船井 幸雄・七田 眞
「「百匹目の猿現象」は右脳から―ここまでわかった成人のための右脳開発法」4584182582
船井幸雄が第1章、七田真が第2〜8章を執筆していて、第2章以降はとても穏やかで良かった。
特に良かった部分。
人間は人生において、持っている脳細胞のわずか3~4%しか使わないとよくいわれます。そうじゃろう、そうじゃろう!
(『「百匹目の猿現象」は右脳から』44頁)
現在、私の発揮している能力は、私の能力全体の30分の1ぐらいなので、
いつか今の30倍の能力を発揮いたしますので
皆様、栗原詩子を見捨てないでください。
これに対し、第1章にかぎっては、ハテナだらけのイライラ世界であった。
まず、「エヴァ型社会つまり愛と互恵にみちた社会」という言い回し。エヴァとは、アダムの妻のエヴァか、小惑星のエヴァか、それとも人造人間エヴァンゲリオンか?
次に、「右脳開発による驚異的な効果」の実例として速読能力が挙げられていたことと、こういう能力を仕込まれた「右脳」人間の増成が愛と互恵にみちた社会の形成に結びつくという期待との兼ね合い。
ま、かねてより極度の遅読に苦しんでいる私としては、廉価にできる速読訓練の機会があれば取り組んでみたいとは思っている。しかし、それは私自身のトレーニングをしたいだけであって、200頁の本を1〜2分で読了する子供がじゃんじゃん育つ、とか、2歳9ヶ月でかけ算や割り算をガリガリ解いていく子供も出てくる、といった話を読んでも、さやかに訓練してやりたいかどうかということになると、実に実に微妙である。
200頁の小説に詰まった起伏に1〜2分で共振できるとは考えがたく情緒の働きをもたらさないような気がするし、そういう読書力がついてしまって、お友達と楽しくあそべるのか不安。
私自身、2歳のさやかとは、シャボン玉やお人形で、一緒に遊びたい。
さやかは、うんちもおしっこもゲップもこ〜んなに上手な賢い子なので、
訓練なんていりまちぇん!
ということで、いっぱい疑問を発してしまった。
よって、熱心なクリスチャンである栗原詩子は左脳人間であるということが判明した。
左脳人間の特性は、言語とか論理、分析にこだわることです。ああ、右脳の力が欲しい。
疑い深く、科学的(?)に証明されないことを認めたくないふりをするのも左脳人間の特性のように思います。
(『「百匹目の猿現象」は右脳から』37頁)
0 件のコメント:
コメントを投稿