ポンポン口調だが、良しにつけ悪しきにつけ、話題のひとつひとつが胸に響き、考えさせられる。
事業番号3−4 独)日本芸術文化振興会関係
- 寄付を増やすような政策体系を考えるべき。
- 文化の振興という数値では図れない事業の必要性は否定しないが、効果説明が不足でばらまきの批判をおさえられるものではない。
文化のような不定形な可能性については、「ばらまき」こそが本質的に必要で、でもそれを貴族社会じゃなく現代政治の文脈で、しかも飢えている人がいるときに主張するのは、不可能だということ。
- 「芸術は自己責任」「しっかりしたマーケティングで興行可能」「本来、地方の仕事」には反対。
→ 文化芸術振興法 第二条−3「国民がその居住する地域にかかわらず等しく」
- 費用は実験補助者、助手の雇用、カウンセラーや保育士・看護師の雇用に限定し、保育機能は地域住民にも開放するべき。
- 保育所の設置に限定するなら良いが、研究費は余分。
- 研究費をつけるという支援の仕方はいけない。
- 博士養成に関する過去の政策の失敗
- 大学そのものが過剰
- 大学の教員制度の見直しが必要
- ポスドクの生活保護のようなシステムはやめるべき。本人にとっても不幸。(本来なら別の道があったはず)。
- 安定して働き研究できる場所を見つけるための国の政策を若手にこだわらず再構築。
「事業仕分け」に関する的確な報告とコメントです。私自身も,帰ったらちょっとよく検討してみなければ。
返信削除政権交代があって,予算の使い道が国民の目の前に明らかにされるのは好ましいことですね。ただ。「多数決」に簡単になじまないものもあるので,関係者には頑張ってほしいですね。それこそきちんとした議論が必要ですね。
心配なのは,ジャーナリズムの停滞。特に総合月刊誌が一挙に減ってきたのが,まことに心配。