2010年10月28日

災害時の助け合い

災害時要援護者支援制度の「ご案内」が来た。
一人暮らしの高齢者や重度の障害者などに対して、「災害時などに地域の中で支援を受けられるようにする制度」である。

助けてもらうには事前に登録する必要があるらしいのだ。
しかも「ご案内」は個人情報の開示調査票の形をとっていた。

制度化しなくても災害時には助け合うのが地域社会というものだが、今日においては、わざわざ制度が必要になってしまうのだろうという現実にガッカリしながら、説明書きを読んでいると・・・・

「ただし、できる範囲での支援であり、責任を伴うものではありません」とのことであった。

そう。

日本の倫理的現実は、災害時であっても個人情報がぁ・・・・というところまできているだけでなく、責任はあらかじめ逃れておかないと後でどんな裁判沙汰になるかわからないしぃ・・・、というところまできている。

2010年10月25日

ドン・ハーツフェルト


週末、土居伸彰さんの論文を読んで、シンプルな棒線画のアニメーション作家ドン・ハーツフェルトのアニメーション観が、いわゆるドビュッシーのオペラ観にとても似ているのを知り、「おおぉ!」とか思った。


CGのモデリングや完璧なドローイングは、私を冷たい気持ちにさせます。自転車をリアリスティックに、現物を代替するもののように描いたとしても、それは私に「自転車」としか語りかけてくれません。そんな名詞以上のもので観客とコミュニケートしたい。それができれば、作品に雰囲気や心理を一層加えることができるでしょう。http://www.bitterfilms.com/articles-m.html

キャラクターがシンプルであればあるほど、より多くの観客がキャラクターに自分を投影できます。チャーリー・ブラウンというキャラクターを組み立てているのは実際のところ数本の線だけだというのと同じです。それは観客を引き込むためのひとつのやり方であり、いわゆる“夢を見させる”ためのやり方なのです。(土居伸彰「ドン・ハーツフェルト作品におけるシンプルな描画スタイルの意義について」『アニメーション研究』Vol.11, 2010)

2010年10月14日

Smart love of learning

English Centralの記事「Smart love of learning」が、心にしみる。(別の言語のバージョンも豊富) 今まで、いろいろな形で、私を導いてくれる人がいて、彼らの顔が走馬燈のように目の前をかけていくのを感じた。 ただいまのところ、私の導き手は、さやかちゃん。 彼女のために、玄米根菜食にして、有機野菜を食してきたこの半年のおかげ、私のガチガチの肩こり・首こりがあとかたもなく消えてしまった。 人間って、いろんなかたちで導かれる。

最近は、千住文子『千住家の教育白書』を読んだ。
愛のはぐくまれた家庭で、なにひとつからも逃げることない両親の下で、大きな課題を乗り越えて育っていく3つの才能。
私は、一人の子供のことをしているとき、必ず他の二人の子供のことで頭は一杯になる。それに家族は子供たちだけであない。あと三人、私が世話をすべき人がいる。よほどの計画性がなければ、すべてが失敗に終わるだろう。(195ページ)
さて、民主党が、幼保一本化構想で名称も「こども園」へ一元化する模様。従来の分離型では幼稚園のほうが月謝が安かったことをふまえると、一元化された「こども園」に通わせる場合に親の負担を増やさないには、ずいぶんと国庫負担が増えるのかも。あるいは、これまでの「認定こども園」は所得に連動した料金設定ではなかったようだが、これまでの「保育園」のように、所得連動型の料金設定になるのかも。