2010年10月28日

災害時の助け合い

災害時要援護者支援制度の「ご案内」が来た。
一人暮らしの高齢者や重度の障害者などに対して、「災害時などに地域の中で支援を受けられるようにする制度」である。

助けてもらうには事前に登録する必要があるらしいのだ。
しかも「ご案内」は個人情報の開示調査票の形をとっていた。

制度化しなくても災害時には助け合うのが地域社会というものだが、今日においては、わざわざ制度が必要になってしまうのだろうという現実にガッカリしながら、説明書きを読んでいると・・・・

「ただし、できる範囲での支援であり、責任を伴うものではありません」とのことであった。

そう。

日本の倫理的現実は、災害時であっても個人情報がぁ・・・・というところまできているだけでなく、責任はあらかじめ逃れておかないと後でどんな裁判沙汰になるかわからないしぃ・・・、というところまできている。

1 件のコメント:

  1. そうなんですよ。だから、小学生の子供たちを(自分の子供の友達連中であっても)集めて、「よし、オジサンがみんなまとめて山に連れてってやるよ」とか、言いにくい世の中なんです。何かあったら責任問題が…ばっかりで。

    まして、学校なんかすぐに攻撃対象。子供本人が羽目をはずして怪我をしたとしても、監督者は何をしていた!ってことになっちゃう。教員、やりにくいです。引率、緊張します。

    それにしても近所の助け合いに関しても責任の所在について確認…なんて、悲しいですね。私、自分が元気なうちはまわりのじいさん、ばあさんを助けたいと思ってるけど。

    返信削除