいたほうがいいと、私は思う。

    就職産業が提示する情報やイベントが、貴方の/貴女の就職そのものを親身に世話してくれることは、あんまりない。
    集団説明会の主催者は「参加者ナン人」という形での、いわば依頼主との契約書類上の効果をあげれば、それで「お仕事完了☆」である。説明企業を募り、学生に周知する手間をとるかわり、20歳人口に配布したいサンプルを提供する会社から広告手数料が支払われ、主催者のビジネスが完了する。よって、参加した学生たちにとっては、彼らの時間こそが、商品として売りわたされている。

    へたすれば、2年間にわたって年がら年中、そうした就職産業のたれながす情報に踊らされて過ごす危険性があるから、どうか、どうか、自分の就職条件を見極めて無駄なく、その分、めざす1件に気合いを集中させて、活動しておくれ。

    エントリーシートで落とされるぐらいなら全然いい。
    こわいのは、なんとなくエントリーシートを書いたら二次書類審査に進み、2〜3回の面接を受けて最後に落とされる、というケースである。
    「なんとなく受ける」くらいだと取材が足りず、最終面談で落っことされることは、多分に考えられる。

    これの怖いところは、「面談」の形で一定時間分、意見交換した後に「不採用」通知を受けると、心理的に予想外のショックが蓄積されるところだ。


    不採用通知には理由なんて書かれていない。
    自分がなぜ「要らない」と言われたのかがわからないままになる。
    自尊心が’むしばまれる。

    それはちょうど「なんとなくつきあい始めた恋人にある日突然理由もなくフラレた」のと同じような体験をしてしまうことではなかろうか。
    その相手/その会社に未練はなくとも「いままでの時間はなんだったのか!」という憤りに、きっと襲われるのではあるまいか。
    口では「別に本気でねらってたわけじゃないし~」と強がってみても、自分の存在を否定されたような感覚が積み重なり、本来の幸せがむしばまれる。

    「ある場」や「ある相手」に貴方の/貴女の大切な時間を注ぐ以上、なんとなくではなく、どうか真剣に吟味した上で臨み、さっさとクリアして、貴方の/貴女の青春を一番大事なことに捧げて欲しい。

    2010年5月18日

    お気軽に

    広告のたぐいで「お気軽に」という表現にふれると、私のカチン癖がむくむくと頭をあげる。

    お気軽にお越し下さい

    この言葉は、私にはとてもエラそうに聞こえる。

    身近なところで例をさがすと・・・

    たとえば著作を上梓した人間は、
    はしがきやあとがきに「お気軽にお読み下さい」とは書かない。
    「読者からお叱りやご教示を賜りたい」と書く。

    お店を開店した旨の広告は、商売人精神を発揮して、客を敬う言辞を重ねるべきではないのか。
    地域にホールを知って欲しい旨の広告は、来場者に敬意を払って、その見識に教えを請う言辞を重ねるべきではないのか。
    「お気軽にお越し下さい」ではなく、「一度ご笑覧ください」であるべきではないのか。「どうか足を運んでやって下さい」の姿勢はどこに消えたのか。

    近年、広告チラシをみると、さかんに「お気軽に」の言辞が目につく。
    これが近年の言語現象なのか、それとも、福岡の言語習慣なのか(ここ10年は福岡に住んでいるので)、わたしには判断できない。

    ・・・・・と、
    ぶつくさ言う私の頭は、江戸系なのだろうか、京都系なのだろうか、それとも名古屋系なのだろうか。

    2010年5月12日

    メニエール

    今朝は、頭痛と目眩と嘔吐で往生した。
    義母が来てくれたので、さやかをみてもらって病院へ。

    先生に症状を伝えると、
    「疲労でメニエール起こしてますねえ」と聴診も口内検査もなしに、すぐ判断。
    「母乳やってると、あなたは疲れてなくても身体が疲れてますから、しばらく安静に」とのこと。

    「耳鳴りはありませんけど・・・」と伝えたが、
    「他に悪いところもなさそうだし」と先生。
    病院に来てからやった検査といえば、血圧測定だけなんですが。

    まあ、軽い対応で、安心した。
    これが里見先生タイプの人だと、人道的な観点から、「財前、おれは医者にとっては慎重さが最も大切だと信じている」とか言って延々と検査を始め、早々には帰れなかった可能性がある。

    内服薬は母乳に影響するから、と配慮してくれて、重曹水の注射を処方された。
    薬剤名はタンソニン。
    イギリスで経験的に編み出された治療法で、内耳に効くんだそうである。

    さやかはこんなに健康で完璧なのに、その育児ぐらいでメニエール病になっているんだとしたら、恥ずかしい。これが高齢出産の限界というものかと思い知らされる。
    先週から実家の家財整理や役所の手続き・相談など続いているから、そんなのも影響しているかもしれない。

    水分・食餌についての参考情報
    http://www.kaishou.sakura.ne.jp/newfolder2/index.html
    漢方的見地 http://www.horiyaku.co.jp/data/hy0000004.html

    2010年5月10日

    予防接種ノート

    • 三種混合は却下。

      • 新MMR薬害事件・・・M麻疹+Mおたふくかぜ+R風疹。89年4月~93年4月まで使用され、無菌性髄膜炎1754例が報告され、06年の裁判では諸々の重症例1040例が被害を認定された。また92~93年には12都府県2400例の期限切れワクチンが用いられたが国と製造元はこの責任を否認。
        06年にはMR二種混合ワクチン、新しい日本脳炎ワクチン、四種混合ワクチン(DPT+ポリオ)が導入されたが、MMR薬害事件の教訓の生かし具合が不明。
    • ポリオは迷う。


      • 感染時の危険度が高すぎるので受けさせたい気もする。
      • 経口摂取なので免疫に結びつきやすいかもしれないが、飲ませるのが「生ワクチン」と聞いてびびる。
      • なにしろ、日本ポリオ研究所いわく、


        これぞまさに、自然感染で麻痺患者が出ていないのにワクチンで麻痺患者が出ているという事実の暴露である。西太平洋地区においては、ワクチン接種をやめたほうが感染可能性が低いのではなかろうか。少なくとも、原因をばらまいておいて「対象にされません」とか語るのは滑稽ではないだろうか。

        たとえば以下の応用文をみよ。
        ニキビ根絶宣言は、野生株によるニキビが1ヶ月以上出ていないことであって、チョコレートの大量摂取によるニキビは対象にされません。  
        ダブルブッキング根絶宣言は、手帳の読み間違いによるダブルブッキングが3年以上発生していないことであって、手帳に書き漏らしたことによるダブルブッキングは対象にされません。
      • ポリオウィルス・・・ほとんどの場合は症状が出ずに免疫を獲得。症状が出る場合、5~10%はカゼ様の症状、0.1~0.2%が麻痺し、その一部が永久麻痺。
      • ポリオワクチン・・・経口生ワクチン。ワクチンから0.00002%脳脊髄麻痺。ワクチン接種後15~27日後にウィルスが(一部は強毒化して)便で排泄され、これに感染する被害者には救済事業がある。1980年以降のポリオ患者全例(45例)がワクチンによる感染。
      • 2006年時点のウィルス常在国はインド、ナイジェリア、アフガニスタン、パキスタン。便にとまったハエやゴキブリが直接食物にふれると人間に感染。2005年にインドネシアで303例の発症が起こった背景には、治安・政情不安定で上下水道不整備なことや、スマトラ島沖地震(2004)による衛生悪化がある。
    • BCGは却下


      • 児童・成人にはBCGが「無効」との証明が行われたが、乳幼児には調査を行わなかったため「無効が証明されない以上は有効である」との論理により継続されている。
      • 日本では感染歴のある成人との接触対策が行われないまま予防接種が継続されている。
      • 2005年からツベルクリン反応検査をすっとばしてBCGを直接接種するようになった。

    2010年5月7日

    ポゴレリッチ・リサイタル

    コアなファンならついて行けたのだろうか
    90年代の「型破り」までしか知らなかった私には無理だよ、
    というコンサート。

    こういうことを書くと評論もどきをやっている身には「おいおい知ってろよ」とお叱りが飛んできそうで藪蛇なのだが、ポゴレリッチは、いつからここまでトランスしてしまったのだろうか。

    チラシを見た途端、彼氏のいるタイプだと判明するポゴレリッチが持参したのは、かぎりなく正統派のプログラム。
     ショパン : 夜想曲 変ホ長調 op.55-2
     ショパン : ピアノ・ソナタ第3番 ロ短調 op.58
     リスト : メフィスト・ワルツ第1番
     シベリウス : 悲しきワルツ
     ラヴェル : 夜のガスパール

    だが、まるでオールウェイズ・カデンツァ。
    どの曲を聴いても「この曲知っているかも」と思ってしまうような崩しブリで、どう考えても「個性」や「解釈」の域を超えている。

    92年だったか、ボプ・ディランの来日公演を聴いたカタヤマ先生が、両手をワサワサふるわせながら
    えっと、もともとボブディランに上手く歌うことなんて期待していないけれどぉ
    いくら詩人でもぉ
    もうぜんぜん歌じゃなくなっているかんじ
    とおっしゃっていたのを思い出させる類の演奏。
    よく言えば、貴腐ワインの爛熟とでも言おうか。

    いやいや、そんなふうに持ち上げる必要ないなあ。

    しかも、
    こんなにメジャーな曲を並べた「リサイタル」なのに譜めくりが居て、曲間にペダルの下でごそごそ楽譜を探すというパフォーマンス付。
    つまらないことを言うようだが、リサイタルっていう言葉には「暗唱」の意味もあるんですよお。

    友人から贈られたS席チケットにクラクラとして、さやかをシッターさんに預けて出かけたコンサート。
    どんな内容であれ「目撃」することは大切だから、足を運んだこと自体は後悔していないけれど、子供を2時間も人に預けてつきあうほどの内容ではなかった。

    休憩なしで、リストの後に、飛び入りで付け足されたブラームスの《間奏曲》が終わると、時すでに8時45分。
    私はこの時点で退出させていただいたが、《夜のガスパール》まで聴いたお客さんが家路につくのは、何時頃だろう。

    収穫は、協賛団体一覧を検索して、西日本新聞民生事業団というものを知ったこと。
    児童福祉施設の中学生に入学や卒業のお祝い品をプレゼントしたりしている由。

    それにしても1階28列28番をS席で売るか、NASAコーポレーション。

    2010年5月4日

    お誕生100日目

    さやかお誕生100日目。
    お食い初め式をしてもよかったのだけれど、鯛の尾頭付きをどうやって入手するのか、まだ調べいなかったのと(反省・・・)、「食い延ばし」説にあやかる意味で120日目までのばすことにしたので、今日はふつうのお食事。

    今日は私が実家の家財整理をしている間、ガンガン眠っていてくれてはかどった。
    その分、夜はお風呂からねんねまで2時間かかった。

    腕の中で、たくさん歌を聴いて、ゆらゆらもたっぷりして、ようやく眠る。
    ベッドに置いたら、ちょっと目を開けて一瞬さびしそうな顔をしたが、すぐに諦めてねんねしてくれた。いいこちゃん。

    2010年5月1日

    音楽学会関西支部346

    日本音楽学会関西支部 第346回例会
    (東洋音楽学会西日本支部第248回定例研究会と合同)

    日  時 : 2010年5月29日(土)午後2時∼5時
    場  所 : 大阪市立大学文化交流センター大セミナー室(大阪駅前第2ビル6F)
    アクセス : JR東西線「北新地駅」下車、徒歩約1分
    JR大阪環状線、東海道線「大阪駅」下車、徒歩約3分
    地下鉄四つ橋線「西梅田駅」、地下鉄谷町線「東梅田駅」下車、徒歩約3分
    阪神電鉄「梅田駅」下車、徒歩約2分
    阪急電鉄「梅田駅」下車、徒歩約7分
    地  図 : http://www.osaka-cu.ac.jp/info/commons/access-umeda.html
    例会担当 : 増田聡(大阪市立大学)
    内  容 : :小泉文夫賞受賞記念講演と博士論文発表

    第21回(2009年度)小泉文夫音楽賞受賞者による記念講演
    (公益信託 小泉文夫記念民族音楽基金(受託者 みずほ信託銀行)との共催)
    バーバラ・B・スミス(ハワイ大学マーノア校名誉教授)Professor emerita Barbara Barnard Smith (Professor emerita, University of Hawai‘i at Mānoa)
    「キャンパスを超えて地域社会へ〜大学の音楽課程のための可能性と責任」(英語)
    "Beyond the campus to the community: opportunities and responsibilities for the university music program"
    通訳:山口修(大阪大学名誉教授)
    (今回の受賞理由は「長年にわたる研究と教育によりアジア太平洋諸民族とその音楽の知識と理解を学界ならびに社会一般に広めた貢献に対して」というものです。また小泉文夫音楽賞の詳細についてはhttp://www.geidai.ac.jp/labs/koizumi/award/index.htmlをご覧ください。授賞式は5月27日(木)に東京で催されます)


    博士論文発表
    中村真(大阪大学大学院)
    「レオシュ・ヤナーチェクのモラヴィア民謡研究における用語体系の成立と変容——ナショナリズムとの関わりの中で——」

    博士論文発表
    山口篤子(大阪大学大学院)
    「アマチュアという規範の成立過程—近代日本の合唱変容」

    本気で

    2009年度科研費。
    どうせ自分の首をしめるなら本気でやろうの巻。

    5〜7月:映画芸術について「音響設計」の概念での言及がみられる以下文献に取り上げられている映画・映像作品をリストアップ
    • Barbara Flückiger, Sound Design. Schüren Verlag. 2001. 
    • Claudia Bullerjahn, Grundlagen der Wirlung von Filmisik. Wißner-Verlag. 2001. 
    • 加藤幹郎, 加藤幹郎『映画の領分—映像と音響のポエーシス』、フィルムアート社、2002. 
    8〜12月:紀要論文2篇
    • 映画・映像アートにおける音響設計のモデル
    • 映画・映像アートにおける時間設計のモデル
    たどり着こうとしていることになっている(官僚的な)概念チャート

    2010年4月30日

    招待枠「お茶のこころ」

    西南の学生向けの情報です。

    5月19日にアクロス福岡イベントホールで開催される千玄室(茶道裏千家前家元15代汎叟宗室)の講演「お茶のこころ」に、西南学院大学の学生招待枠ができました。
    西日本文化協会主催の「日本の歴史と文化 遊学講座」の一環となっているもので、本来1500円の入場料が無料になります。

    なお会場準備のため5月18日までに事前申込が必要です。
    また定員に達し次第締め切ります。

    講演:「お茶のこころ」(林田スマと学ぶ「日本の歴史と文化 遊学講座」5周年記念講演)
    講師:千玄室(茶道裏千家前家元15代汎叟宗室)
    日時:2010年5月19日 14:00開演
    会場:アクロス福岡地下2階イベントホール
    申込:5月18日15:00までに国際文化学部栗原(utako<アット>seinan-gu.ac.jp)までメールで「学籍番号と氏名」を送ること。折り返し整理券をメールで発行します。

    (画像をクリックすると拡大されます)

    ノート 2010年4月下旬

    2010年4月28日

    おつぎは5月22日

    5月22日は宮崎由紀子さんのリサイタル。

    宮崎さんの干支は私とおなじ。ご縁がありまして光栄でございます。
    このコンサートは、演奏者自身の意識が高く「ホールの特性にしたがって最良のプログラムを組む」というのをまさに実施していただいた。その意味でアート・マネジメント学的な観点からみて、きわめて意義深いコンサートになる。

    演奏者は言った。
    白いモダンな空間に、青と白のステンドグラスがあって南仏のイメージがわいたので、この曲目にしようかと。

    その結果、
    ドビュッシー 『前奏曲集』I、II巻より
    デュティユー 《波のまにまに》
    グラナドス  《ロマンティックな情景》

    うーん、通好みな作品がならぶ。

    このリサイタルのために、春には渡仏され、クリスチャン・イヴァルディのレッスンを受けてこられたそうだ。

    先日、ランチをご一緒させていただき、ドビュッシーの曲目を尋ねたら、
    「アナカプリの丘」で始めることにしました。開始の五音音階が、チャペルのチャイムみたいになるかな〜とおもって。

    ああなんて素敵な発想。

    ドビュッシー『前奏曲集』から演奏して下さる曲目は、以下の通り。

    アナカプリの丘
    雪の上の足跡
    西風の観たもの
    亜麻色の髪の乙女
    とだえたセレナード
    沈める寺
    ミンストレル

    妖精たちはあでやかな踊り子
    月の光が降り注ぐテラス
    水の精
    花火

    2010年4月27日

    安倍圭子マリンバリサイタル

    4月17日に安倍圭子マリンバリサイタルが終了。
    素晴らしい演奏家をお迎えして、コンサートできてよかった。それに共催が入ったおかげで、すばらしい運営力が展開された。しかし、小コンサート系のハウツーと、広告系イベント業の会社のハウツーとのズレが大きく、また、あまりの確認メール量に気力を消耗して、感想をかけるようになるのに10日を要した。

    さてコンサートの感想である。

    リハーサルでは、アンコール用の《チャールダッシュ》ばかり聞こえて、「アレレこういうのだっけ?」と思ったが、(以下はリハーサルの写真)

    今回のコンサートのプログラム自体は、安倍圭子の作・編による作品で構成されている。

    《古代からの手紙》《山をわたる風の詩》(いずれも安倍作曲)など、会場外にいても、微妙なそよそよ音が伝わってくる。

    しかし、運営をやってしまうと、中身をほとんど聴けないのが、最近つらくなってきた。
    聴く音は、いつも場外。

    なにしろ西南の職員は伝統的に激しく親切気質なものだから、「演奏中は入場いただけません」と張り紙しているのに、「トイレのために出てきたお客さんは入ってもよいのかと思って」と、演奏中にわざわざドアを開けて入場させてあげてしまうので、私は目クジラ立てて場外でがんばってしまうのである。

    しかし、
    コンサートも終盤となり、「そろそろ遅刻客もいないし、絶対、中で聴きたい!」という思いが強くなったので、キャンパスサポート西南のスタッフに「わがままですいません。最後に中で聴かせてください」とお願いして、ご快諾いただき、《風紋III》《森の会話》を聴かせてもらった。

    素晴らしい響き。
    西南学院大学チャペルは、オルガン設置を念頭において設計された空間であり、おそらく「パイプ」の響きがよく伝わるように設計されているはず。
    マリンバは発音体こそ打鍵によるものだが、パイプの共鳴体を持っているんですよね〜〜、としびれる。

    《森の会話》は、森の中でかわされる樹木や動物たちの会話を模した作品。
    曲の中で、奏者どうしの音楽的やりとりが、即興的に進む場面が2カ所あるが、その場面にかぎらず、会話の「自在さ」をたえず感じさせる作品だった。

    共演された田代佳代子さんのブログはこちら http://blog.marimba-music.com/
    その他、感想を書いて下さっている方    http://akira2367.exblog.jp/

    だから片付かない

    マリリン・ポール『だから片づかない。なのに時間がない。「だらしない自分」を変える7つのステップ』


    16 現実レベル・感情レベル・知性レベル・精神レベル

    20 そのうち、だらしなさが不安を引き起こし、その不安によってまただらしなくなる、ということがだんだんわかってくるだろう。遅刻がパニックの引き金となり、車の鍵をなくして怒りがわき、大事な締切に遅れればがっかりして自己嫌悪に陥る。物事をきちんとできない人は感情の起伏が激しい。恐れ、不安、絶望、怒りなどのさまざまな感情が、だらしなさのせいで増幅されるのだ。

    103 ガラクタがあふれているのは物に所有されている証拠

    106 筋金入りの消費者であるアメリカ人も、いざ物を買う段になると、複雑な感情を抱くことが多い。ありあまるほど物があるのを知りながら、まだ足りないと思う。いやつい思わされてしまうのだ。この「買わずにはいられない」という思いが、アメリカの経済を活気づけている。

    109 購入するのは、置き場所がすでに決まっている物に限定しよう。服、おもちゃ、工具、本、台所用品などを買う時はいつでも、自宅やオフィスにそれを置くところがあるか考えてみる。スペースがない場合は、買うのを諦めるか、何かを捨てること。

    113 捨てる物を選ぶのではなく、とっておく物を厳選する

    165 ガラクタを捨てて身軽になろう。満腹感より満足感。

    2010年4月26日

    歎異抄をひらく

    高森顕徹「歎異抄をひらく」一万年堂出版、2008。
    全360ページがカラーで定価1600円。
    現代はそういう(↑)時代なのか! と知らされる書。

    信心とは  148〜149ページ
    神仏を深く信じて「疑わないこと」と考えている人がほとんどだ。
    しかし、疑う余地のまったくないことなら信ずることは不要になる。「夫は男だと信じている」と言う妻はいないだろう。疑いようがないからである。
    (中略)
    乱気流に突っ込んで激しく機体が振動し、しばしば機長のアナウンスが流れる。「大丈夫です。ご安心下さい」。それでも起きる不安や疑心は、無事着陸したときに消滅する。
    「助ける」という約束に対する疑いは、「助かった時」に破れる。「与える」という約束の疑いは、「受け取った時」に無くなるように、摂取不捨の利益(絶対の幸福)を与えるという弥陀の約束(本願)に対する疑いは、「摂取不捨の利益」を私が受け取ったときに晴れるのである。
    この弥陀の本願(誓願)に露チリほどの疑いもなくなった心を、「信心」とか「信楽」と聖人はおっしゃるのだ。
    弥陀の本願に疑い晴れた心は、決して私たちがおこせる心ではない。この心が私たちにおきるのは、まったく弥陀より賜るからである。
    ゆえに「他力の信心」と言われる。「他力」とは「弥陀より頂く」ことをいう。
    このような親鸞聖人の信心は、我々が「疑うまい」と努める「信心」とはまったく違い、弥陀の本願に疑い晴れた心を弥陀より賜る、まさに超世希有の「信心」であり、「信楽」とも言われるゆえんである。

    他の善も要にあらず・悪をもおそるべからず、の誤解について  157ページ
    酔いもさめぬ先になお酒を勧め、毒も消えやらぬにいよいよ毒を勧めんがごとし。「薬あり、毒を好め」と候らんことは、あるべくも候わずとこそ覚え候。(末灯鈔)
    では、この節の正意は何か。
    「他の善も要にあらず」とは、弥陀の本願を信じ救われた者は、弥陀より賜った念仏で往生決定の大満足を得ているから、「往生のために善をしようという心」は微塵もない、ということである。
    難病が特効薬で完治した人は、他に薬を求めようという心がないのと同じだ。他の薬に用事があるのは、全快していないからであろう。
    既に救い取られた人に、救われるに必要な善などあろうはずがない。善が欲しいのは、救われていない証である。
    (中略)
    弥陀の本願を信じ救われれば、疑いなく助からぬ地獄一定の自己と、疑いなく救われる極楽一定の自己が同時に知らされる、不思議ないわゆる二種深信の世界に生かされるから、「悪をもおそるべからず」の告白は当然である。
    悪を恐れ不安になるのは、地獄一定の悪人と知らされていないからだ。


    いわんや悪人をや、の誤解について  197〜200ページ
    煩悩具足の我らはいずれの行にても生死を離るることあるべからざるを憐れみたまいて願をおこしたまう本意、悪人成仏のためなれば
    励めば善ができ念仏ぐらいは称え切れると思っている人だから「自力作善」の善人と聖人はおっしゃる。(中略)諸善も念仏もいずれの行もおよばぬ悪人と見極められて立てられた弥陀の本願を疑っている人だから「疑心の善人」とも言われている。そのような自力におぼれている人は、自己の一切の思慮分別を投げ捨てて弥陀にうちまかせる心がないから、弥陀の本願の対象にはならないのだ。だが弥陀は、そのような邪見におごり自己の悪にも気づかぬ「自力作善」の自惚れ心をも打ち砕き一切をうちまかさせ、浄土へ生まれさせると誓われている。かかる自力作善の善人さえも弥陀は誘引し救いたもうから、「善人なおもって往生を遂ぐ、いわんや悪人をや」と言われているのである。


    人名

    釈尊(前463 - 383)
    善導(613 - 681)   浄土教
    法然(1133 - 1212)  浄土宗(1207解散・1212赦免)
    聖覚法印(1167 - 1235)
    親鸞(1173 - 1263)  浄土真宗  「教行信証」 息子:善鸞
    唯円(1222 - 1289)        「歎異抄」
    覚如(1271 - 1351)        「改邪鈔」  息子:存覚
    蓮如(1415 - 1499)

    2010年4月23日

    年をとった

    学生から「わー先生、久しぶりに見ました」と言われはじめて久しいマイ携帯電話が壊れて、電池パックを取り替えても一向に電源が入らなくなった。

    「安心ケータイサポートにご加入ですので保険適用で5,250円にてリニューアルできますが、ポイントご利用の上0円から機種変更できます。どうされますか」

    と言われ、

    「新しい機種の操作方法を覚えるのが面倒なのでリニューアルしてください」と返答いたした。

    これが4月生まれ37歳の現実である。

    2010年4月22日

    さすが

    我が家が(というか私が)読まない「朝日新聞」に、とても不当な情報が掲載されている。マイミクひろぽんさんのブログで知った。

    大学教員などというものは、神野桜子の査定対象に一度も浮上しない役所なのであり、さらに言えば、貧乏な役所=欧介さん の未来である。

    記事の元データは第一生命経済研究所による調査報告書だそうである。この分では、保険の勧誘訪問やマンション経営の勧誘電話が、ますます増えることであろう。ああ大迷惑。

    第一生命経済研究所の調査報告書には、
    彼らは、統計でカウントされる労働時間以外にも、労働時間のための備えとして勉強・研究をしているので、時給の概念に合わないかもしれない (p.4)
    という記述があって、「会議とか学生相談とかは?」の想いはともあれ、部外者なりに精一杯の心遣いをしてくれているのがわかるのに対し、新聞記事にはそんな留保さえ1ミリもない。
    さすが朝日。情報操作が身勝手で無遠慮。

    何をもとに「時給」を算定したのかがわからないし、そもそも、厚生労働省「賃金構造基本統計調査」(2009年) からまとめたのだとされる図表11(p.4)自体、私には全く不可解である。「大学教授(男)」が労働人口1000人あたり55人も居ることになっているようだが、日本はどんなすごい教育国家でございましょうや。大風呂敷にもほどがある。
    ともあれ、さすが保険会社設置の研究所。数字が稚拙で不可解。

    2010年4月19日

    ノート 2010年4月中旬

    • 早起き生活 http://www.hayaoki-seikatsu.com/
    • 「盗人に追い銭(人件費をタダで供出し費用まで徴収される)」ならびに「マッチポンプ(国が関与しなくていいなら始めからそんな制度いらなかったでしょ)」の可能性
      西日本新聞2010.4.11、2ページ
      枝野幸男行政刷新担当相は(中略)独法である「大学入試センター」の民営化を検討する方針を表明した。(中略)「受験生だけでなく、試験を利用する大学からも金をもらえば、独立採算出回る可能性が十分ある。試験問題のレベルに国が関与する必要はない」と述べ、民営化が適当との認識を示した。
    • 蒔絵硝子つめやすり  http://www.kurochiku.co.jp/
    • どうぶつ島 (小倉) http://doubutujima.gonta.tv/
    • コーフー http://ayur-indo.com/seitan/seitan5-1.htm
    • Oisix箱による「保存方法のコツ」


      • キャベツ・・・芯をくりぬき濡らしたペーパータオルを詰めて野菜室。
      • 小松菜・ほうれんそう・・・袋のまま立てた状態で野菜室。
      • レタス・・・外葉を芯からはずしてラップがわりにし、ポリ袋に入れて、野菜室。
      • ブロッコリー・・・野菜室。
      • トマト・・・冷やしすぎると甘みを感じにくくなるので野菜室で。
      • なす・・・低温に弱いので7度以下のところに置くと皮の艶がなくなってしまう。
      • スナップえんどう・・・一度に使い切れない時は冷凍保存。
      • インゲン・・・そのまま野菜室。
      • そら豆・・・鮮度が命。その日の内に食べられない場合は、ゆでてから保存。
      • もやし・・・お豆腐のように冷たい水に漬けるとシャキッとおいしい。
      • きのこ類・・・冷蔵室。軸を上にして保存。
      • タマネギ・じゃがいも・・・冷暗所。
      • にんじん・・・水分を失いやすいのでラップに包んで野菜室。
      • だいこん・・・葉の部分を切り落としてから野菜室。
      • ごぼう・・・野菜室。
      • バナナ・・・常温。

    2010年4月18日

    饒舌とコミュニケーション不足

    中島義道ではないが、日本はうるさい。

    夫が職場から持ち帰ったスチーム・ジャー炊飯器のナレーション音声を消そうとしたら
    「音声、切ります」 ピーッ 「音声<切り>に設定しました」
    と言われた。

    コンサート準備のためにスタッフのメーリングリストでMC案を練ったら、以下のような内容にまでふくらんだ。
    ここで、演奏者とお客様のために20分間の休憩を頂きます。
    チャペルのお手洗いは、出られて左側にございます。混雑している場合は、一旦チャペルを出られてすぐ右側の校舎(一号館)のお手洗いもご使用できますのでご利用ください。尚、チャペルを出られる場合は、必ず、再入場のためのチケツトの半券をお持ちください。
    また、ただ今ロビーでは、CD、スコアの販売を行っております。この機会に、ぜひお買い求めいただき、ご自宅でもお楽しみ下さい。
    また、ロビーではアンケート記入のコーナーを設置しております。ご協力いただきますようお願い申し上げます。
    耳の至福の余白に、なぜこんなに言語音をゴタゴタ入れるのだ。
    日本的「親切」はもはや音楽芸術の敵である。

    そして、こんなふうに案内したがるスタッフにかぎって、客から「トイレはどこですか?」と尋ねれられると「あんなに案内してもわかんないお客はいるんですよね〜」と苦笑してみせたりする。
    そんな苦笑は、「親切」からでたものではない。

    言葉を重ねすぎて客の耳を麻痺させた可能性はないか?
    言葉の音から逃げさせ、こちらの言葉が空転したのではないか?
    トイレの場所を尋ねられたら、手振り付で答えればよいのではないか?
    いつでもアンケート用鉛筆を持って、待ち構えればよいのではないか?

    私から提出した改案は以下のとおり。
    嗚呼これでも、まだ長い!

    ほんとは2行でとめたかった。
    しかし、一挙にシェイプアップして後でリバウンドするよりは、とトイレや半券持参の文言を残した。

    ただいまより、20分間の休憩を頂きます。
    ロビーにて、CD、スコアを販売いたしております。 
    尚、当チャペル内のお手洗いは、ホール後方ドアから出て左手にございますが、混雑の場合、チャペル隣「1号館」のお手洗いもご使用になれます。会場を出られる際には、必ず、チケツトの半券をお持ちください。