2010年4月30日

招待枠「お茶のこころ」

西南の学生向けの情報です。

5月19日にアクロス福岡イベントホールで開催される千玄室(茶道裏千家前家元15代汎叟宗室)の講演「お茶のこころ」に、西南学院大学の学生招待枠ができました。
西日本文化協会主催の「日本の歴史と文化 遊学講座」の一環となっているもので、本来1500円の入場料が無料になります。

なお会場準備のため5月18日までに事前申込が必要です。
また定員に達し次第締め切ります。

講演:「お茶のこころ」(林田スマと学ぶ「日本の歴史と文化 遊学講座」5周年記念講演)
講師:千玄室(茶道裏千家前家元15代汎叟宗室)
日時:2010年5月19日 14:00開演
会場:アクロス福岡地下2階イベントホール
申込:5月18日15:00までに国際文化学部栗原(utako<アット>seinan-gu.ac.jp)までメールで「学籍番号と氏名」を送ること。折り返し整理券をメールで発行します。

(画像をクリックすると拡大されます)

ノート 2010年4月下旬

2010年4月28日

おつぎは5月22日

5月22日は宮崎由紀子さんのリサイタル。

宮崎さんの干支は私とおなじ。ご縁がありまして光栄でございます。
このコンサートは、演奏者自身の意識が高く「ホールの特性にしたがって最良のプログラムを組む」というのをまさに実施していただいた。その意味でアート・マネジメント学的な観点からみて、きわめて意義深いコンサートになる。

演奏者は言った。
白いモダンな空間に、青と白のステンドグラスがあって南仏のイメージがわいたので、この曲目にしようかと。

その結果、
ドビュッシー 『前奏曲集』I、II巻より
デュティユー 《波のまにまに》
グラナドス  《ロマンティックな情景》

うーん、通好みな作品がならぶ。

このリサイタルのために、春には渡仏され、クリスチャン・イヴァルディのレッスンを受けてこられたそうだ。

先日、ランチをご一緒させていただき、ドビュッシーの曲目を尋ねたら、
「アナカプリの丘」で始めることにしました。開始の五音音階が、チャペルのチャイムみたいになるかな〜とおもって。

ああなんて素敵な発想。

ドビュッシー『前奏曲集』から演奏して下さる曲目は、以下の通り。

アナカプリの丘
雪の上の足跡
西風の観たもの
亜麻色の髪の乙女
とだえたセレナード
沈める寺
ミンストレル

妖精たちはあでやかな踊り子
月の光が降り注ぐテラス
水の精
花火

2010年4月27日

安倍圭子マリンバリサイタル

4月17日に安倍圭子マリンバリサイタルが終了。
素晴らしい演奏家をお迎えして、コンサートできてよかった。それに共催が入ったおかげで、すばらしい運営力が展開された。しかし、小コンサート系のハウツーと、広告系イベント業の会社のハウツーとのズレが大きく、また、あまりの確認メール量に気力を消耗して、感想をかけるようになるのに10日を要した。

さてコンサートの感想である。

リハーサルでは、アンコール用の《チャールダッシュ》ばかり聞こえて、「アレレこういうのだっけ?」と思ったが、(以下はリハーサルの写真)

今回のコンサートのプログラム自体は、安倍圭子の作・編による作品で構成されている。

《古代からの手紙》《山をわたる風の詩》(いずれも安倍作曲)など、会場外にいても、微妙なそよそよ音が伝わってくる。

しかし、運営をやってしまうと、中身をほとんど聴けないのが、最近つらくなってきた。
聴く音は、いつも場外。

なにしろ西南の職員は伝統的に激しく親切気質なものだから、「演奏中は入場いただけません」と張り紙しているのに、「トイレのために出てきたお客さんは入ってもよいのかと思って」と、演奏中にわざわざドアを開けて入場させてあげてしまうので、私は目クジラ立てて場外でがんばってしまうのである。

しかし、
コンサートも終盤となり、「そろそろ遅刻客もいないし、絶対、中で聴きたい!」という思いが強くなったので、キャンパスサポート西南のスタッフに「わがままですいません。最後に中で聴かせてください」とお願いして、ご快諾いただき、《風紋III》《森の会話》を聴かせてもらった。

素晴らしい響き。
西南学院大学チャペルは、オルガン設置を念頭において設計された空間であり、おそらく「パイプ」の響きがよく伝わるように設計されているはず。
マリンバは発音体こそ打鍵によるものだが、パイプの共鳴体を持っているんですよね〜〜、としびれる。

《森の会話》は、森の中でかわされる樹木や動物たちの会話を模した作品。
曲の中で、奏者どうしの音楽的やりとりが、即興的に進む場面が2カ所あるが、その場面にかぎらず、会話の「自在さ」をたえず感じさせる作品だった。

共演された田代佳代子さんのブログはこちら http://blog.marimba-music.com/
その他、感想を書いて下さっている方    http://akira2367.exblog.jp/

だから片付かない

マリリン・ポール『だから片づかない。なのに時間がない。「だらしない自分」を変える7つのステップ』


16 現実レベル・感情レベル・知性レベル・精神レベル

20 そのうち、だらしなさが不安を引き起こし、その不安によってまただらしなくなる、ということがだんだんわかってくるだろう。遅刻がパニックの引き金となり、車の鍵をなくして怒りがわき、大事な締切に遅れればがっかりして自己嫌悪に陥る。物事をきちんとできない人は感情の起伏が激しい。恐れ、不安、絶望、怒りなどのさまざまな感情が、だらしなさのせいで増幅されるのだ。

103 ガラクタがあふれているのは物に所有されている証拠

106 筋金入りの消費者であるアメリカ人も、いざ物を買う段になると、複雑な感情を抱くことが多い。ありあまるほど物があるのを知りながら、まだ足りないと思う。いやつい思わされてしまうのだ。この「買わずにはいられない」という思いが、アメリカの経済を活気づけている。

109 購入するのは、置き場所がすでに決まっている物に限定しよう。服、おもちゃ、工具、本、台所用品などを買う時はいつでも、自宅やオフィスにそれを置くところがあるか考えてみる。スペースがない場合は、買うのを諦めるか、何かを捨てること。

113 捨てる物を選ぶのではなく、とっておく物を厳選する

165 ガラクタを捨てて身軽になろう。満腹感より満足感。

2010年4月26日

歎異抄をひらく

高森顕徹「歎異抄をひらく」一万年堂出版、2008。
全360ページがカラーで定価1600円。
現代はそういう(↑)時代なのか! と知らされる書。

信心とは  148〜149ページ
神仏を深く信じて「疑わないこと」と考えている人がほとんどだ。
しかし、疑う余地のまったくないことなら信ずることは不要になる。「夫は男だと信じている」と言う妻はいないだろう。疑いようがないからである。
(中略)
乱気流に突っ込んで激しく機体が振動し、しばしば機長のアナウンスが流れる。「大丈夫です。ご安心下さい」。それでも起きる不安や疑心は、無事着陸したときに消滅する。
「助ける」という約束に対する疑いは、「助かった時」に破れる。「与える」という約束の疑いは、「受け取った時」に無くなるように、摂取不捨の利益(絶対の幸福)を与えるという弥陀の約束(本願)に対する疑いは、「摂取不捨の利益」を私が受け取ったときに晴れるのである。
この弥陀の本願(誓願)に露チリほどの疑いもなくなった心を、「信心」とか「信楽」と聖人はおっしゃるのだ。
弥陀の本願に疑い晴れた心は、決して私たちがおこせる心ではない。この心が私たちにおきるのは、まったく弥陀より賜るからである。
ゆえに「他力の信心」と言われる。「他力」とは「弥陀より頂く」ことをいう。
このような親鸞聖人の信心は、我々が「疑うまい」と努める「信心」とはまったく違い、弥陀の本願に疑い晴れた心を弥陀より賜る、まさに超世希有の「信心」であり、「信楽」とも言われるゆえんである。

他の善も要にあらず・悪をもおそるべからず、の誤解について  157ページ
酔いもさめぬ先になお酒を勧め、毒も消えやらぬにいよいよ毒を勧めんがごとし。「薬あり、毒を好め」と候らんことは、あるべくも候わずとこそ覚え候。(末灯鈔)
では、この節の正意は何か。
「他の善も要にあらず」とは、弥陀の本願を信じ救われた者は、弥陀より賜った念仏で往生決定の大満足を得ているから、「往生のために善をしようという心」は微塵もない、ということである。
難病が特効薬で完治した人は、他に薬を求めようという心がないのと同じだ。他の薬に用事があるのは、全快していないからであろう。
既に救い取られた人に、救われるに必要な善などあろうはずがない。善が欲しいのは、救われていない証である。
(中略)
弥陀の本願を信じ救われれば、疑いなく助からぬ地獄一定の自己と、疑いなく救われる極楽一定の自己が同時に知らされる、不思議ないわゆる二種深信の世界に生かされるから、「悪をもおそるべからず」の告白は当然である。
悪を恐れ不安になるのは、地獄一定の悪人と知らされていないからだ。


いわんや悪人をや、の誤解について  197〜200ページ
煩悩具足の我らはいずれの行にても生死を離るることあるべからざるを憐れみたまいて願をおこしたまう本意、悪人成仏のためなれば
励めば善ができ念仏ぐらいは称え切れると思っている人だから「自力作善」の善人と聖人はおっしゃる。(中略)諸善も念仏もいずれの行もおよばぬ悪人と見極められて立てられた弥陀の本願を疑っている人だから「疑心の善人」とも言われている。そのような自力におぼれている人は、自己の一切の思慮分別を投げ捨てて弥陀にうちまかせる心がないから、弥陀の本願の対象にはならないのだ。だが弥陀は、そのような邪見におごり自己の悪にも気づかぬ「自力作善」の自惚れ心をも打ち砕き一切をうちまかさせ、浄土へ生まれさせると誓われている。かかる自力作善の善人さえも弥陀は誘引し救いたもうから、「善人なおもって往生を遂ぐ、いわんや悪人をや」と言われているのである。


人名

釈尊(前463 - 383)
善導(613 - 681)   浄土教
法然(1133 - 1212)  浄土宗(1207解散・1212赦免)
聖覚法印(1167 - 1235)
親鸞(1173 - 1263)  浄土真宗  「教行信証」 息子:善鸞
唯円(1222 - 1289)        「歎異抄」
覚如(1271 - 1351)        「改邪鈔」  息子:存覚
蓮如(1415 - 1499)

2010年4月23日

年をとった

学生から「わー先生、久しぶりに見ました」と言われはじめて久しいマイ携帯電話が壊れて、電池パックを取り替えても一向に電源が入らなくなった。

「安心ケータイサポートにご加入ですので保険適用で5,250円にてリニューアルできますが、ポイントご利用の上0円から機種変更できます。どうされますか」

と言われ、

「新しい機種の操作方法を覚えるのが面倒なのでリニューアルしてください」と返答いたした。

これが4月生まれ37歳の現実である。

2010年4月22日

さすが

我が家が(というか私が)読まない「朝日新聞」に、とても不当な情報が掲載されている。マイミクひろぽんさんのブログで知った。

大学教員などというものは、神野桜子の査定対象に一度も浮上しない役所なのであり、さらに言えば、貧乏な役所=欧介さん の未来である。

記事の元データは第一生命経済研究所による調査報告書だそうである。この分では、保険の勧誘訪問やマンション経営の勧誘電話が、ますます増えることであろう。ああ大迷惑。

第一生命経済研究所の調査報告書には、
彼らは、統計でカウントされる労働時間以外にも、労働時間のための備えとして勉強・研究をしているので、時給の概念に合わないかもしれない (p.4)
という記述があって、「会議とか学生相談とかは?」の想いはともあれ、部外者なりに精一杯の心遣いをしてくれているのがわかるのに対し、新聞記事にはそんな留保さえ1ミリもない。
さすが朝日。情報操作が身勝手で無遠慮。

何をもとに「時給」を算定したのかがわからないし、そもそも、厚生労働省「賃金構造基本統計調査」(2009年) からまとめたのだとされる図表11(p.4)自体、私には全く不可解である。「大学教授(男)」が労働人口1000人あたり55人も居ることになっているようだが、日本はどんなすごい教育国家でございましょうや。大風呂敷にもほどがある。
ともあれ、さすが保険会社設置の研究所。数字が稚拙で不可解。

2010年4月19日

ノート 2010年4月中旬

  • 早起き生活 http://www.hayaoki-seikatsu.com/
  • 「盗人に追い銭(人件費をタダで供出し費用まで徴収される)」ならびに「マッチポンプ(国が関与しなくていいなら始めからそんな制度いらなかったでしょ)」の可能性
    西日本新聞2010.4.11、2ページ
    枝野幸男行政刷新担当相は(中略)独法である「大学入試センター」の民営化を検討する方針を表明した。(中略)「受験生だけでなく、試験を利用する大学からも金をもらえば、独立採算出回る可能性が十分ある。試験問題のレベルに国が関与する必要はない」と述べ、民営化が適当との認識を示した。
  • 蒔絵硝子つめやすり  http://www.kurochiku.co.jp/
  • どうぶつ島 (小倉) http://doubutujima.gonta.tv/
  • コーフー http://ayur-indo.com/seitan/seitan5-1.htm
  • Oisix箱による「保存方法のコツ」


    • キャベツ・・・芯をくりぬき濡らしたペーパータオルを詰めて野菜室。
    • 小松菜・ほうれんそう・・・袋のまま立てた状態で野菜室。
    • レタス・・・外葉を芯からはずしてラップがわりにし、ポリ袋に入れて、野菜室。
    • ブロッコリー・・・野菜室。
    • トマト・・・冷やしすぎると甘みを感じにくくなるので野菜室で。
    • なす・・・低温に弱いので7度以下のところに置くと皮の艶がなくなってしまう。
    • スナップえんどう・・・一度に使い切れない時は冷凍保存。
    • インゲン・・・そのまま野菜室。
    • そら豆・・・鮮度が命。その日の内に食べられない場合は、ゆでてから保存。
    • もやし・・・お豆腐のように冷たい水に漬けるとシャキッとおいしい。
    • きのこ類・・・冷蔵室。軸を上にして保存。
    • タマネギ・じゃがいも・・・冷暗所。
    • にんじん・・・水分を失いやすいのでラップに包んで野菜室。
    • だいこん・・・葉の部分を切り落としてから野菜室。
    • ごぼう・・・野菜室。
    • バナナ・・・常温。

2010年4月18日

饒舌とコミュニケーション不足

中島義道ではないが、日本はうるさい。

夫が職場から持ち帰ったスチーム・ジャー炊飯器のナレーション音声を消そうとしたら
「音声、切ります」 ピーッ 「音声<切り>に設定しました」
と言われた。

コンサート準備のためにスタッフのメーリングリストでMC案を練ったら、以下のような内容にまでふくらんだ。
ここで、演奏者とお客様のために20分間の休憩を頂きます。
チャペルのお手洗いは、出られて左側にございます。混雑している場合は、一旦チャペルを出られてすぐ右側の校舎(一号館)のお手洗いもご使用できますのでご利用ください。尚、チャペルを出られる場合は、必ず、再入場のためのチケツトの半券をお持ちください。
また、ただ今ロビーでは、CD、スコアの販売を行っております。この機会に、ぜひお買い求めいただき、ご自宅でもお楽しみ下さい。
また、ロビーではアンケート記入のコーナーを設置しております。ご協力いただきますようお願い申し上げます。
耳の至福の余白に、なぜこんなに言語音をゴタゴタ入れるのだ。
日本的「親切」はもはや音楽芸術の敵である。

そして、こんなふうに案内したがるスタッフにかぎって、客から「トイレはどこですか?」と尋ねれられると「あんなに案内してもわかんないお客はいるんですよね〜」と苦笑してみせたりする。
そんな苦笑は、「親切」からでたものではない。

言葉を重ねすぎて客の耳を麻痺させた可能性はないか?
言葉の音から逃げさせ、こちらの言葉が空転したのではないか?
トイレの場所を尋ねられたら、手振り付で答えればよいのではないか?
いつでもアンケート用鉛筆を持って、待ち構えればよいのではないか?

私から提出した改案は以下のとおり。
嗚呼これでも、まだ長い!

ほんとは2行でとめたかった。
しかし、一挙にシェイプアップして後でリバウンドするよりは、とトイレや半券持参の文言を残した。

ただいまより、20分間の休憩を頂きます。
ロビーにて、CD、スコアを販売いたしております。 
尚、当チャペル内のお手洗いは、ホール後方ドアから出て左手にございますが、混雑の場合、チャペル隣「1号館」のお手洗いもご使用になれます。会場を出られる際には、必ず、チケツトの半券をお持ちください。

2010年4月11日

しょうこお姉さん

さて、初対面の女性から
「あ~の~、失礼だったらごめんなさい。
 しょうこお姉さんに似てますよね!」
と言われることが、たまたま2日続いた。
1日目は美容師さんに、2日目はシッターさんに。

似てると称することに「失礼かも・・・」の危惧が伴う相手とあって、まさにおそるおそるググってみた。

これだったら顔自体はまあ大して問題ない人のような気もするが、しかし、ネット上には、彼女の描いたとてもとても下手な絵が載っていて、なるほどこのアホキャラゆえに「似てる」の想いが生じ、かつ「失礼かも・・・」の危惧が生じたのだろうね。

ここ数週間のハッピー生活で、おちび向けアホキャラを強めてしまった可能性が大いにある。
すこし気を引き締めていきましょう。

ノート 2010年4月第1週

Naxos Music Libraryで今トップに載っている「ヴァイオリンとヴィオラのための二重奏曲集」。
楽器の響きはキレイだが、アンサンブルとしてボロボロではないかと・・・。

2010年4月10日

音楽映画

KBCシネマで24日公開の映画「オーケストラ!」。
KBCシネマの映画は、法学部田村先生のご努力により、西南生および教職員が1,000円でみられることになっていて、ありがたい。

http://orchestra.gaga.ne.jp/

トレイラーをみるかぎり、音楽付のドタバタ映画ですな。
映画業界の人は、自分の業界における技能&キャリア両面の継続性の重要さをわかっているから「昔、俳優やってた人が久しぶりにちょっくら映画をとろうかと思いついて感動を呼ぶ」事例を描こうなどとは考えもしないが、音楽が題材なら「ふとしたきっかけで久しぶりにちょっくら上演して感動を呼ぶこと」に筋が通ると思っているらしい。

しかしまあ、そういったことはともあれ、このドタバタ映画には、超ドタバタ映画「イングロリアス・バスターズ」でショシャーナを演じた美女メラニー・ロランが、ヴァイオリニスト役で出演するようだ。
美女というものは、常人が思いつきもしない様々な表情を持っていて、それはまさに新たな美の次元を切り開く。
よってこの映画、ぜひ見たい。

2010年4月9日

初ゼミ

昨日は初ゼミ。
8月まで育児休暇をとるので、3年生の前期分のゼミは後期に開講するのだが、こちらの都合で半年も放っぽらかすわけにいかないし、3年生の後期なんて就職活動が心配でお互いそわそわするので、前期のうちに自主開講。

久しぶりに会う学生たちは相変わらずキラキラしていて、存在自体がすばらしい。マジで。

初回ということで、『映画技法のリテラシー』をパラパラめくりながらガイダンスした程度だが、昨年度、教材費の名目で500円徴収して5枚しかプリント配らなかった非常勤講師がいたんだとかで、ウエーそりゃ執筆料かねー? ともりあがる。学生の名誉のために付け足すと、彼らは、昨年度末ゼミのテキストを選んでもらった際に「3000円台の本を2冊も買うの大丈夫?」と問うても、ぜんぜんたじろがなかった子たちであって、決してケチなのではない。要するに、事前に冊子体にまとめる手間を省きつつ、なんとなく50枚位配りそうな気がするから500円徴収という結論を出しながら、実際には5枚しか配らなかったという怠惰(怠惰といって言い過ぎならある種の不自然さ)を問題にしているのだ。

ゼミの間、さやかには託児所でお留守番してもらった。
その託児所は、病院内設置の保育施設であり、かつ、先生方がとても良い方なので安心。
とはいえ、娘と3時間も離れているのは、本当に寂しかった。後期になったら、日によっては12時間近く放れなければならなくて、おそろしい。
しかし、アグネスチャンになってはならぬ! ならぬならぬならぬが、学内に事業所内保育所の企画があるのは有り難く、どうにか実現して欲しいと思う。思う思う思うが、そもそも事業所内保育とは、どんな実態をとるものなのか? 3時間離れていられないような状態では就労者とはいえないだろう。第一生命経済研究所のリポート「事業所内保育所の現状と課題」をみつけたので読んでみた。

2010年4月7日

4月7日(水) 晴れ

銅銀久弥のCD『パンペアーナ』が素敵。
さやかにグーチョキパーの手遊びをしてみせたところ、まだカタツムリ知らないのに、大喜び。
科研費の内定通知あり。3年計画で映像作品の音楽的研究。共同研究者に旅をご提供いたすので私自身が旅行しなくても済むのは助かるが、2011年に国際シンポジウム開催も組んでしまったので、いずれにしてもかなりパワーが必要。しかしDVD・本はかなり買えるはず。
西南学院大学の新しいホームページは縦長デザイン。一般的な端末が横長だということを無視して縦長にしたのは、iPadを端緒に今後は縦長端末が増えるという見通しをたてたためだろうか、それとも、会議書類をとおすことしか考えなかったためだろうか。


4月6日(火) 晴れ

実父を主人の母と、ようやく引き合わせることができた。うれしい。
今日も研究はできなかったが、コンサートの後援申請を5件×2セット作成した。


4月5日(月) 晴れ

大学の同僚から「育児とご研究の忙しい毎日をお過ごしでしょう」というメールをもらった。そうだよね研究成果あげなきゃね、と気持ちがひきしまる。にもかかわらず、研究らしいことは何もしなかった一日。
さやかが、私や主人の眺める方向に視線を向けるようになった。私たちの心の向くものをこの子が吸収していくのを感じる。そして、これこれのものが情操教育に「効く」などと、自分たちとかけ離れたものを与えても、たぶん子供は本質的にそれを吸収しないのだろう。「責任」の2文字が浮かぶ。


4月4日(日) 晴れ

今日は教会のイースター礼拝。幼児祝福式を組んでいただいたのだが、なんでこういう大事な日に遅刻するかなぁ、恥ずかしい。
教会の昼食では、卵やハンバーグなどこってり系が登場して「こんなの食べるとまたさやかの湿疹が出るのでは」とためらう。「湿疹くらい出ても死なないから大丈夫」と励ましていただいたけれど、卵やハンバーグを食べなくても私も死なないので、おいしいご飯だけいただいて無事終了。
教会の後、病院にお見舞い。日曜日でリハビリがなく入院者がみんなヒマということで、看護師さんがフロア中のみなさんをさやかのところに連れてきてくれる。まわりがガヤガヤして、さやかは疲れたと思う。日曜日のお見舞いは考え物だ。
さやかのお風呂洗剤をarauのムースタイプから敏感肌用の石けんタイプに変えて4日目。ほっぺのモチモチ度がアップして嬉しい。


4月3日(土) 晴れ

朝30分、Skypeでフランス語のレッスン。いつか口頭表現をトレーニングしたいと思っていたので、育児休暇を期に週1~2回レッスンを受けることにした。
ムーア監督の『SICKO』によるとフランスでは育児休暇制度がずいぶん充実しているようだが、フランス語でなんと表現するのかについては先生(非仏人)にも今一つわからないとのことであった。その他、電子辞書の使い勝手や、福岡弁の文末──たとえば「あってあります」「~だからですね」──など、とりとめもない話題をほっつき歩き、さび付いた語学頭を活性化していただいた。プリヴェ方式で一回1800円はリーズナブルだし、なによりSkypeなら抱っこしながらでもOKだ。趣味に月1万円ほど使うことになるが、夫の弁当を毎日作りますんで、モッタイナイお化け様おゆるしくだせえ。今日は、焼き南瓜・松風焼き・いんげんの煮付け・いなり寿司。
野田琺瑯のミルクパンが届いた。取説によると、もしも焦げついた場合は「重曹大匙一杯ほどと食用油を入れてかき混ぜ、弱火で煮立てると泡立ち焦げを浮かせます。温度が下がってからスポンジで洗って下さい」。


4月2日(金) 曇

キャンパスサポート西南にチラシを届け → ナース挨拶菓子購入 → 母のお見舞い → 入院不足品の購入。
空は晴れていて母の調子もよく、ここまではゴキゲンの外出のはずだったが、午後3時半、帰宅すると鍵束のないことが判明。
学校や寄った店の全てに電話をかけ、全ての駐車場をたどってもみつからず、鍵屋さんを呼ぶ。
我が家のドアはピッキンガー(?)には難攻不落のスタイルらしく、鍵屋さんが二時間の苦闘の末にドアを開けたのと夫の帰宅が同時。
後になってみると、夫に電話して職場まで鍵をとりにいけばよかった、と後悔しきりだが、渦中にあるときは「電話なんかしたら仕事を無理に打ち切って帰ってきてくれるから申し訳ない」の1点しか思いつかなかった。そんなふうに思ってしまうくらい、私のトラブルのためにいつもどんどん動いてくれる。
夜遅く、ナースセンターから電話。
「あの、先ほどいただいたお煎餅の包みに鍵束が・・・」
「うわっ、母娘そろってご面倒かけて申し訳ありません」

2010年4月3日

ノート 2010年3月第4週〜4月頭

  • Choisir la formule de politess http://www.maildesigner.com/formules-politesse.htm
  • Yahoo!の宅配 はこBOON http://www.takuhai.jp/hacoboon/hb701
  • 東北芸術工科大学「こども芸術大学」 http://www.tuad.ac.jp/newsevents/headline/newpage_20100302_103330/
  • 福岡ユニバーサルデザイン鑑定所 http://uinversal.seesaa.net/
  • 学童入室「4月1日ショック」を防ぐには? http://www.excite.co.jp/ 1歳で職場復帰? 0歳で職場復帰? http://focus.allabout.co.jp/
  • 3/14の宣教
    ゲッセマネの園での眠りと、「主は愛する者に眠りをお与えになる」(エレミヤ32:9)
    われわれが眠れるのは、イエスがそばで代わって苦しんで下さっているからかもしれない。神様が与えて下さる眠りに感謝しつつも、人の痛み、神の痛みに目覚めて寄り添う者でありたい。 
  • 砂糖は2種類
    • 含蜜糖・・・黒砂糖、さとうきび一番糖など
    • 分蜜糖・・・上白糖、グラニュー糖、白双糖、中双糖、三温糖など
  • ウェストミンスター寺院 ローレンス卿の墓碑
    「彼は、この上なく神を恐れたので、人を恐れることはほとんどなかった」
  • お気に入りレシピ
    • アップルパイ風餃子 erecipe
    • 小松菜とツナのピリ辛炒め erecipe
    • いなり寿司 erecipe
    • ビーンズトマト煮 erecipe
    • むきアサリとゴボウの甘辛煮 erecipe
    • アサリのショウガ汁 erecipe
    • いさきの煮付・・・魚2尾は、うろこ・えら・内蔵を除き、血合袋に切り込みを入れてキレイに掃除し、水気を取り両面に切り込みを入れる。生姜1片は半分を薄切り、半分は針生姜にして5分位水にさらす。いんげん6本は塩湯でして半分に切る。鍋に水150cc・酒1/3C・みりん1/3C・醤油3T・砂糖3/2Tを入れ、生姜の薄切りと魚を並べ、落とし蓋して、煮汁をかけながら約10分。煮汁にとろみがついてきたら火を止め、器に魚を盛り、煮汁にいんげんを入れてさっと火を通し、からめて添える。針生姜は天盛り。
    • わかめときゅうりの酢の物・・・きゅうり2の皮をむいて小口切りにし塩でしんなりさせて絞る。ワカメをもどして一口大に切る。白ゴマ2T・砂糖2T・酢3T・薄口醤油1t、出汁1T、塩少々であえる。
    • わらび餅・・・蕨粉1/2C・水2C・砂糖2Tを鍋の中で溶いて火にかけて練る。透明に鳴ったら流し器に入れて冷水で冷やす。
    • イカとトマトのサラダ・・・イカ1杯は足を抜いてキレイに掃除し、水気をふいて皮をむく。7mm位の輪切りにし、足は食べやすい大きさに切って、塩1/2t・ニンニクみじん1片・酒2t・サラダ油2tで下味をつける。トマトは湯むきをして斜めの輪切りにし皿に並べてドレッシング{塩1t・コショウ少々・酢3/2T・サラダ油9/2T}をかけて冷やしておく。下味のついたイカをフライパンに入れ、酒2Tをかけて蒸し煮し、冷ます。皿に盛り、バジルをちぎってのせる。
    • 白玉団子・・・白玉粉100gは打ち水をして、しばらくおき、水を少しずつ加えて練り、耳たぶ位の固さにこねる。平たい団子に丸め、熱湯で茹でて浮いてきてから1~2分で冷水にとる。
  • living motif http://www.livingmotif.com/shop/ キッチンツール、ステーショナリー、インテリア
  • おまるカバー http://mothering.jp/omutsu/entry-5268.html
    でもたぶんタオルで作れる

2010年4月2日

雨降り

4月1日(木) 雨

今日は4月1日。
新聞には「76万人が新社会人に 氷河期乗り越え入社式」の字が躍る。
76万人が就職氷河期を乗り越えたことは事実だろうが、新社会人になったのが76万人ではない。
自営業を継ぐ若者も、フリーランスで一歩一歩を進もうとしている若者も、お嫁さんになって家庭に入る若者も、その責任をひとつひとつ果たす限りにおいて、みんな新社会人である。

朝食中、ニュース番組で全国初の暴力団排除条例が施行されるという報道に、「お仕事がふえまちゅね」(←口語が全て赤ちゃん語化している)と声をかける私。「ゴールデンウィーク全部勤務ばい」と軽く答える夫。
「あ、今週は土曜日が当直。でも当直明けが日曜日だったらその後仕事なくてよかったでちゅね。」
「うん、でも土曜日は荒れるっちゃね〜」

午前中は、ホームベーカリーにパン種をしこみ、おいしそうな香りにクラクラしながら、西南コンサートシリーズの前期分まとめチラシの材料集づくり。これだけはデザイナーに頼めるということで本当に助かった。
毎日新聞にて、3日夕刊に安倍圭子の宣伝が載る由、連絡あり。

午後は、積文館で「音楽の友」を買い、6月のコンサートの広報の準備。
こんなに働き者の私に夏のボーナスがないなんて不条理である。
サティでサブバージョンのお弁当箱として、山中塗・スリム小判弁当を購入。マイナス20〜110℃に対応。




3月31日(水) 曇→雨

朝一、音楽理論の教科書の最終校正。
モノクロ変換で指定したが、なぜかカラーページが4面紛れており、見積が少し高かった理由の一端が判明。

Digipriから写真が届く。
さやかの写真を親戚に送ろうとA4面にレイアウトしたが、プリンターが光沢紙をうまく噛んでくれず、即席で印刷依頼したもの。
光沢紙A4サイズの高精細印刷が380円で送料120円なら、ものすごくお得なのではないか。

正午、イーバンクから、豪ドル預金の満期の知らせ。
お正月に親戚と株による「資産運用」の話などして刺激され、まずは姑息な金額で試みてみたものだ。
普通䡎金1,000ドルで利息が0.99ドル、
3ヶ月定期預金1,000ドルで満期利息が4.28ドル、
残高総計は2,005.27ドルで、172,000円が172,640円となったかに見えて、額面レートは払戻レートとちょっと違うため、実際は170,347円。
今回のところはまあギリギリ損を出さずに済んだものの、為替相場次第でガツンと損しうるリスクがあって347円ぽっちでは、心身の健康上、元が取れないと感じた。私が動かせる程度のショボイ金額だとリスク込0.2%益よりWAONのポイントのほうが明らかにお得。直ちに日本円に戻した。

午後イチ、さやかのお散歩を予定していたけれど、雲行きがあやしくなってきた。
春日公園まで出かけるのはやめて、近場のGooday植物コーナーへ。
お花の香りがわかるといいね。

雨が降り出したので、1週間前に届いたプラズマクラスター洗濯機の乾燥機能を試す。
出産前には夫婦で「ベビー用品産業のちゃらちゃら路線には乗らないぞ」と決めたりしたが、さやかが生まれた途端、堅実路線は跡形もなく崩れ去り、どうも次々買い物してしまっている。
しわくちゃにはなるけれどアイロンで直せる程度。雨天時にいちいちWASH HOUSEに行かずに済むのは、とても助かる。

午後ニで、新聞のまとめ読み。
さやかが生まれてから、郵便受けにとりに行く回数が減って、ここのところ新聞はまとめ読みばかり。
水俣病訴訟が「和解に向け基本合意」とのことだが、人の身体がボロボロになっている時に療養手当が月17700円とはあまりに安く感じられる。エリン・ブロコビッチの事例を参考にもっとふんだくっていただくべきのように思う。一般市民としてできることはないだろうか。
モスクワでは連続テロがあってある(←博多弁)。ロシアには「非常事態省」という名の省庁がある由、すごい。

車に荷物を取りに行く3分間、さやかが泣かないようにテレビをつけると、「大奥」というドラマで野際陽子さんが迫力の面持ち。ナレーションが「のどかな日々を過ごしておりますと、この世に戦というものがあることさえ忘れてしまいそうな」と語る。
戦の頂点で栄華をきわめている家の妻たちに、こんなことを言わせてよろしいのか。皮膚化学の先生が紫外線の害を説きながら「太陽は百害あって一利なしです」と言っているのを聞いた時に感じたのと同じ種類の疑問符。