2010年11月11日

草津節

週末からは、喘息再発に肺炎まで加わり、しぬかとおもった。
私の喘息は慢性細気管支炎で、正確には「喘息」ではないが、とにかく発作時には咳がものすごくでて、肺は炎症をおこし、声はつぶれるほどなのである。呼吸器内科では、効くまでに4日かかる薬しかだせませんが、母乳をやめれば強い抗生物質を投与できますよと言われた。中医学の先生のところでは、腎虚と血虚がいっぺんにきているために声がでないので、現状で母乳をやることに無理がありますよと言われた。あっちこっちでミルクを勧められたゆえにミルク育児を試みようとしたが、泣いて泣いて飲んでくれないので諦めた次第。ただでさえ声のでないママをみて不安なのに、いつもの食事までとりあげられたら悲しかろう・・・。こういうときは、母乳育児も不便なしろものである。

今回の大病のきっかけになったのは、たぶん例の公開講座の重圧。
「音楽都市・福岡」というお題でしゃべるには、私の基礎知識があまりに足りず、神楽から、福岡に伝わる民謡、福岡出身アーティストのJポップ、そして芦屋歌舞伎まで、めくらめっぽう調べながら、「でもこの話題もいまいちね〜」と自信を持てずにいた日々。伝えたいことのためにでなく、なんとかして担当時間をうめるために材料探しをしているという恥ずかしい自覚。そういったものがドカンときたように思う。

ただし民謡を調べるプロセスで、長年の誤解の解消、というおみやげもあった。
それは「草津節」に関する誤解。
母校のS教授の「KUSATZ」の小咄により、草津節は3拍子だと思い込んでいた。しかし、民謡研究者がこの曲を2拍子で記譜していることを知った。
(町田嘉章・浅野健二『日本民謡集』岩波書店、2004、135頁)

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