日本映像学会第38回大会(http://jasias2012.main.jp/content/)終了。
twitterで自分の作品情報を公開している作家が多いらしいので、あっちにも復帰することにした。少なくとも気持ちだけは。でも、つぶやきチェックって、ちょっと面倒になってしまうときもある・・・。
今回は、お友達の映像作家・杉田このみさんの最新表現方向にもふれられたし、そして、刺激になる研究発表が多くて、感激であった。
ア
ンサンブル・フィルム研究の桑原圭裕さんは、『美学』に事例研究論文(アルトマンの『ショートカッツ』他)があったんだけれど、今回の大会では、体系的な
理論分解をやっていて、これはまた本当にすごーかった。重層的に映画を体験している自分を客観的にみつめるのは、とても集中力を要する作業だし、各関連文
献の記述読解にも繊細さが必要とされる、すごーい研究だ。
「動画像系列」のカッティング長さによる知覚(反応?)について研究している鈴木
清重さんの発表もすばらしかった。メインの研究手法はカッチンカッチンの実験心理学なのに、創作畑や鑑賞畑の人間にとってもググッと関心をもちうる形で研
究が進められていることが魅力だ。同じようなスタンスで研究されている井上貢一先生が、他の会場の司会を担当なさっているのが、お気の毒でお気の毒
で・・・。
懇親会は、司会にあたらせていただいた。うっかり「日本芸術学会の」と言ってしまったのは非情に恥ずかしい失敗だったが、でも懇親会では、鈴木先生と井上先生をお引き合わせできて、とってもよかった。
カヴェルの映像論を批判的にみなおす木原圭翔さんの緻密なお仕事にも刺激をうけた。
バウハウスがらみの「光イメージ」作品(とくにヒルシュフェルト=マック)の制作法と作品をめぐる概念について丁寧に分析している山根千明さんの研究もとても緻密で、あの時期の実験映像の現場の資料を沢山見られたのもすごくよかった。
さやかも来年は3歳。
このごろは、どの都市にも一時保育OKの託児所があることだし、学会にも少しずつ出かけていきたい。
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