2009年10月17日

組曲

西南シャントゥールから、定期演奏会の招待状をいただいた。
今年は、清水脩の『月光とピエロ』を演奏するのだが、まったく同じ日時(11月8日14:00)に開催するスタンツェライトのチェロリサイタルに関わっている(というか窓口)ので、聴きに行くことができない。

とても残念なので、まぎらわしに、この楽曲について語られているワグネルソサエティのサイトをみたりした。
これによると、「合唱組曲」という名称単位を、世界で初めて使ったのは、清水脩らしい。

どうしてそういうふうなことになるのか。

考えられるのは、「組曲」という名称単位そのものが、やはりどうしても鍵盤組曲の舞曲形式と結びつきがちであって、合唱作品を「組曲」とは称し難い一線があったのを日本人が超えちゃった、とか?

しかし「管弦楽組曲」というのはある。
ずーっと、ずっとずっと長いこと、管弦楽組曲も鍵盤組曲もあったのに、今日言う合唱組曲(Suite pour choeur)にあたるようなものは、BeethovenもBrahmsもBergもDebussyもRavelもPoulencもみんな、歌集(Lieder, chansons)とか詩集(Gedichte, poèmes)と表現した。あと、Schumannの場合は、情景(Scenes)とか小説群(Novelette)みたいなことになって、組曲(Suite)という概念そのものが落ちる。

組曲ってなんでしょうか・・・・?

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