男性の育児休暇取得率が低いんだそうで、新聞が男性は仕事・女性は育児という「古い固定観念」を嘆いていた。
むろん男女ともに育児休暇が奨励される社会は、個々の人の選択可能性を広げる意味で素晴らしい。
しかし、実際にその取得率が上昇しない件は、果たしてそんなに嘆くほどのことなのであろうか。
男性がガンガン育児休暇をとる社会は、2010年時点の日本の社会状況にとって果たしてどのくらい喜ばしいのであろうか。
固定観念の是非を論じるまでもなく、そもそも哺乳類のメスには、身体に育児機能の一部として哺乳器が備わっている。左記の固定観念を転覆し、女性が仕事・男性が育児、の分業形態をとるには、基本的に、母乳の湧出を無視しなければならぬ。
そして、父親が哺乳類としてなしうる行動は、哺乳瓶による哺乳である。
そういう人口を増やしたいということは・・・・
そうか! 育児休暇推奨ポリシーは、ミルク産業と結託していたのか。(?)
それとも、オスもメスも全面的に育児にいそしむ鳥類モデルを目指すべきなのだろうか。
しかし、人間社会において「男性も育児休業・女性も育児休業」の人口がふえれば、ただでさえ物要りの育児世帯の収入がガタオチする。ベビザラスにも赤ちゃん本舗にもベネッセコーポレーションにも閑古鳥が啼くであろう。
民主党のめざす月額26,000円の補助でどうにかなるわけもなく、経済波及もさけられないであろう。子持ち家庭が育児休暇をとりまくっても尚、現下の産業状況にダメージを与えないためには、おじいちゃま・おばあちゃまへのパラサイト行動を奨励するしかないのでは . . . 。
育児休暇推奨ポリシーが、生前贈与による税収をねらっているとすれば、鳩山政権のあまりの一貫性に、ただただおどろかされるばかりである。
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