2010年4月27日

安倍圭子マリンバリサイタル

4月17日に安倍圭子マリンバリサイタルが終了。
素晴らしい演奏家をお迎えして、コンサートできてよかった。それに共催が入ったおかげで、すばらしい運営力が展開された。しかし、小コンサート系のハウツーと、広告系イベント業の会社のハウツーとのズレが大きく、また、あまりの確認メール量に気力を消耗して、感想をかけるようになるのに10日を要した。

さてコンサートの感想である。

リハーサルでは、アンコール用の《チャールダッシュ》ばかり聞こえて、「アレレこういうのだっけ?」と思ったが、(以下はリハーサルの写真)

今回のコンサートのプログラム自体は、安倍圭子の作・編による作品で構成されている。

《古代からの手紙》《山をわたる風の詩》(いずれも安倍作曲)など、会場外にいても、微妙なそよそよ音が伝わってくる。

しかし、運営をやってしまうと、中身をほとんど聴けないのが、最近つらくなってきた。
聴く音は、いつも場外。

なにしろ西南の職員は伝統的に激しく親切気質なものだから、「演奏中は入場いただけません」と張り紙しているのに、「トイレのために出てきたお客さんは入ってもよいのかと思って」と、演奏中にわざわざドアを開けて入場させてあげてしまうので、私は目クジラ立てて場外でがんばってしまうのである。

しかし、
コンサートも終盤となり、「そろそろ遅刻客もいないし、絶対、中で聴きたい!」という思いが強くなったので、キャンパスサポート西南のスタッフに「わがままですいません。最後に中で聴かせてください」とお願いして、ご快諾いただき、《風紋III》《森の会話》を聴かせてもらった。

素晴らしい響き。
西南学院大学チャペルは、オルガン設置を念頭において設計された空間であり、おそらく「パイプ」の響きがよく伝わるように設計されているはず。
マリンバは発音体こそ打鍵によるものだが、パイプの共鳴体を持っているんですよね〜〜、としびれる。

《森の会話》は、森の中でかわされる樹木や動物たちの会話を模した作品。
曲の中で、奏者どうしの音楽的やりとりが、即興的に進む場面が2カ所あるが、その場面にかぎらず、会話の「自在さ」をたえず感じさせる作品だった。

共演された田代佳代子さんのブログはこちら http://blog.marimba-music.com/
その他、感想を書いて下さっている方    http://akira2367.exblog.jp/

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