2010年12月17日

食・友・飯・誠・FD


「脳内メーカ-」シリーズで、私の脳内は「食」の周りに「友」がならび、前世の脳内でも「飯」の周りに「誠」がならぶ。私は食べることと縁が深いようで、ちょっと意外。
それにしても、問題は「カレンダーメーカー」である。仕事名(旧姓使用)では「忙」の字がならびまくり、本名(新姓使用)では「休」の字がならびまくる。家庭の役割を、もっとちゃんとしなくちゃいかんぞ、という忠告のように思えた。

さて、就職活動のシーズンも深まる今日この頃、学生さんの「就活きつすぎますよ〜」に始まり、科目外の雑談の機会がふえて楽しい。

学生の話によると、FD制度ならびに「学生による授業評価」制度の批判を、授業中にガンガンやる先生がいるらしい。
あの制度には、たしかにそうとう的外れなところがあるけれど、その批判で授業をつぶすのはちょっと違うかなと思う。

文系の教員は、まず「科目の到達目標を明確に」なるFD的要請に抵抗を覚えがちである。その抵抗の趣旨は「到達目標を簡単に示せるような薄っぺらい中身は本当の教育ではない」「教育の成果はもっと総合的なものだ」という主張である。
しかし、単位制で資格を授与する以上、まあなんらかの到達目標の組み合わせとしてカリキュラムをくむ必要があるのも現実的に妥当な状況だと思う。
FDの一環として行われがちな「学生による授業評価」の問題点として、「教えを受ける立場の者は学習内容を未把握なので教師を評価させられない」というものがある。すべての研究者は、ごくごく未熟なうちから、過去の研究成果を評価・批判することによって、研究を更新してきたが、「学生による授業評価」が匿名アンケートの形式をとっている点は、論文による批判とは構造的に異なるわけである。匿名でなく記名、かつ、全員提出でなく任意提出、という条件をみたせば、いつも論文でやっていることの繰り返しとして、もっと受け入れやすくなるのかもしれない。

社会からのFD的要請には「卒業後の就労と授業をリンクさせよ」というのがある。こういうのは、文字通りとれば浅薄で下らない要請であって、「大学は哲学の府として成立したのであり、個々の職業家養成は専門学校の仕事だ!」と、怒りののろしがあがる。しかし、そのあたりは巧みに読み替えて、「学生がどんな職業についたとしてもふと思い出してもらえるような中身」=「就労とのリンク」ということにして、各科目の中身にいちいち関連づけて作文すれば、少なくともしばらくはわたっていけると思う。

玉川大学のFD資料「今「文学部の授業」が面白い」(http://www.tamagawa.ac.jp/humanities/news/news10.html)は、シラバス書類の書き方の具体例にもなっていた。また、北大のFD要綱(http://socyo.high.hokudai.ac.jp/FD/fd.pdf)も、読むだけならかなり説得力があった。

ただし、北大のFD要綱内でバラバラに記された「学生の名前と顔を覚えること」「学生を公平に扱うこと」を同時に満たそうとすると、それは要するに「週1回300人と会って、そこに居る全員の名前と顔をまんべんなく覚える」という要請になる。300人の名前と顔を覚えるなどということ自体は、各人と会って楽しくおしゃべりすれば可能かも知れないが、行うべきことのメインは講義であってお友達づくりではないので、どちらかを免除していただかないと、はっきり申して、到底まともな授業にならないであろう・・・なんてすばらしい〜。

2010年12月16日

雄弁な喩えワールド

今年の暮れは、文具券が使用期限となるらしい。
金券というものは、こんなに短い告知期間で無効にできるものなのだろうか。

さて、「キリスト教学校教育」12月号で、坂東資朗先生(西南中高の宗教主任)の文章が、とてもとても面白く、説得力にみちていた。こういうスピーチ技を身につけたいので熟読して分析(のつもりで、つい沢山写してしまう・・・)。
1.冒頭の喩えが印象的。お願い事の祈りを「請求書のような祈り」に喩える。これは最終段落で感謝の祈りを「領収書のような祈り」に喩えることで呼応。
2.前半では、子供の頃の「夢」=「かみさまへのお祈り」という構図が成長とともに忘れ去られ、その分、自力のみを信じる傲慢が生まれているのかもしれないのだが、そこのところを重く反省するのではなくて、「何でも自分の力で! そう過剰に力んだ生き方で疲れてしまっているのでは?」と軽く伝えている。だから人の心にスッと届く。
3.その上で、前半のまとめ。「力を添えて下さる神さまに応えて歩む思いを確認し、自分が何をすべきかを静かに思い、自分のことばかりでなく他者のために祈り行動する・・・祈りには私たちが本当の大人へと成長することを助ける力があることを感じ、忙しい毎日であればこそ、祈りの時の大切さを思わされる」
4.後半に入る前の一呼吸に新たな喩え。祈りを「神さまへの手紙」に喩えて「切手は不要ですが」。
5.後半では、キリスト者の自由を説明。祈る時「全部自分の力で!」という思いから少しずつ自由になることをお感じになるでしょう。
6.最終段落は、ルカ11章のイエスの招きで始まり、パウロのローマ書簡8:32で締めくくり。「イエスの招きを信じて「領収書」の祈りを心がけつつ大胆に求め、自分のなしうるベストをもって共に歩んで下さる神さまに応える歩みを!」
1300字の枠で、やさーしく書いてこの内容。
宮平望先生の「間」論につづき、神学部の頭脳には叶わないと痛感させられた。



  • 絶対に印刷できないファイルフォーマット http://www.saveaswwf.com/en/




  • ポテンシャルヨガ http://members2.jcom.home.ne.jp/1426398401/




  • 手作りぼうろ http://cookpad.com/recipe/966601




  • コレステロールについてのメモ
    • LDLコレステロールは「総コレステロール-中性脂肪/5-HDLコレステロール」の式から計算
    • コレステロール・中性脂肪について http://www.kenkoukagaku.jp/faq_page/A_cholesterol.html 
      −−−−−> コレステロールは肝臓でつくられる。検査結果票の裏面で、善玉コレステロールといわれ血管壁からコレステロールを取り除く作用があります」、LDL値は「いわゆる悪玉コレステロールといわれ血管壁に付着し動脈硬化の原因となります」と説明されている。しかし、HDLやLDLは、コレステロールを血中で運ぶためのつつむリポタンパクのうち、高比重リポタンパク(各組織で余ったコレステロールを処理する際に発生する皮膜)や低比重リポタンパク(生産されたコレステロールを各組織に運ぶ際に発生する皮膜)を指しているのだという。検査票裏面の解説はこのシステムを単純化してくれているわけだが、総コレステロールが低い場合には、LDLが少ない場合こそ危険。
      −−−−−> 肝臓がコレステロールをつくるのはホルモンの原料としてである。よってホルモンの合成が減れば血液中に余って値が高くなり、ホルモンの合成が増えれば足りなくなって値が低くなる。
      −−−−−> 中性脂肪値は、皮下脂肪や内臓脂肪に貯めていくための脂質で、摂取する総エネルギーに左右される。就寝時刻近くに夕食をとるのは問題。また運動後に飲む飲料の「甘み」が心配。
      −−−−−> ガンは増殖細胞なので、ガンがあるとコレステロールが栄養源として使われ、同値は下がる。同じ食事・運動で、コレステロール値が下がってきた場合は用心。
    • 高脂血症 http://health.goo.ne.jp/medical/search/10280300.html
  • 2010年12月9日

    伝わる

    さやかはおりこうで、インプットしたものは、しっかりアウトプットする。
    生後10ヶ月をすぎて増産体制はますます快調に高まり、昨日は、彼女のプロダクトがオムツをはみだして、絨毯にドバッとこぼれた。
    私が「あらー、だーれだっ、こんなにこぼしたのはっ」と言ったら、十分ふざけた口調のつもりだったのだけれど、いつになくワーッと泣いた。
    絨毯の汚れに、内心「まいったぜ」となっている私の思いが伝わったのだろう。

    絨毯などどうにでもなる。
    もっともっと情熱的に愛して育てなければ。


    • (調べること)アカデミー賞短編アニメーション部門 ノミネート作品 http://movies.jp.msn.com/news/article.aspx?articleid=459521
    • Youtube NHKコレクション http://www.youtube.com/user/NEPYOU
    • KideoPlayer Youtube子供向け番組厳選 http://www.kideoplayer.com/
    • 生協Express STCレーザーポインタKPGIII 27800円 緑色
    • 丸善 学術資料インターネット購買サービス Knowledge Partner http://pro.maruzen.jp/
    • コピペルナー http://pro.maruzen.jp/shop/static/special/copypelna/index.html
    • 生姜レシピ http://www.shouga-bu.com/recipe/    生姜ドリンク・レシピ http://cookpad.com/category/1673
    • ピークフロー値での気管支管理 http://medical-checkup.info/article/79077308.html
    • 体重をふやす
      • http://www.ioudou.co.jp/col/archives/2004/11/post_6.html
      • http://www.adachi-kanpo.co.jp/cgi-bin/akm/sitemaker.cgi?mode=page&page=page2&category=5
    • 『新体詩抄』テキスト http://www.j-texts.com/meiji/shintai.html
    • Editageからのコメント  Tip: The pronoun “which” is usually used to introduce nonessential information, and the pronoun “that,” to include essential information. For example, “The windows, which have red crosses, are sealed” implies that the windows are sealed and they incidentally have red crosses. However, “The windows that have red crosses are sealed” implies that only the windows with red crosses are sealed. 学校でこういうのを教えてくれたら、英語学習がさぞ刺激的になるだろう!
    • 生協より教科書販売数情報 (2010年度後期・教科書販売特設会場内)・・・20SA本→16冊、20SA→50冊、seminar→11冊、rm→56冊、cc→23冊
    • 科研費22652021残額  物品14、旅費6、謝金3、その他3 ・・・2月末をめどに使用のこと
    • スキャナーの達人になって紙をすてる http://ascii.jp/elem/000/000/473/473595/
    • ヘブライ語 http://d.hatena.ne.jp/language_and_engineering/20090220/p1
    • 福岡とオーストリア・ウィーン協会 http://www.wienklub-fukuoka.jp/
    • MVの時間
      • performance images (Bjornberg)
      • visual narrative (Bjornberg)
      • dreamlike visuals (Bjornberg)・・・その一つとして、progressing through time without being narrative (Norman McLaren on the Creative Process, p.38)

    2010年12月2日

    黒山羊と白山羊のやりとり

    来年度のゼミの選抜面談週間がおわった。
    面談ごとには、アポ変更がつきものだが、今年は、大学生の携帯メール上の習慣により、ずいぶんふりまわされた2週間を過ごすことになった。
    当校の学生は、メール本文は、とても丁寧で心遣いにあふれているのだが、技術的リテラシーは低い。

    まず、メールに名前が書かれていないケース。
    こちらは手帳の上で誰のアポを変更したらいいのかわからない結果となる。

    それと、学生が携帯から私の大学のアドレスにメールを送ってきたものの、PCメールの受信拒否をしているために、こちらからの返信が彼らの元にとどかない、というケース。
    この場合、こちらは返信しているのだが、数日たって「私のメールを読んでいただけたでしょうか」とかいう問い合わせメールが無記名で届いたりするものだから、過去に書いたメールを掘り出して自分の携帯に転送し、それを送り返してやる、という手続きを、なんどもふまねばならなかった。
    PCメールの受信拒否をしているなら、PCアドレス宛にメールするのを控えるくらいのことはすべきである。

    さやかの10ヶ月健診


    さやかの10ヶ月健診。
    毎度、予防接種の売り込み。

    体重・身長、大丈夫ですね。
    肌はきれい。目も澄んでますね。
    死亡原因で一番高いのは、家の中の事故ね。
    お風呂の水とか入れっぱなしにしないように気をつけて。
    まだたっちしない? 足はつっぱる? グンとつっぱることない? つかまりだちしない? うーん、足の裏つけてあげたり、いろいろ試してね。
    予防接種をしない主義のお母さん増えてますけどね、天然痘やはしかが流行らないのはね、予防接種のおかげなんだってことを知っておいてもらわなくちゃ。ポリオもやらないの? お母さんがそんなに頑固だと、いつまでもたっちできるようにならないよ

    こんなおかしな論理があるだろうか?
    西洋医学ご自慢のEvidence Based Medicineの精神は、どうしてしまわれたのだろうか?