2010年3月5日

「も」の修行

アクロス福岡では、ショパン・イヤーを楽しむために、ショパンコンクールの優勝者3名を聞き比べよう!の企画をたてたという。4/22ユンディ・リ、7/9S.ブーニン、10/21R.ブレハッチ。うむなかなか興味深い。

弦楽四重奏団がけっこう来るのも注目だ。
 5/11 コダーイ弦楽四重奏団
 5/29 マルティヌ弦楽四重奏団
 9/8 ヤナーチェク弦楽四重奏団

そのアクロス福岡が送ってくれた情報誌「ACROS」4月号。
こういうものもしっかり読まなきゃな・・・と、熟読モードになってみた。

巻頭は「福岡グランドクラシックス2010」企画についての、片桐卓也さんの総評。
1810年代に、ロマン派の肝となる輝かしい作曲家たち(ショパン・シューマン・メンデルスゾーン・ワーグナー)が生まれたことを、「幕末の逸材たちが登場してきたような状況があった」と喩えるあたり、ライターの端くれとして、すごくすごく勉強になる。

一方、「も」の頻出には混乱。

  • アルゲリッチが指揮者でもあるチョン・ミョンフンと来日して繰り広げる「室内楽の夕べ」
  • 1965年のショパン国際ピアノコンクールの優勝者でもあるアルゲリッチ
  • モーツァルト、ベートーヴェン、シューマンというラインナップも名曲ばかり
  • 伝説的な名演を残してきたダルベルトもすっかりベテランとなった
  • シューマンの「幻想曲」とシューベルトのピアノソナタ第21番(中略)またとない選曲でもあるのだ

「まず___である」「まさに___である」と書きたいようなポイントで、ことごとく「も」とか「___でもある」と表現しているが、どれが正常文で、どれがミスプリで、あとどれがユーモア・反語なんだろうか。

「も」の使用に関して、私に理解できるのは、ミョンフンのくだりのみ。全部ユーモアだとすれば、あまりにも複雑なレトリックである。

修行が必要だ。

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