2010年1月6日

西日本新聞に出た記事2

学院長の教職員向け通達によれば、例の西日本新聞の記事内容は「学院から西日本新聞社へ提供したものでは」なく、「この記事の内容は、大学の各委員会や教授会で検討をお願いし、協議の緒についたばかりの課題」であって、理事会では今回の記事については「西日本新聞社へ遺憾の意を表すことを決定」したそうである。

だが少なくとも「法人首脳」が新聞記者に何かしゃべっちゃったことは間違いない。
部下に向かって、事実はああですこうですと言い訳したり、新聞社に対して漫然と「あれ書かないでほしかったんですけど〜」とか言っている場合なのだろうか。
情報の影響からみれば、訂正広告なりなんなり、対策を練ってくれないと・・・。
もう全国的にいろいろ拡がっている。

で、理系併設のことであるが、うちのような都市型キャンパスの私立に期待できる実験施設など、たかが知れているし、学費だって、高騰するだろう。連合教授会に「理系学部を」の構想が発議されるときに、よく「西南学院高校の半数が理系学部を志望している」という点が指摘されるが、「その時に語られる理系学部とは私立の理系学部なのか?」という点が全くクリアにされていない。

上記の記事で一番気になるのは、発言として引用されている内容──────「受験生は大学をブランドで選ぶ傾向が強い。学部新設で大学の魅力を多角的に増やす必要がある」──────における論理性の欠如である。第1文と第2文がどうつながるのか、まったく見えない。選択肢としては、
  • IT学部(環境学部)を作るとその大学のブランドがあがる、というセオリーがあるので、うちもブランドをあげるために是非IT学部(環境学部)を!
  • うちのブランドは低いから、学部新設とかそういうニュースに載らないと大学の魅力をアピールできない。
  • うちはブランドが高いから、学部をドカドカ新設しておけば中身なんかなくても集まってくる連中はいる。
さあどーれ? 

わからないと言えば、そもそもこの期におよんで「時代の流れに合った」という表現も、全く理解不能である。ITだの環境だのという学部名をたてるのは、さんざん環国人情と揶揄されて、もうとっくに時代遅れなのである。

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