2011年4月17日

もつ鍋を食すも尚クダをまく

昨日は、楽理科受験志望なる高校3年生と面談。
エネルギーをすいとられて、夫に「エネルギーのわく外食につれてって」とせがみ、もつ鍋の「たま木」へ。
夫婦2人・お酒なしで7000円分も平らげてしまった。馬鹿である。おかげで、昼過ぎても、まだ胃が重い。
このうえは、心のクダ巻きを文字化することにした。

ですから、この投稿は、単なるクダです。


その高校3年生について1週間前に知人から紹介をうけた折の話は、以下のような、よくあるナメきった進路相談であった。下線部は、I have a dream! という慣用句、ならびに、従属接続詞「ので」、等位接続詞「そこで」の間違った用法である。
私には夢がある。音大へ進み、大学卒業後に仏コンセルヴァトワールへ留学したいという夢である。しかし先生の家が遠くてあまりレッスンに通っていなかった。久しぶりにレッスンに行ったら芸大器楽科に受かる見込みは薄いと言われた。芸大の校舎をみて以来、校風が自分に合っていると感じていたので、とても残念である。そこでとりあえず芸大の楽理科へ行こうと思うので楽理科小論文のヒントを!」

メールで、「演奏をやりたいなら楽理科に転向するよりも、まずは私大器楽科に入って2年生で芸大器楽科を再受験するのがよいのでは?」と伝えてみたが、「いやいや楽理科もまじめに気になっているので面談を」との要望を受け、昨日、2時間半だかの遠路をおしてお目見えいただいた次第。

ところが会ってみると、第1希望を某県芸器楽科とし、第2希望を某県立語学科に、という方向に変わったそうである。理由は「両親から私大に行ってはいけないと言われたので・・・」。

がくりか卒だけにガックリきながらも、ともあれ対話を試みるべく、「それが一番ね。でも楽理科を受けないことにしたなら、今日何か聞きたいことある? なかったりして?」と水をむけてみる。
「はい、とくにないんです」(ジュースを一口)。

大事な週末を器楽の練習にあてず、用のなくなった学科の話を聞きにきているユルさに驚愕した。
あえてプラスの方向をくめば、義理堅さゆえに面談の約束をこなしたとも解釈できようが、暖簾に腕押しの面談なんて無いほうがありがたいので、そんな義理ははたさなくてもよいのである。

夢があるなら、その夢に自分の現状を近づけてくれるように望む。
あるいは、現状をふまえて未来の希望を構築してほしい。

4 件のコメント:

  1. ・・・言葉を失います・・・くりはらさん、お気の毒。
    そういう「夢」ってのはやはり「のだめを見て感動した」とかなんでしょうかねえ。
    それにしても「(演奏が駄目そうだから)とりあえず楽理科」ってのが気にいらん(>>>って自分こそ「演奏が駄目で転科してしかしやっぱり駄目な」クチなんですけど。汗)。

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  2. うわあ。
    先生のおっしゃる「演奏が駄目で」は
    「演奏では世界トップクラスの活躍が駄目で」でしょう?

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  3. おっと失礼。
    「イヴェント開催カレンダー さん」は、栗原です。

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  4. ・・・今なら「イロモノ」という点で「世界トップクラスの演奏」が出来る気もしています・・・

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