2009年12月31日

メモ 2009年12月ラスト

2009年12月29日

音楽の友

地域のコンサートをお手伝いしていて、「コンサート・ガイド」で宣伝を行う必要上、『音楽の友』を年間購読するようになった。

大学・学会で会話をかわす音楽通のあいだには、一連の決まり文句───『音楽芸術』が廃刊になって『音楽の友』なんかファッション雑誌にすぎないから音楽論界はもうだめだ───があるが、この雑誌、あなどるべからずな内容だと思う。オントモ評議会のシリーズとか、とっても面白かったし、1月号のショパン特集も、たったこれだけのページ数にインタビューやら目録やら盛り込んでエッセンスをとりだすなんて、すばらしいと思う。
まあ傾向として、スター演奏家に誌面を割きすぎというのはあるが、実際問題、彼らはスターなのであるし・・・。

「音楽論界がもうだめ」だとすれば、それはむしろ、こういう媒体をいとも簡単に見下して、情報をとりいれない怠惰さゆえではなかろうか。その態勢は、たぶん、すでに恵まれてしまった者のもつ意地っ張りでもあって、インテリのエリートは瓦礫の奥の宝をいつも取り逃すんだと思う。

2010年の「文化基礎論L」は、こういった材料からどれだけ読み取れるかのリテラシー育成を話すつもりで、臨みたいと思う。

なお、「意地っ張り」ということについては、The Eagles "Desperado”のとってもいい翻訳をYoutubeでみつけた。
http://www.youtube.com/watch?v=8EYh6XawBLs

ためすぎショッピングカート 2009年12月

  • クリストフ シャルル, ジャック ヴェルジェ『大学の歴史』白水社クセジュ、2009。
  • SANYO 加湿器 ウィルスウオッシャー CFK-VWX07C

2009年12月28日

しつこい贈与問題

自民党は、鳩山さんの実母からの贈与について「国会で厳しく追及していく」というが、「実母」というのは自民党初代総裁の奥様であって、自民党体制で築かれた大富豪の資産が、今時の難しい時代に政治活用されてるんだから、もういいんでないかい? うちなんか主人の実家から、どんだけいただいていることか。主人名義で積み立ててくれていた預金通帳、米俵、房なりの玉葱、スイカ、油、レンコン、芋、ごぼう、ショウガ、シソ、ショール、風呂敷、ミシン、ブラシ、そして、パン。

こういう時に知りたくなるのは、弟の邦夫氏の心境である。

お母さん、なぜお兄ちゃんにだけ献金していたの?(涙) であろうか、
ちょーやべー、俺のところ調べられるのも時間の問題だぜー(汗) であろうか。

こういう複雑な問題では、大介は鉄平への融資20億を削って銀平に全てを残すつもりでした.....のノリで、ぜひ山崎豊子にがんばっていただきたい。ドラマ化に際し、北大路欣也が出てこないのは残念だが、原田美枝子さんに高須相子ばりの策士を演じていただければ、たいへん面白くなるのではあるまいか。

2009年12月27日

メモ 2009年12月第4週

  • お気に入りレシピ
    • ビーフシチュー erecipe
    • ピーマンの肉詰め
      合挽肉120g, 玉葱1, ピーマン3(小麦粉まぶす), レタス少々, マヨネーズ小2, 片栗粉小2, 薄口醤油小1, ポン酢
    • ゆで豚の野菜撒き erecipe
    • 玉ネギのオーブンチーズ焼き erecipe
    • カキのホイル焼き erecipe
    • 大根のパリパリサラダ erecipe
  • 目標レシピ
    • ベイクドチーズケーキ erecipe


  • 次、だれかとのランチタイムのねらい
  • エッゲブレヒト伝の刊行予告。http://www.zeit.de/2009/52/Eggebrecht-Kriegsverbrechen ドイツ人の学識者は、戦時中にどうふるまったとか、いちいち吟味されてしまって、なんだかお気の毒。ドイツ人が、自分たちの過去を、特定の個人に投影して反省するプロセスなのであろうが、それにしても、伝記作家の側は同じ時代を生きていたら、という仮定をどのくらい自己にひきつけて悩んで書いてくれているのだろうか。
  • 占星術師ノストラダムスの終末予言は天文学上3つの異変が起こる年(=2012年)に焦点をあてているというし、マヤの長期暦は2012年の冬至付近で終わるという。こわーい。こういう怖い番組は夫の当直日にみちゃイカン! ともあれ、ノストラダムスの詩集から解釈される内容は、これまで何度もフェイントだったし、マヤの人々は自分たちの文明の終わりを予告していなかったわけだし、そもそも、現代が、マヤ人の世界観からもうはずれちゃっている世界になっているのは事実だから、彼らのカレンダーに載っていなくてもいいんだってことにして、とっとと眠ること。
  • 12/24 Faber MusicよりEasdaleのRed Shoes楽譜コピーの許諾書が届く。ついに!
  • アテニア
    • 500円分 2/28まで 1200-04
    • 300円分 1/23まで 375−3101


2009年12月21日

東京湾に原発を音頭

プルサーマル玄海原発3号機の抗議歌。
「安心・安全・放射能」「明るい未来のクリーンな自然エネルギー」と主張する人々は、自分の町で引き受けられるのかい、という内容、
http://www.youtube.com/watch?v=GQxRKlxh5XA

さて、内田樹のブログ発言は、毎度ホダベ!ホダベ!と首肯して愛読してきたが、今回、「及び腰ストラテジー」という文章には、珍しくウニャー!と反対の気持ちになった。

文章全体の趣旨は、政治的判断で最適解をみつけるのは困難な場合が多いので拙速より慎重を選べ、というものだ。

それは、わかる。
静観論は、これまでの、ふらふらした教育改革を例にとるなら賛成だ。

しかし、静観論を語るにあたって普天間基地問題を例にひくのは(=こと普天間基地問題に関してそれを語るのは)、日本国内で沖縄以外の地域に住んでいる人間として、正しい態度だろうか。

日本には、国際的な取引のためにマイナス面を一手にひきうけてきた人々がいる。
解決を急げと「言い立てる」のは「賢いふるまい」でないというが、少なくとも、ああした現実を前に、冷静にエポケーして、その問題は先延ばしにしとけばぁ? と言ってみせるのは、冷たく無神経で卑小なことに感じられる。そういう形での「賢いふるまい」など、つつしんで願い下げる。

家族関係のしがらみでどうにも身動きならない窮状にあっても、「家族からその人が消えるとしがらみはするするとほどけて」解決することがあるという例がひかれていたが、こんな事例と普天間基地問題を、どうやって関連づけるというのか。

2009年12月20日

メモ 2009年12月第3週

  • 西南学院大学イヴェントカレンダー アクセス記録 14月=12、15火=10、16水=15、17木=11、18金=7
  • 文部科学省「情報ひろば」 http://www.youtube.com/watch?v=SwIyZQ1Qg8E
    なんじゃこの品のないナレーションは。
    パロディものなのか、それとも、文科省が本気でやっているのか・・・。
  • どこまで見てもわからない映像。
  • 外国語の早口言葉 http://www.kantalk.com/Recording/Index/languageID/5
  • 仏語学習 CLEのリンク http://www.cle-inter.com/liens.html
  • Google ChromeのMac版をインストール。たいへん使いやすい。http://www.google.com/chrome/
  • 日本映像学会西部支部研究例会 2010年1月11日(祝・月)15:00−18:00 
    九州産業大学芸術学部15号館15104教室
    研究発表: 中村滋延「マルチメディア音楽作品の新しい動向--------映像アート?それとも音響アート?」
    活動報告: 佐藤慈「大学における映像教育の授業実践事例」
  • 西南学院大学図書館は、2010年1月より一年間の試行として、日曜・祝日開館を実施。開館時間は13時 ~ 20時まで。すばらしい。
  • 夫が、ランディ・パウシュの最終講義「Really Achieving Your Childhood Dreams」を見せてくれた。本の付録DVDだったとか。生き生きした講演。
    • Experience is what you get when you didn't get what you wanted.
  • ガンディーという人の思想は、窮地での自死奨励やヴァルナ擁護など、納得しにくい部分もあるが、とりあえず非暴力抵抗の思想についてはもっと知りたい。叙事詩マハーバーラタの『バガヴァッド・ギーター』で支えられていたとのことなので、一冊求める。Amazonで文語版のレビューを書いていたエヴァンジルさんのレビュー集は参考になる。平穏でまっすぐな文体も好き。
  • 新聞に丸々一面つかって「就職に有利な学生をつくるのも教職員の仕事です」という広告が載った。で、その後に「学生たちの就職を有利にすすめるための資格。まずは教職員の皆様方から受験してみませんか?」ですとさ。 IT資格をつけさせるオデッセイコミュニケーションズなる会社が、教職の何たるべきかを勝手に語っている。カチーン! おだまり。
  • Bernard Stiegler → Ars Industrialis http://www.arsindustrialis.org/
  • VHSをDVDに
  • 大野城市ホームページへのバナー広告
    50×150 pixcel
    トップページ50,000円、トップページ以外30,000円
    掲載x月 ← 申込締切(x−2)月12日
  • ピアノ 佐田真喜子さん
  • 入学案内・・・グローバル化する現代世界では文化をめぐる状況は複雑でダイナミックなものとなっています。国際文化学科では、多彩な教授陣のもと、異文化との出会いのすばらしさと面白さを伝え、真の異文化理解への道を探求します。
  • 女性の会の議論 (1)男性共働き家庭も活用できるよう託児所、(2)学生のためにゼミ対応
  • 1月15日II-V 西新ジャジャにて「福岡音楽散歩」の田代俊一郎の講演
  • 学院成員数・・・・教職員513、大学8028(学部7744、大学院127、法科大学院125、留学生32)、高校1290、中学校612、舞鶴幼稚園160、早緑子供の園111
  • チラシ配布 マキシム http://www.geocities.jp/life_sm/
  • 不要品処分・引越 アサカワ引越センター http://www.asakawa-hikkoshi.com/
  • お気に入りレシピ
    • 牛肉と大根の韓国風煮込み erecipe

2009年12月15日

Two Leaves First Concert

Two Leaves First Concert
女声アカペラ合唱団Two Leavesの初コンサートを引き受けさせていただくことになりました。

日時 : 2010年37日(日)14:30開場 15:00開演
会場 : 西南学院大学チャペル (全席自由)
入場 : 一般1,500円(当日2,000円)/大学生以下 800円


福岡県合唱連盟のヴォーカル・アンサンブル・フェスティヴァルにて、2年連続「アンコール賞」を受賞されたアンサンブルです。
音楽面だけでなく、視覚的な面でも、ダイナミックな舞台になりそうです。

2009年12月13日

メモ 2009年12月第2週 

  • OCTOPUS氏による「映画史探訪」
     http://www5f.biglobe.ne.jp/~st_octopus/MOVIE/
  • 大久保ゆう氏による『戦艦ポチョムキン』の日本語字幕
     http://www.alz.jp/221b/archives/000682.html

  • パーキンソンの法則(Parkinson's law)
    第一法則「仕事の量は、完成のために与えられた時間をすべて満たす まで膨張する」
    第二法則「支出の額は、収入の額に達するまで膨張する」
  • お気に入りレシピ
    • 南瓜と鶏肉の揚げ浸し erecipe
    • レバニラ炒め erecipe
    • カキとカブのワイン蒸し erecipe レンコンを加えて。
    • 生ハムのオープンオムレツ 献立 erecipe
    • ホタテのクリームパスタ  erecipe クリームやめてコンソメスープで。
  • 博多駅近くの駐車場
    • 福岡市役所道路下水道局 市営博多駅駐車場 092-431-6600‎  昼間10分50円
    • タイムリーパーキング 092-474-7905 20分100円24時間以内最大900円 アクセスにはコツが必要
    • 博多駅屋上駐車場 092-414-1030 8−20時 15分で100円
  • 議員報酬に能力給(西日本新聞12月12日)
    熊本県五木村で議員の報酬のうち6割を基本給とし4割を能力給にするという。運動し議論し議決し実現する会議の一員の能力をどう判断するのだろうか。「発言回数で1ポイント」とかいう、クラス授業的な発想で進めるのだろうか。今回「能力給にしましょう」と発案した議員も1ポイント加算されるのだろうか。ああ、おそるべし現代政治。

平和賞 

オバマは受賞演説で「この賞 を受けた歴史上の巨人たち――シュバイツァーや、キング、マーシャル、そしてマンデラ――らと比べれば、私が成し遂げたことはわずかだ」と言っている。
まったくその通りである。

「うちの国は、スーパーマーケットで銃を買えて、世界中に軍備をばらまいていて、更に2カ所でガンガン戦争していますが、核兵器の量については、これからチェンジするつもりです」という抱負を、まだ選挙演説で述べた程度。
選挙演説に、授賞してしまうなんて・・・。

物理学・化学・生理学医学・文学・経済学の授賞式がスウェーデンで行われるのに対し、平和賞だけはノルウェーで行われるなど、平和賞には、特別な意味合い がある。子供時代に読んだノーベル伝によれば、ノーベルは工事現場で使うつもりで開発したダイナマイトが戦争に使われてしまったので、遺言で浄財活動を宣言したというのだが、Wikipediaの「ノーベル」の記述によると、平和賞の着想経緯は、さらにドラマチックであった。

さて、日本人でノーベル平和賞を受けたのは、非核三原則を述べた佐藤栄作だけだ。
ノルウェー委員会めー、甘くみんじゃないぞー。
日本は、徴兵制がなく、武器を所有するだけで取締の対象になるような、平和先進国だぞー。

現在の銃刀法だけをみれば「GHQの指導のもとで」ということになるの かもしれないが、日本は、豊臣秀吉の刀狩(1588)以来、武士以外の人間が武器を持たない国となり、その武士も、明治の廃刀令(1876)で武器を携行しなくなったんだぞー。
西洋から輸入した徴兵制度も100年とは続かず(1889〜1945年)、交戦権を放棄した憲法を60年以上も保持しているんだぞー。

ただ、お金を出してまでアメリカ軍に駐留してもらってしまっている点で、日本の国防は単なる傭兵制かもしれない。
その点を見透かして、あんまり平和賞をくれないのだとしたら. . . . 、
ノルウェー委員会、実にご立派だ。

それにしてもである。
オバマは、マーチン・ルーサー・キングの言葉「暴力は決して永続的な平和をもたらさない。社会的な問題を何も解決せず、もっと複雑な問題を新たに作り出すだけである」を参照しながら、いきなり、それと正反対のことを言う。
暴力的な紛争を根絶することはできないという厳しい真実を知ることから始めなければならない。国家が、単独または他国と協調した上で、武力行使が必要で道徳的にも正当化できると判断することもあるだろう。
要するに、まだまだ暴力は必要です、ガンガンやりますよ、という宣言ではあるまいか?

これを読んで、
ガンジーがノーベル平和賞を拒否したっていうのは、正しいな、と思った。
「徴兵制をもつフツーの国」ノルウェーには、平和の理念そのものに限界がある。

2009年12月10日

マダムのキャリア服

福島先生のファッション・センスには。いつも刺激を受ける。

私もマタニティ服を卒業したらマダムのキャリア服に移行するぜ! というコンセプトで、サンプル例をさがしに、佐々木かをりさんのewomanをのぞく。

佐々木かをりさんは、留学歴は9ヶ月だ そうです。なるほどねえ、意識次第なんだよねえ。
それと、同時通訳者でキャンドルナイトの呼びかけ人でもある枝廣淳子さんのセルフコーチング学習は、偉大すぎてもう全く感服しすぎて脱力してしまうほどだが、「朝の9時から夜の7時まで全部ある。さあ、やるぞっていっても難しいのかもしれない」という認識は、だめだめな自分に鞭打つ時やスランプの学生を慰める時のために、とっておこう。


ewomanでみつけた専業主夫論は、 円卓会議としては終わってしまった議題だったが、近頃の学生の希望はとても率直(アーティストっぽくグダグダ暮らしたいと か卒業後は旅をしようとか)なので、「同じような話題がふりかかる可能性もあるぞ」と心して熟読。

私は、議長をつとめる山田昌弘氏 の私見「経済的に問題ないなら専業主夫と結婚したらよかったのに」や、「キャリアウーマンと専業主夫の組み合わせは少子化対策の切り札」という意見には反対である。そもそも、料理と子育てのみという「専業主_」モデルは、農業・畜産業・小売業においては考えにくく、都市型の勤め人家庭、かつ、勤めた場合の社会的・経済的な男女間格差が圧倒的だっ た「昭和」、とりわけ、勤め人がバンバン稼げて、支店拡張のためにむやみやたらに転勤があった戦後高度経済成長期に固有のライフモデルではないだろうか。実情はまだまだにせよ、とりあえず世の中がせっかく「男女共同参画」というスローガンを謳っているときに、「内閣府・ 男女共同参画会議民間委員」「文部科学省・子どもの徳育に関する懇談会・委員」「社会生産性本部・ワーク・ライフ・バランス推進会議・委員」が、 なんでまたこんなことを言い出すのかと、グロッキーな気分になった。

2009年12月5日

メモ 2009年12月第1週 

  • ついに12月。年賀状について真剣に考えなければならぬ。授業は23日までなので、24〜26日あたりでがんばろうかしら。
  • 福岡おにぎりの会・・・野宿者支援団体。全国のホームレス数は15,759人確認。政令指定都市の中で福岡市は全国3位。
  • ボ ス−ル本の売れ行きがなかなかよい。Amazonで「現 代美術」に分類してもらっているおかげのような気もする。
  • 福岡のおいしいチーズケーキ屋さんリスト http://www.fuku-machi.com/
     我が家のMr.大黒柱は、クリスマス&バースデー&お正月が、ほぼ一週間以内におさまってしまうという、たいへんエコノミカルな人で、ご本人のリクエストは、「抜群においしいチーズケーキ」がほしいとのこと。
  • 1年ほど前に登録し放ったらかしていたmemememoに、久しぶりにアクセス。いろいろと新たな機能が加わっていて依然無料であることに感嘆するが、でも新しい操作方法を覚えること自体が面倒になって、たぶんまた放ったらかしそうなかんじ。
    GoogleMailが便利ですよ〜、Keynoteいいですよ〜、といくら吹き込んでも、なかなか乗り出さない方々の気持ちっていうものを追体験した。
    私の採用科目名が「表象メディア論」でよかったよ。「メディア論」だったら、こういう新技術もいちいちゴリゴリ使いこなすスキルを持っている必要がありそうでこわいこわい。
  • 西日本新聞11/28土「人物現在形」 町田健『変わる日本語その感性』(青灯社)は、こうした日本語表現がいかにして生まれ、一般化してきたのか、その背景や理由を言語学的に価値中立的にかみ砕いて解説した一冊。
    • お飲み物はよろしかったでしょうか
    • 千円からお預かりします
    • この味好きかもしれない
    言葉の研究者、観察者として、こうした日本語が使われるのは、それなりの合理性があるからだと考えています。誤用もありますが、むげに否定するわけにもいかない。“変化すること”は、言葉の本来的現象ですし、規範と逸脱の相克から言語は磨かれていく気がするからです。
    大胆な宣言にあたり、「気がするからです」なる表現を用いて理由を述べている。言葉のプロにしてこれじゃあ、というべきか、言葉のプロならではというべきか。
  • 今週のお気に入りレシピ
    • ブリの照り焼き混ぜご飯 erecipe
    • あんかけ白菜と豚肉の重ね蒸し erecipe
    • かぶの白みそ汁 erecipe
    • 煮ヒジキ混ぜご飯 erecipe
    なっとくいかないレシピ
    • 春キャベツの焼き餃子 erecipe : 餃子のタネにショウガを入れるべきなのか? なんか違う気がする。否それでも、おためしくりはらたるもの、試してみるべきではないか? 3分まよって結局やめたので、まだトライしていない。
    • ごぼうのクリームスープ erecipe : 家庭の副菜にここまでは手間かけられないと思う。ただし離乳食としては有効。

  • 絵本の配送 5つのサービス比較 http://ehonnosusume.net/
  • ゆにかねっと・・・全国の都道府県立図書館・政令市立中央図書館・国立国会図書館の所蔵する和図書を検索できるシステム http://unicanet.ndl.go.jp/
  • 劇場法関連

  • 先週、大学ホームページからリンクしてもらった西南学院大学カレンダーについては学内各所で好意的なコメントをいただいた。定着してほしいと思う。地道にあっちこっちでリンクしよう。
    アクセス記録 11/25=57、11/26=41、11/27=36、11/28=16、11/29=16、11/30=39、12/1=26、12/2=22、12/3=15、12/4=23

2009年12月4日

ホールの入場率

昨日は午前中、地元の某ホール指定管理者の諮問会議に出てきた。
ここ15年間の事業概要に続いて、2010年度の事業概要の説明。
私にとっては、もってこいの勉強材料であり、資料である。
午後の授業を控え、超ダッシュの委員会参加だったが、とっても有意義♪

入場率増加へのとりくみとして、委員各氏から、チケット・プレゼントや、当日開場時間直前の学生向け割引券売、TVでの解説番組提供など、いろいろな意見がよせられたが、「実はすでに一部試みている」という回答が多く、おおぉ〜と感心してしまった。当日開場時間直前の学生向け割引券売について、来週、学生たちに教えてあげよう!

ああそれにしても、問題は入場率増加である。
福岡県は、政令指定都市を2つもかかえる大人口圏であるとともに、アマチュア音楽団体がものすごく多いので、潜在的には上演文化を構成しやすいはずなのだが、大学オケやアマチュア団体にどんだけ招待券を送っても、それを利用するアマチュアが非常に少ない。アマチュア団体数の過剰は、練習日程の過剰と横つながりでの券売ノルマの過剰に結びついており、アマチュア演奏層がプロの演奏会に足を運ぶモチベーションが相対的に低下しているような気がする。

また福岡は、外食産業・リラクゼーション産業がワイワイ盛んな風土なので、アフター5のアミューズメントとしては「外食」「リラクゼーション」への比重があまりに高く、同じ時間帯に上演事業へ足を運ぶことを想定していただくのが困難になっていると思う。

そうした人口に、いかに働きかけるか。
メチャおいしい「寿司」「もつ鍋」「ラーメン」に、どう勝つか。

映画文化において、予告編映像を見せることで「映画館に足繁く通う」動機付けがなされているのと同様、コンサート会場で、他の演奏会のチラシを目にすることは、「上演興行に足を運ぶ」きっかけづくりになると考えている。開催日時や曲目程度なら、雑誌のコンサートガイドで十分だが、チラシの美しい配色で、演奏家の顔写真やプロフィールを目にすれば、上演モノへのワクワク感が高まるものだ。

その某ホールでは「チラシのはさみ込み作業」について集合時刻がほんとうに前日にならないと回答してもらえないケースが多く、「その時間帯は諦めねば」の体験を何度かしたので、「チラシを有料(1枚3円程度)で受け付けるような撒き屋さんシステムを構築してはどうか」と発言してみた。事業部回答によると「チラシについてはアンケート等で邪魔と書かれるお客さんが多いんです」とのことであった。

うむむ、うむむ。
時代はエコロジー志向に向かっているだけに、演奏会場でチラシは紙資源の無駄であると感じ、大量な上演チラシにもある種の嫌悪感を感じる観客層がいるのは、納得できる。

でも、なんだかついついガックリ来た。
「チラシは邪魔」という意見を書くお客さんは、新聞屋さんにも「うちはチラシ要りませんので」と言っているかもしれないので、そういう方は、入り口のプログラム受け渡しの時点で「チラシは要りません」と辞退していただくことにして、チラシを受け取れる可能性そのものは、増やして欲しいと思う。

まあこういう望みは興行屋としての利己主義で、こんなことを望んでいるようでは「美しい地球」を守れないのだろう . . . . . よね。

スピルバーグ映画『マイノリティ・リポート』(2002)に描かれる未来都市では、雑誌や新聞が「紙」ではなくて「紙状の受像モニター」になっていた()。街をゆきかう人々は、その受像モニターに時々刻々と映し出される「情報」を読んでいた。
ついでにいうと、主役のアンダートン刑事(トム・クルーズ)はやたらクラシック好きで、捜査のあいだじゅう毎度毎度シューベルトの未完成をかけ()、仕事が終わった途端にチャイコフスキーの5番を聞くという、実に奇特なお方であった。
「コンサートチラシ受像モニター」の時代が到来するよう技術革新に期待するとともに、すべての刑事がクラシック音楽に親しめるような労働体勢に向け、日本の警察の労務改革に期待する。

2009年12月3日

「Re: freq」開催のお知らせ 

前勤務先の中村滋延研究室のサダムさんたちによる「Re: freq」の開催案内です。

「Re:freq」
ライブパフォーマンス:
-期日: 2009年12月13日(日)
-時間: open 17:30/start 18:00 無料公開リハーサル 10:00~
-会場: 九州大学 大橋キャンパス 多次元デザイン実験棟 ホール
-入場料: 1500円(学生1000円)

-参加アーティスト:
堀尾寛太
heirakuG
真鍋大度 + 石橋素
藤岡定
Florian Meyer


無料作品展示:
-会期: 2009年12月10日(木)~12日(土)
-時間: 10:00~18:00(12日は14時まで)
-会場: 九州大学 大橋サテライト
-入場無料

主催: sadmb
助成: (財)福岡市文化芸術振興財団
後援: (財)福岡市文化芸術振興財団 福岡市
協力: 九州大学 中村滋延研究室、先導的デジタルコンテンツ創成支援ユニット

詳細: http://sadmb.com/event/refreq/



福岡にて音楽実験室が解放される!

九州大学 大橋キャンパスに世界の最先端で活躍するミュージシャンを招き、ただ単にライブ演奏を行うだけでなく、「作品に触れて」「仕組みを理解できる」今までにない形式の音楽イベントを開催します!
普通と違った音を出すことに魅せられたミュージシャン、彼らが音楽をどのように作り出し、どのようにセッティングし、どのように演奏するのか、Re:freqはその全てを公開します!

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We are pleased to present Re:freq, the musical event organized by sadmb.

"Re:freq"

Live Performance:
Date: Dec 13, 2009 (sun)
open 17:30/ start 18:00/ open rehearsal 10:00-
Place: Ohashi Campus, Kyushu University
Charge: 1,500yen (student 1,000yen)
Artists:
- Kanta Horio
- heirakuG
- Daito Manabe + Motoi Ishibashi
- Sadam Fujioka
- Florian Meyer
Exhibition:
Date: Dec 10, 2009 (thr) - Dec 12, 2009 (sat)
10:00-18:00 (until 14:00 on last day)
Place: Ohashi Satellite, Kyushu University
Addmission free!
Organizer... sadmb
Sponsor... FFAC, Fukuoka city.
Cooperation.. Nakamura lab., Kyushu University, ADCDU.

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九州大学大学院 芸術工学専攻 中村滋延研究室
先導的デジタルコンテンツ創成支援ユニット
藤岡 定
Tel: 090-2865-0978
E-mail: sadam@sadmb.com
Web: http://sadmb.com/
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Sadam Fujioka
Nakamura lab., Advanced Digital Contents Design Unit,
Graduate School of Design, Kyushu University.
Tel: +81.(0)90.2865.0978
E-mail: sadam@sadmb.com
Web: http://sadmb.com/
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2009年11月30日

事業仕分け 第3会場(つづき)

今週の事業仕分け 第3会場
  • 3-51 国立大学運営費交付金(文部科学省)  国立大学が法人化された後も、大学の運営費交付金が国立・公立・私立に分かれているとは知らなかった。「独立行政法人化そのものの見直しが必要」という指摘はきわめて重要。また、法人化後、教員数や研究費がおそろしい勢いで減らされる中、事務部が派遣やアルバイトを雇い放題という状態も続く。「入札」なんかでも、会計課の役人の操作はかなりはげしく、特定業者にだけ事前情報を流して、公開情報は証拠作りとして直前にちょっとだけ流す、というような事態も目の当たりにした。
  • 3-53 大学等奨学金・高校奨学金  現状では国が打ち出す奨学金は、外国人に限るとか女性に限るなど、フルイがあらかじめ偏ったものばかりだ。努力次第で誰もが受給チャンスのある奨学金が、企業や財団によって設置しやすいような税控除システムが、日本においては未整備であり、そうした中、削減や回収強化を論じるのは、乱暴だと思う。限られた範囲でなら、優れた人材の育成金ぐらいは出しっぱな しでもよいのではないか。「優れた人材であっても出した金は後で返還せよ」というなら、銀行や大企業への補填金も「あとで返還させる」べきだと思う。
    一方、当件とは直結しないが、大学で「進級条件の必修科目で実験レポートさぼってて落としちゃったんですけど、留年すると来年度奨学金が下りなくなっちゃうんで進級させてください」とかいうアホ論理は2度と聞きたくないものだ。
  • 3−55 義務教育費国庫負担金  「文科省役人300人を小学・中学校長にという施策をぜひ実現」という提言がある。なんじゃこれは、ドサクサまぎれの天下り先開拓であろうか。他に「マネジメント人材によるコストカット」というのもコンセプトが謎。義務教育の範囲でカットできるコストなんぞ、マネジメント人材を雇う資金で尽きてしまうのではないか。大学はコンサルタントにかきまわされて、文化的理念欠如の変な改革(安易な名前の新学科設置とか)を日々押しつけられている。子供たちの学ぶ場がこんなふうなことにならないといいなあと思う。
  • 3-56 公立学校施設整備事業  太陽光発電についてはコストパフォーマンスの観点から否定的な意見が多いが、こういう時にふみきらずに、じゃあどうやって「25%」もの削減目標をこなすのかしら。その他「学校施設に限定すべき」というのもあったけれど、もともと「公立学校施設整備事業」なのに、いったい他の何を要求して、こういうコメントをもらったのだろうねえ(怖いものみたさでワクワク)。劇場型審議にまどわされないために、もともとの予算申請書も探したいものだ。

2009年11月29日

ためすぎショッピングカート2009年11月

2009年11月28日

メモ 2009年11月第4週 

  • AERA English http://アエラTV.com/
    大学生協で見つけた。
    月刊誌は、2010年1月号が11月21日発売という、そういうスピードになってきたのだね。
    また、そもそも500円の雑誌の内容がこれだけ豊富ということがすばらしいと思うが、このほど新たに開いたサイトは、豊富なビデオ集に字幕機能・発音チェック機能があるほか、問題集もあったりして、その充実ぶりは、語学学習者が雑誌を買う欲求を半減させてしまうのではないか、と心配になるほどである。
  • 私のMacBook Airは、ハードディスクがSSDで熱をもたない点はとても快適だが、なにしろ容量が128GBというビックリするほどプチな世界。バックアップの他、中身入れ替えの連続だ。
    このほど初めて1TBの外付けを購入した。初回の保存はTimeMachineで106GB。
    さて何ヶ月もつか。

安積道也オルガンコンサート

西南の音楽主事・安積道也さんのオルガン・リサイタルのチラシが、ようやくできあがった。
センター入試の予備日が1月24日から1月31日に変更になって、そのためにリサイタルの日程が移ったりして、これがまとまるまで、とてもたいへんだった。
できあがったといっても、まだPDFだけで、印刷物のできあがりは再来週あたりになるらしい。
のんびりしていると音楽シーズンおわっちゃって広報のチャンスがなくなっちゃうよ〜(涙)
ともかく、今回のオルガン・リサイタルは、新チャペルのオルガン設置後のお披露目コンサートでもある。WEBも併用して、できるだけ撒かなければ。
 催物:安積道也音楽主事就任披露パイプオルガンコンサート
 期日:2010年1月24日(日) 15:00開演
 会場:西南学院大学チャペル
 曲目:J.S.バッハ トッカータとフーガ
    G.ベーム  「喜べ、おお我が魂よ」による変奏曲 NAXOS
    F.メンデルスゾーン オルガンソナタ第1番 Op.65-1 NAXOS
 入場:無料

オルガンの整調作業は、実は、今も続いている。
12月中には第1段階が完了する予定だが、1月では、まだ不安定だろう。
プログラムをみても、まだまだ不安定なオルガンちゃんのために、とても慎重な曲目を選んだことが感じられ、「思う存分」弾けるスタンスでないのが、こころなしかお気の毒なかんじさえする。
なんとか、うまく行ってほしいものだ。

2009年11月23日

月曜日科目について考える

祝日法第二条は勤労感謝の日を「勤労をたつとび、生産を祝い、国民たがいに感謝しあう」日と定め、同第三条は「国民の祝日は休日とする」と定めているのだが、
昨日は二人とも、ある意味まさにLabor Day。勤労をたっとびすぎな日だった。

夫は、たまたま日曜に当直日があたってしまい、事件続出で交代時刻後もガンガン長引いて、結局、祝日にかけて「37時間一睡もせずに仕事漬けの日」となった。
私は、月曜コマ数を補充するための「授業実施日」だった。
で、連休返上で集まった学生のために相当燃えて授業をし、加えて、楽理科受験生のレッスンもした。

平成13年法律第59号の改正(通称「ハッピーマンデー制度」)を経て、大学は毎年度、月曜日科目の日程不足に苦しんでいる。小・中・高等学校は、祝日のあたりにくい水曜・木曜と「振り替える」という運用が比較的行いやすいのに対し、大学は、非常勤講師というものにかなり多くの授業を担当してもらっており、非常勤型の講師業を営む人材は複数の大学に出講している場合が多いので、ある大学が勝手に「振り替え」をやってしまうと、これらの人材が、アッチの仕事とコッチの仕事の板挟みになってお気の毒だというので、結局「振り替え」を断念した。連合教授会でも「ただでさえ月金と火水木の時間割が異なるためにご迷惑をかけているのだからこれ以上ご迷惑をかけたら申し訳ない」という話になった。
ただし左記は西南学院大学の選択。近隣では、福岡大学も同様の立場のようだが、九州大学は振替制のようだ。職員さんが国家公務員さん中心だしね...。

それにしても、「ハッピーマンデー制度」を始めた時点で、文科省あたりが、教育機関の統一振替日程表みたいなのを提示してくれていれば、こんな混乱は起こらなかったのではないか。流行病や悪天候にともなう学級閉鎖なら「各教育機関の判断にゆだねる」で済むが、国家政策として、連休を増やすというなら、その時に「じゃあ教育日程をどうするか」ぐらいは考えてもらいませんと! 半端な自由は「不自由」をもたらす。

それともう一つ、大学特有の日程問題として「休講の補講」という問題がある。

小・中・高等学校の教師は、病欠・忌引き・研修なりで、学期中に1,2度講義を休んでも「自習指示」が可能なのに対し、大学ではこうしたことが認められない。理由は、教務課によれば「大学設置基準で15週分で1単位との規定がある」から。

そりゃぁまあ、一昔前の「雨が降ったからお休み」みたいなユルユル大学教員には引き締めが必要だが、大学教員もいちおう人間(生物の一種であってロボットちゃんではない)なので、病欠もすれば忌引きもある。まして国際学会への出張なんていうものも業務の一部として推奨されており、さらに困ったことに、日本のスクールデイは諸外国とずれている。

そいでもって、大学では、人間(生物でありロボではない)が、いちいち休講を補講にしているので、土曜日に設定された「補講日」には多くの場合、複数の科目がバッティングし、その結果、ハンパな数の学生しか集まれない。よって、次単元に進んでしまうのもはばかられるし、話を深めるなら大人数の時のほうが望ましいというわけで、結果的に、補講日にはまともな授業内容を構成しがたいのが現実。
こんなの、「数合わせ」のための単なる「時間つぶし」だ。

ああ「15週規定」。なんとかならないものか。
こんなの、Faculty Development 以前の、Faculty Statement だと思うじぇえ。

この「15週規定」に該当すると思われる大学設置基準第二十三条周辺を見てみたところ、ちょっとヒントになりそうな記述に出会えた。
第二十二条  一年間の授業を行う期間は、定期試験等の期間を含め、三十五週にわたることを原則とする。

第二十三条  各授業科目の授業は、十週又は十五週にわたる期間を単位として行うものとする。ただし、教育上特別の必要があると認められる場合は、これらの期間より短い特定の期間において授業を行うことができる。

第二十五条  2  大学は、文部科学大臣が別に定めるところにより、前項の授業を、多様なメディアを高度に利用して、当該授業を行う教室等以外の場所で履修させることができる。

つまり、前期+後期で試験をふくめて年間35週にまたがってて(←かんたんかんたん)、授業の期間は15週なんだ(←かんたんかんたん)けれど、実際の出講は、そのうち最低10週分を各教員がフレキシブルに設定する、というような制度設計はどうお? あと、せっかく大枚はたいて導入した「Moodle」があるのだから、こういう“メディアを高度に利用して”、補講分にあてるっていうのはどうお?

冬のお肌は

乾いてるっ

授業でプリントを配る度に、指を切ってしまう。
切り傷があると、ぬか床をかきまわすのが痛い。

明日はサティの火曜市(ピンクレシートの日)。
ちふれのモイスチャークリームとボラージクリームを買おう!

2009年11月21日

メモ 2009年11月第3週    

  • ギャラリー木の風
    • 国道263号線 野芥四つ角交差点の佐賀方面よりで、めがね屋「シーベスト」から斜めに、五差路の看板(徳栄寺)を目印にする。
    • 道にまよって看板をみつけ、その場はすぐに引き返しちゃったけれども、もう一度訪れたい場所。
  • 手帳 ティーズミニ2(日曜始まり)No.155  893円
    ここ数年、自分で作ったメモ欄たっぷりの大型書式で手帳をつけていたが、2010年度はコンサート取材をしないので、久しぶりに市販の手帳を購入。はじめから祝日が赤くマーカーされているのが市販手帳のよいところ。定期的な記入事項はiCalに軍配があがるが、私は記入が楽だと処理がおろそかになりやすいので、チマチマと手作業で記入するのがよい。
  • アルファコースで、先週、ハンキンス先生がおっしゃったこと、興味深かった。歴史性と信仰を両立させる読解についてのアドヴァイスだと思う。田川建三が「ルカ福音書の著者は、ここに、よせばいいのに○○と書き加えてしまった」と書くときのスタンスに似ている。
    • 福音書は4種類もあって、大きな「真実」はいろんな書き方ができるっていうことなんですけれど、新約の書き手たちは、奇跡の出来事をレポートすればイエスがどんな存在かの証明になるとおもって書いたわけで、ま〜さ〜か2000年後になって奇跡物語が「真実」のつまづきになるなんてことは考えてなかった。奇跡について書いたとたんに、あやしげに受け取られると知っていたら、奇跡なんてレポートしなかったかもしれないですね。だから、奇跡が納得いかなければ、そこだけちょーっととばして読んで、中身に、イエスがおっしゃったことの中身にせまった方がいいんじゃないでしょうか。
    • 聖書通読表 http://biblestyle.com/

  • 城東橋教会
    • 11/8 マタイ16:1−4、コリント一5:6-8 「パン種に注意せよ」
    • 11/15 詩編51:18-19、マタイ16:13−20 「あなたは岩、ペトロ」

  • 友人から、「女は三十路が旬」の仲間由紀恵さんの近況についてお知らせを受ける。
    ググっているうち、下記の記事が妙に気になった。
    コメント欄の「おりますんどえ」というのが、沖縄弁なのか、記者のミスタッチなのか、知りたい。
    http://mainichi.jp/enta/geinou/news/20091118mog00m200021000c.html

  • 体重管理
  • アニメーション映画『カールじいさんの空飛ぶ家』公式サイト 12/5公開
    短編の非具象アニメーションが素晴らしいのは真実だが、商業アニメーション(長編の物語アニメーション)をいつまでも避けていてはいけない気がする。
    Disney PIXAR
    • 『トイ・ストーリー』世界初の長編CGアニメーション映画
    • 『モンスターズ・インク』
    • 『ファインディング・ニモ』アカデミー賞長編アニメーション賞
    • 『Mr.インクレディブル』
    • 『レミーのおいしいレストラン』
    • 『ウォーリー』

  • 三つ葉助産院整体院
    糟屋郡宇美町明神坂2−3−33  宇美八幡宮より300m志免町方面へ68号線
    月〜土 10〜17  092−692−923

「事業仕分け」芸術・文化・教育

行政刷新会議「事業仕分け」第3会場 http://www.cao.go.jp/

ポンポン口調だが、良しにつけ悪しきにつけ、話題のひとつひとつが胸に響き、考えさせられる。

事業番号3−4 独)日本芸術文化振興会関係
  • 寄付を増やすような政策体系を考えるべき。
  • 文化の振興という数値では図れない事業の必要性は否定しないが、効果説明が不足でばらまきの批判をおさえられるものではない。
    文化のような不定形な可能性については、「ばらまき」こそが本質的に必要で、でもそれを貴族社会じゃなく現代政治の文脈で、しかも飢えている人がいるときに主張するのは、不可能だということ。

事業番号3−5 芸術家の国際交流・伝統文化子ども教室事業・学校への芸術家派遣
  • 「芸術は自己責任」「しっかりしたマーケティングで興行可能」「本来、地方の仕事」には反対。
     → 文化芸術振興法 第二条−3「国民がその居住する地域にかかわらず等しく」
事業番号3−39 科学技術振興調整費(女性研究者支援システム改革)
  • 費用は実験補助者、助手の雇用、カウンセラーや保育士・看護師の雇用に限定し、保育機能は地域住民にも開放するべき。
  • 保育所の設置に限定するなら良いが、研究費は余分。
  • 研究費をつけるという支援の仕方はいけない。
事業番号3−21 競争的資金(若手研究育成)(文部科学省)
  • 博士養成に関する過去の政策の失敗
  • 大学そのものが過剰
  • 大学の教員制度の見直しが必要
  • ポスドクの生活保護のようなシステムはやめるべき。本人にとっても不幸。(本来なら別の道があったはず)。
  • 安定して働き研究できる場所を見つけるための国の政策を若手にこだわらず再構築。

2009年11月19日

率直な、あまりにも率直な

身近な学生が、午後の授業なのに、あんまりにも遅刻するものだから、廊下でとっつかまえて事情聴取。

おいおい、大丈夫? 夜中のバイトでもしてるの?
ほんといっつもすみません。
2年生になったあたりから、相当やばくなってきたんですよね。
今めちゃくちゃなリズムなんで、
昼のバイトも夜中のバイトも、だめです。
アーティストっぽい暮らしじゃないと無理っていうか。

アーティスト?
君サークルなんだっけ? 軽音?
いや、音楽とか全然やったことありません。
アートとかもわけわかんないし。

大学出た後のこと考えると、自分でも頭いたいんですよ。
とりあえず旅とかしようと思ってるんですけど。

2009年11月18日

西南イヴェントカレンダー2

色分けして、事業内容を見やすくしました。

http://sound.jp/musiclef/seinanevent.html

とりあえずの色分けは、こう。

:国民の祝日
:講演会
:コンサート
:展覧会
:大学行事



検索用:西南学院大学, イベント, コンサート, 公開講座, 西南コミュニティセンター, 西南学院大学チャペル, 西南学院大学博物館, 講堂

コンサート2つ(Adileと舘野泉)

行けたコンサート一つと、行けなかったコンサート一つについて。


14日 Adile「プーランクの夕べ」あいれふホール
とても楽しかった。
Adileのフルート奏者になっている中西久美さんはRKBのアナウンサーで、音楽と報道のどちらが本業かというと、たぶん後者にちがいないのだが、トークの要点がまとまっていて声にメリハリがあるおかげで、曲目紹介が、すっと頭に入ってくる。
演奏はちょっと逐語的というか、フレーズの開始部分の溜め感が若干説明過剰で重たく感じられたのが残念。第1楽章はたしかに「メランコリック」と指示されているけれど、第1主題の確保のところとか、もっとササッと前に進んだほうがオシャレな音楽になると思う。melancholicはmelancholiacって訳ではないし。

「クラリネットとファゴットのソナタ」では、あれ?佐藤貴宣さんてもっと流暢な人じゃなかったっけ? と思ったのだが、彼の良さは、「ピアノ・オーボエ・ファゴットのための三重奏曲」で全開になった。叙情性と軽やかさの奏法差がしっかり埋め込まれた作品で、オーボエの桐谷美貴子さんも巧いし(オーボエ・ソナタも聴きたかったよぉ涙)、とってもかっこよい音楽になっていた。第2楽章の2者のかけあいで、ベルリオーズ《キリストの幼時》第2場のヘロデ王のアリア(後半のオーケストラとのかけあい)を思いだし、帰宅してから聴きなおしてみたが、旋律的にはべつに似ていなかった。拍のとりかただろうか。

クラリネットの古賀久美子さんも、上記のデュオより「ソナタ」のほうが際立っていた。ただあいれふホールは、よく響くだけに、この奏者のソフト系というよりは尖り系の特性はどうしても耳にさわりやすい空間であった。もう少しデッドな空間なら、ものすごく印象的な演奏だったかもしれない。

全編をとおして、ピアノの徳あおいさんの豊かな表情づけに感服。

それから、このコンサートは、1曲ごとに主奏者のトークを交えて展開する形式だったので、せっかくだし、アンコール曲がなんなのか教えて欲しかったなー。


17日 舘野泉ピアノリサイタル あいれふホール
 〜彼のための音楽を彼が弾く Vol.3 2009〜
知人が出かけた。
このコンサートでは、開場15分(=開演15分前)の時点で、すでにプログラム冊子が足りなかったらしい。
その知人は即席作成のA4ペラ1枚をもらって入場し、周りの人が16頁綴りの冊子を持っているのを見て、受付に「プログラムは有料ですか?」と尋ねたところ、受付係から「A4のほうも中身は同じですので」と説明されたそうである。そんなわけないじゃん! と、いたくご立腹であった。
たしかにこの出来事は、傍できいても、コンサート運営意識の低さという面で苛立ちを感じる。舘野泉さんは聴衆をとても大切にしていて、毎度、聴衆へのメッセージや曲目解説などの情報をたっぷり準備しているアーティストだし、今回のような委嘱新作作品ばかりのリサイタルツアーでは、作品解説がとても大切な情報源。まして料金は4800円もする立派な興行。
予想外の盛況だったということだろうから、その点にはお慶び申し上げるが、そういうムチャクチャな説明をしてごまかしたりせず、聴衆と正直に向き合うべきだ。このホールの近くには、市内有数の大きなキンコーズだってあるのだし「休憩時間までにコピーを作ります」とかなんとか、対応の道はあったはず。

2009年11月17日

ゼロの焦点

松本清張作品の映画化をみよう、ということで、でかけた。
万が一、脚本なり編集なりがつまらなくても、夫は広末涼子さん、私は中谷美紀さんを鑑賞しましょうと。

ドーンと重い内容であった。

舞台は戦後の復興期。
禎子さんは、お見合いの席で、「銀座の思い出は亡くなった父とアイスクリームを食べたことです」などという。とても可愛い黄色のフリル・ツーピース。
こういう、苦労を知らずシンプルであるというだけで愛される女性というものを、人に言えない苦労をした女性が、本質的に異世界のものとして見ている。彼女にとって、苦労の時代を共にした男性は世界の媒介になっていて、その男性が純朴な女性と結ばれようとした時、複雑な思いの全てが彼への憎しみに変わる。
こわくて、かなしい。

2009年11月15日

チョムスキーの「教育論」   

  • 『チョムスキーの「教育論」』, 明石書店, 2006.
  • Donald Macedo (ed) + Noam Chomsky, Chomsky on Miseducation, 2000.
大原美術館展を観た後にジュンク堂で買った2冊の1つ。
チョムスキーがあちこちで発表したエッセイ・講演や、マセードとチョムスキーの対話、といったものを集めた雑集であり、書物の中で発展したり深まったりする印象は受けなかったが、沢山の事例をとおして「民主主義を謳う教育」が、いつも民主主義から逸れて機能していることがわかる。チョムスキーが問題にしているのは米国政府・米国教育だが、人間が間違える道筋って、いつも、こう。

今のニュースとのからみでは、米軍基地は日本の国際的安全実現のためにあるわけではないけれど米軍を追っ払うと米政府が日本を攻撃する国(団体)を支援しそうなかんじが、あの国のいつものやりくちの中にあるんだな、っていうことを感じさせられる本。そういった報復を避ける、イコール「安全保障」というコンセプトで、これまで追っ払えずに来たのではないか。ずるいずるい蓋然的な恐喝。10/30の市田忠義が参照していたフィリピンやエクアドルは、この恐怖をどうやって克服したのだろうか。
今朝のサンデーモーニングで、米オバマ大統領の喋りをバックにしたダイジェスト映像の字幕によれば、オバマ氏は「日米は完全に対等な国家関係だ。普天間基地の問題もふくめて、その関係にふさわしいものに修正されるだろう」といったことを発言したようだ。よくぞ対等と普天間をセットで言及してくれたものだとおもう。演説全文をよみたい。福島瑞穂さんは「突っ込んだ言及はなく、正直、物足りない」と言ったそうだが、「突っ込む」のは、むしろ政権与党の仕事ではないだろうか。相手国がここまで発言したのだから、「対等な国家関係にふさわしくこれこれのことをしてください」と要求してほしい。


  • <10>いわゆる「開かれた自由な社会」における学校は、きわめて逆説的緊張関係に直面している。一方で、学校は民主主義の美徳を教える責任を負わされているが、もう一方では、現代の民主主義に内在する偽善性にも加担しているからである。
  • <20>米国では、ベトナムでの殺戮作戦が「和平工作 Pacification operation」と名付けられ、パナマ侵攻が「正しい大義の作戦 Operation Just Cause」と名付けられる。
  • <34>ボストン・ラテン語学校の12歳の生徒デイビッド・スプリッツラーは「忠誠の誓い」は「愛国心を偽善的に勧めるもので、そこには自由も正義もまったくない」と考えて、この朗唱を拒否したために退学処分を受けそうになった。<35>つまり、高い教育のある教師・校長が生徒に服従(朗唱)を強要し、忠誠の誓いの中身を犠牲にしようとした矛盾は、まさにたえず学校に期待されている事態。学校は、自力でものを考える人を育てるどころか、支配と強制のために機能し、いったん教育を受けると、もはやその権力構造を支えるやり方に慣らされてしまうが、権力構造はその見返りに莫大な報酬を与える。
  • <58>オルテガ・イ・ガセット「我々のいわゆる文明が、原始状態と野蛮の復活をもたらすだろう」
  • <59>学校が民主主義の神話を生徒に教え込むのをやめることはあり得ないでしょう。というのは、この神話の煽動力を使って、支配的イデオロギーは真の文化的民主主義の発現を抑え込み、現在の文化的経済的主導権(ヘゲモニー)を維持しようとしているからです。
  • <68>日々の新聞が明らかにする惨劇に心を奪われるあまり、これがさらなる深い罪の残酷な外面にすぎないという事実を私たちは見落としがちです。すなわち、悲惨さに心を奪われるだけでは、限りない苦痛と屈辱を与え基本的人権を日常的に否定する社会秩序に加担することになるのです。
  • <69>米国知識人社会の重要部分が、真理と正義にではなく権力および権力の効果的行使に忠誠を尽くそうとする自然な傾向を持つことなどに対して身を守る手段を、私たちは今こそ生徒に与えなければならないのです。<72>たとえば、米国の学校で、米国によるフィリピン支配を学習し、その現代的意味を読み手にまかせることは可能なはずです。(中略)高校生は「自由貿易から利潤をあげた寡頭政治勢力、独立後は米国人の権利・特権を尊重する寡頭政治勢力を、植民地政策は強化する傾向にあった」こと、そして結局、米国の植民地政策は「大多数の一般フィリピン人に資するものではなく、少数者の利益のためにこの国の経済を米国と結びつけることになった」こと等々も読み取ることになるでしょう。

メモ 2009年11月第2週 

  • ユバスキュラ応用科学大学(Jyvaskylan Ammattikorkeakoulu)
    http://www.jamk.fi/
    1992年創立

    European Degree in International "Music Management"
    http://www.edim.info/

  • ハッピーファーム 無農薬野菜など 早良郵便局となり
  • チャイルドシートの着用義務 (福岡) (大分) (宮崎
    罰則はないが座席ベルト着用義務違反と同様に免許の取消し等の行政処分の基礎点数が1点付加
    • aiiku ベビー用チャイルドシート → プリムベビー4ヶ月=6825円 → オプティ取付

  • ハーフベビーベッド
    • aiiku  ハーフ&ハーフ(マット付)3ヶ月=5775円 宅配往復800円
    • ダスキン 2100円×3ヶ月=6300円 店舗受取(
    • ダスキン オーリック 宅配往復1575円(2品以上で1品につき+1050円)
    • Fine スウィングハート3ヶ月=5500円 ハーフサイズベッド3ヶ月=4000円
    • ベビーフレンド(早良区小田部) 要組立 コンパクトベッド3ヶ月=7800円
  • 西日本新聞11月8日書評欄  大久保恭子『プリミティヴィスムとプリミティヴィズム』三元社(書評委員:波潟剛)
    • プリミティフ : 14,15世紀のイタリア、フランドルの芸術家を指し、エジプト、ギリシャを指す19世紀後半を経て、20世紀にようやくアフリカを対象とするようになったのだという。
    • (仏の)プリミティヴィスム : 「伝統の活性化を願って」の過去に対する憧憬
    • (米の)プリミティヴィズム : 伝統なきモダン・アートに「歴史を与える」観念として登場した


2009年11月13日

日韓創作歌曲交流演奏会

今日は、「木管五重奏団Adileによるプーランクの夕べ」を聴くつもりで、朝からドキドキしながら、あいれふホールにでかけたところ、入り口のところで、ドヒャーン、日にちを間違えていて、木管五重奏は明日14日の開催でした!

今日やっていたのは『日韓創作歌曲交流演奏会』。
開催自体を知らなかったのだが、もうこれは、ご縁があったとしか言いようがなく、その場で入場券を買って入場。

数年前に、このシリーズの出演ピアニストから案内を受けて聴いた際には、韓国勢のパワフルな発声に圧倒され、「日本とは栄養価がだいぶちがうんだろうか」と思ったものだが、今回は、日本側の第1曲の歌い手が久世安俊さん(バリトン)。その豊かな歌声を聴いて、そうたい! 博多にはもつ鍋があるったい! 魚も野菜も果物もうまかと! と元気がみなぎる。
また歌い手に関していうと、今回は、八巻啓子さん(メゾ・ソプラノ)を聴けたのも収穫だった。

ピアノは、作曲の書法も、演奏の音さばきも、日本勢が圧倒的にグッド。
独唱歌曲らしい表現に満ちていた。
大迫貴に山本佳代子だものねえ。作曲者たちも思う存分、表現できたことでしょう!
韓国勢の作品は、歌もピアノも、合唱でも独唱でも何でもあてはまるような書法で書かれていたと思う。

以下、老婆心だが、このコンサートシリーズは入場者が異様に少ない。
その原因は、現代音楽への関心うんぬんではなくて、とにかく広報がなされていない、という点にあると思う。なにしろ目を皿にしてコンサート情報を追いかけている私めやマイナーコンサート情報の波佐間さんでさえ、チェックできなかったコンサートなのである。
出品作曲家14人、出演者14人からなるジョイントコンサートにして客席人数45名(目算)は、もったいなくないだろうか? 情報くれたらビラ撒き手伝うのにな。
韓国からジャンジャン来ている関係者から「日本人って音楽嫌いなのね」と思われやしないか? とウルウル心配してしまった。

が、

会場に設置されていた「あいれふ2009Nov 11月催し物情報」を手に取り、本日2度目のドヒャーン。このコンサートは、なんと、会場の催し物一覧にも掲載されていないのである。
(一覧表の末尾には「10/6現在で一般の方が入場できる催物の情報です。主催者の希望により掲載していない催物もあります」と記されていた)

秘密度100! 
この催しのコンセプトは、「演奏会」というより、むしろ「交流会」だったのかもしれない。

素晴らしい歌声を聴いた上に、「私は秘密の花園に足をふみいれたのね♪」と微妙にお得感のある夜だった。

アーツ・マネジメント概論(第三版)

大学図書館でとても良い本をみつけた。
アーツ・マネジメント概論第3版』水曜社,2009。

ハウツーものではなく、社会の中の芸術の捉え方について、根本的に丁寧に論じられている。その分、ハウツーについて、自分で考えていく下地ができる。

小林真理氏の担当する第2章なんて一語一語が感動モノだし、各節の末尾に考察課題があるのもいい。

出会えて良かった。

関東の音大にいた頃なら、まず手に取らなかったタイプの本。あのころは作品形式の中にとじこもって、せいぜい演奏されたものの再解釈を通して、作品の表面にでてくる程度だった。

でも、地方都市に暮らしているおかげで、研究者は「何でも屋」になっていく。学校勤めをしているおかげで、課外活動に「根拠」を仕込む必要もでてくる。

たぶん私はこういうのを通して、現在形の音楽社会学を悩みながら生きていくんだろうと思う。

地域包括支援センター

シオンの園に勤める知人から、「地域包括支援センター」のことを教えてもらった。
もう19時をすぎていたから、営業時間を伝えるテープでも流れていればメッケモノだと思って電話したが、なんのなんの、それどころか転送電話で「いきいきセンター夜間サービス」につながり、ここは21時まで電話を受け付けているということで、病院への導入や介護施設の概要について、親身にいろいろ教えてもらうことができた。そればかりか、今回話した内容について、「いきいきセンター」から「地域包括支援センター」に報告してくれて、「地域包括支援センター」のほうで、私向けの情報一式を準備してくれるという。

とてもとても有り難かった。
「事業仕分け」でカットされないでほしい事業だ。

2009年11月12日

西南イヴェントカレンダー

コンサート事業をやっていると、外部からのお客様との会話が増える。
「あの展示会、知っていたらうかがったのに。」
「これこれの講座もあったんですね、知らなかった。」

こうしたメッセージをたくさんいただく度に、現在の大学ホームページにおける登録順に表示される行事紹介が世の中の需要をみたしていない、という点を、強く認識いたす。
「西南イヴェントカレンダー」のような形で、コンサート・展覧会・講演会を表示するシステムが、とっても必要だ。

個人でできることには限りがあるので、まずは簡単にGoogleカレンダ−を利用して、とりあえず試作版を作ってみることにした。そのうち広報連携課に引き継いでもらえるように、アピールしていくつもり。
http://www.google.com/calendar/

2009年11月8日

メモ 2009年11月第1週   

  • よしたけまり『ファニーローズのおくりもの』 文芸社           作家のサイト http://mari.yositake.net/
  • 作品には、人柄が反映される場合と、人柄の逆モノが反映される場合がある。
    演奏には、人柄が反映される。
    音楽の聴き方にも、人柄がかなり反映される。

  • 人は、自分の体験をとおして対象観を固めていく。

    商学部で育った人が商学部で教えながら「先生ってとても素敵。でも先生がやってらっしゃる美学とか文化うんぬんって、社会で何の役にもたたないわけでしょ。はっきり言っちゃうと、わざわざ大学に行ってまで勉強する意味ないような・・・。せっかく学費を払うなら、もっと流通とか会計とか、社会人になってから役立つことを学んで、ちゃんと資格とってもらわないと」と曰う。

    学費の回収に局限化させるなら、なるほど、会計士の資格は、わざわざ大学に行ってまで勉強する意味がある。

  • 浅いことは、もう、深くさえある。

  • NHKの黒田あゆみさんが、渡邊あゆみさんになっていた。ETV50でインタビュアー。相変わらず姿も声も素敵。モットーは「事前は入念に、その場は楽しく」とのこと

  • 文化芸術推進フォーラム http://www.geidankyo.or.jp/06gei/s-forum/aboutus.html

  • The Open Source Paleontologistにて、「学術論文PDFはほんとに便利? 高すぎでは?」の検討 http://openpaleo.blogspot.com/2009/10/buying-pdfs-truth-and-consequences.html

  • Google Sidewiki http://www.google.com/sidewiki/intl/en/#tbbrand=GZEV

  • 共産党の市田忠義書記局長 10月30日参院代表質問
    米軍基地批判はとても明瞭で胸がすいた
    総理は、沖縄の方々が背負ってこられた苦しみや悲しみに十分に思いをいたし、地元の皆さんの思いをしっかり受け止めるとおっしゃいましたが、岡田外務大臣や北沢防衛大臣の発言を総理がきっぱり否定されないのなら、政府がしっかり受け止めたのは、沖縄県民の思いではなくアメリカの思いではありませんか。もともと在日米軍基地は、日本の安全保障上の抑止力などではなく、アメリカの世界戦略上の必要性から設置されているものであって、日本のためのものではありません。ベトナム戦争でもイラク戦争でも、沖縄の基地がその出撃基地として使われたことからみても明らかであります。総理は「最後は私が決める」と言われましたが、問題はどういう決断をされるかであります。アメリカ政府に、基地撤去国外移設の要求を受け入れさせるためには、これまでの自公政権のとってきた対米追随の姿勢を一変させ、本腰を入れた真正面からの交渉が不可欠であります。国民の意思を背景に米軍基地を撤去させた例は、フィリピン、最近のエクアドルなど、いくつも例があります。こうした立場に立ってこそ、対等な日米関係への重要な一歩であることを指摘するとともに、総理の基本的な考え方をうかがって、私の質問を終わります。

  • ジェリー・ゴールドスミス : アクション・サスペンス映画の音楽

  • 2008年度は、九大退職金1184155円がなくても申告納税10602円が生じる状況だったが、これは源泉徴収分では還付にならないので、2009年度も青色申告しない源泉徴収264947円・所得税額275549円

2009年11月7日

大原美術館コレクション展

県立美術館の大原美術館コレクション展を観に行った。
14:00きっかりに到着し、すでに満席となったミュージアムコンサートを、階段に座って聴く。通俗的な名曲っていうのはいいねえ。天井が低く、とてもカサカサな残響の空間だったので演奏者にはお気の毒なかんじだったが、とっても満足。関原弘二さんのトークもお上手。
主人はCharles Cotteの『
ジャンの祭火』、私は今井俊満『早春』が、とても気にいった。
それにしても入場料は1200円のちゃんとした金額の展覧会。カタログを売りたいのはわかるが、出品作品一覧ぐらいは配ってほしいなぁ。

2009年11月6日

温暖化ガス削減 プロセスメモ

日経新聞 連載「温暖価額削減25%の行方」のメモ (11月1, 2, 4日)
  • 1997年 京都議定書(Kyoto Protocol)=第3回気候変動枠組条約締約国会議(COP3) →  2012年までに5%削減の目標 → 日本は毎年排出枠1兆円を購入
  • 2008年7月 民主党が25%削減法案を国会に提出 (前提は米中を含む主要国の合意) 自民党は「2020年時点で一般家庭で年36万円の負担」と主張
  • 2009年9月22日 国連「気候変動サミット」で鳩山首相の25%宣言(前政権8%)。欧州は日本との排出量取引に期待。
  • 2009年10月中旬 タイでの作業部会にて資金(年1000億ユーロ)を要請される
  • 2009年12月 コペンハーゲン会議=第15回締約国会議(COP15)・・・2013以降の枠組み(ポスト京都議定書)

  • CO2排出量 1世帯あたり5100Kg。太陽光発電・小型風力発電・断熱装備・発光ダイオード照明を併用すると(世田谷区住宅街の例)、1世帯あたり1500Kgへ減らせる。初期投資金額は、約180万円(国立環境研究所の試算)〜約410万円(日本エネルギー経済研究所の試算) → 年平均18万円
  • 2007年までに、産業部門は減少中だが家庭部門では4割増えているので、家庭部門の排出量削減は喫緊の課題
  • 2009年春の内閣アンケートで、一般家庭の8割「月額2000円までなら支出しても」と回答
  • 環境省は2010年度税制改正で地球温暖化対策税(環境税)の創設を要望。財務相は、2010年度廃止予定のガソリン税を環境税に振り替える案を提示。
  • 2018年度までに原発9基を新設予定。原子炉1基で太陽光発電の190万戸分の発電量。

  • 25%削減目標に基づいて鉄鋼業界の削減目標10%程度(仮)=1500万トンの追加削減 → 国内高炉を止めて海外からの鋼材輸入を検討

2009年11月3日

西南リコーダーフェスティヴァル

学院行事のリコーダーフェスティヴァル(第4回)が成功裡に終了した  (←と思います)

それにしても日本人の省略癖はなんとかならないものか。
準備期間中、関係者がさかんに「リコフェス」と略すのがイヤ〜ん。
スペルはRecoFes? ありえない。

私は第一部アマチュアリコーダー(14:00)に間に合うように運転を始めたものの、途中車内で、イン・ザ・テリブル・ワールド・オブ・睡魔に突入し、セブンイレブンの駐車場で爆睡したので、学院に到着したのは16:30。

第二部(18:00)の大坪由香リコーダーリサイタルの共演は、福沢宏(V.d.G)と芝崎久美子(Cemb)。

開始にあたり、フェスティヴァル委員長(マンケ教授)のスピーチがあったが、これについてはコメント省略!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! おっとっとビックリマーク押しっぱなしでした、すみません。

今回の演奏では、クープラン《王のコンセール第3番》が、単に端正美・均整美におわることなく、とりわけクーラント楽章のヘミオラがきいて、音楽がウニャーとゆっくりねじれていくようなダイナミックさが印象的だった。
また、テレマン《リコーダーとヴィオラ・ダ・ガンバのための協奏曲》にあたり、私は場外で花束係のお手伝いをしていたので中で聴けなかったのだが、安積道也先生によると、協奏曲を室内楽に編曲したにもかかわらず、チェンバロが管弦楽の表情を多彩に表現していて、ものすごく見事なアンサンブルになっていたとのことである。

音響メモといたしましては、今回またしても、リハーサルの間は低音楽器がもやもやしていたのに、客入り後は低音楽器がよく響き、意外にも高音管楽器はこもりがちであって、なんかほんとに、このホールは不思議。
西南コミュニティセンターホールのほうが、リハーサルと本番の差を気にせずに済むので、準備の点ではストレスが少ないだろうと思う。

演奏会終了後、桜坂のおしゃれなレストランIMURIで懇親会。
福田さんは、学部時代は応用物理学を専攻し、今もチェンバロの修復等をなさっているそうで、興味深いお話を沢山うかがう。大坪さん(当フェスティヴァルの音楽監督でもある)とは、運営に携わる立場から学院体制の今後について、さまざまな指摘や議論でもりあがり、文化庁派遣芸術家(2006-2007にオランダにおられた)の選考面接のお話もおもしろかった。芝崎さんは意外にも「55スワローズ!」な女性だそうでキャーというかんじであった。

物資の調達

3日朝刊の政府公報広告に触発され、大野城市・福岡市のインフルエンザ対策情報のページをみると、16日から接種できるとわかったので、市が発行する受託医療機関のリストに従って、一般来院者が接種をうけられる病院に「予約」の電話を入れてみた。

でも、どの医療機関も「ワクチンがいつ入荷するかわからないので予約をお受けできない」と言う。

新聞などをツラーとながめると、すでに医療関係者はワクチンを受け始めているように見えるが、実はまだ2週間先のワクチン入手もおぼつかないのが現状だ。

これまで戦災や目立った災害に遭うこともなく、ラクに生きてきたことを実感した。
母が、お金があっても配給切符があっても配給食料がなくてどうしようもなかった戦時体験を話していたのを思い出す。

2009年10月31日

サヨナラ映画 

中山美穂さんの『サヨナライツカ』が2010年1月公開、
忍さんのほうも2010年2月公開で『さよなら夏休み』という作品にご出演のようです。

美穂さんが『サヨナライツカ』の舞台挨拶で言っていたこと・・・。
子供を授かってからは(中略)生きていること自体で世界と関わっているんだと思えるようになった


彼女の語ったことは、ぽんぽんに赤ちゃんができたときに感じたことと、そのまま重なる。
この子や主人の命を通して世界とつながることができる、と。

ボーヴォワールが描く「孵化器」は、主体性を手放し、宇宙にドボンと投げ出された、ずいぶん暗いイメージのものだった。でも、巣ごもりは、もっと温かくて明るい。
この60年の間に、第二の性別が疎外されずに生きられるようになったということなのだろう。

その温かさを、沢山のフラッシュがたかれる中、静かに簡潔に語れるなんて、ミポリンは女性としてとても魅力的。
さすが作家の伴侶だ。

というか、
ミポリンも忍さんも、言葉遣いや立ち居振る舞いに、教養やしとやかさがある。
出演決意にあたっても「おまかせしたいと思いました」。
毎日を大切に生きている人が発する言葉。

こういう姉妹を育てた親は、どんな素晴らしい方なんだろうか。

ただ、映画のストーリーのほうは、どうもあまり芳しくなく、「25年も不倫」というコンセプト...ううむ。私はこういう設定を「25年も文化」とは判断しかねるタイプであり、中川与一の詩的な婚外恋愛モノ『天の夕顔』でさえはまれなかった。
ミポリンといえども見るかどうか迷うね。

2009年10月20日

女性教員処遇問題 

学科内のコース会議で、
「来年、前期を育児休暇にさせていただきたいのですが」
と言ったら、
「じゃ前期は4コマ非常勤ね」と
当たり前のようにオーケーしてもらって、
しかも
「ほんとに半年だけでいいの?」なんて
念押しまでしてもらったので、
  なんて良い学校なんだ〜〜 ♪
とルンルン。

というのも、

私が知っているある学校環境においては、
助教の女性が6月出産という予定を事務局に届けた折、
職員の女性から
「なぜ8月をねらわなかったんですか。
 今回の妊娠については、考え直す必要があるのでは?」
と言われたそうである。
それも、非常勤手当を減らすためだけに・・・・。


赤ちゃんが生まれたら、可愛くて、一時も離れたくなくなるのは目に見えているけれど、今居るゼミ生と継続的に関わるチケットをなくさないために、半年間で目処をつけることにした。前期に継続指導しつつ、後期に正式開講・成績をつける、という道を確保するには、休暇は半年に限る必要がある。

苦渋の、でも、自由にもとづく決断。


そのようなわけで、西南の学風にメチャメチャ感謝しているところであったが、
さらに先日、「現状で何か問題がないか考えるために女性教員の皆さんの希望についてヒアリングを」という打診をうけた。たとえば、「休暇中にゼミ生を継続指導するには、労災のきかない出勤を余儀なくされる。この二者択一状態(休暇か非公式出勤か)は、教員個人のストレスだけでなく、学校にとっても、専門性の継承にダメージがあるのではないか。完全に休業してしまうのではなく、病中や産後における低ノルマ出勤のような制度設計を提案すべきなのではないか。そもそも大学教員の業務は"休暇"という概念と相容れない」と発案者は言う。


すばらしい。 まだ改善するっていうのかっ!


すでに恵まれている状況を、さらに改善するにあたっては、「贅沢すぎるんじゃないだろうか」との迷いが生じる。


しかし、その発案者は言った。


たしかに、あれもこれもと望むのは贅沢すぎるっていう考え方もありますけど、じゃ、「他の学校はもっとたいへんなんだから」っていう理由で、改善の可能性とか夢を全部放棄しちゃうのは、停滞と退化の思考しか生みませんよ。極端に言ったら、派遣労働者が雇用の安定を求めてるときに、「中東の難民はもっとたいへんなんだぞ」って要求をはねる発想でしょ。


なるほどねー。

2009年10月19日

東京芸術劇場 常勤職員募集案内

募集職種・人員: 常勤契約職員(事務 係長級) 1名
職 務 内 容: 東京芸術劇場(複合文化施設)における演劇自主公演の制作
             並びにその他自主事業の実施統括、施設等貸出管理など、
             劇場運営に関わる業務全般
雇 用 期 間: 平成21年12月1日から平成22年3月31日まで(更新あり)
応募受付期間: 10月19日(月)から同月28日(水)まで

申し込み用紙: 東京芸術劇場ホームページ お知らせ欄 

ミートパイ

昨晩は、Bon Repasでパイ生地を買ってきて、ミートパイにチャレンジしてみた。

ほんとはアップルパイを作りたかったんだけれど、主人が「菜の花マラソンに向けて5kgダイエットを」と言っているので、お菓子づくりなんて封印なのである。
ミャーミャー(T^T)

私にとってミートパイの理想は、あざみ野のパン屋「パリジェンヌ」のミートパイ。

温めると油がジワーッと出てきて、本当においしかった。


今回選んだレシピは、もっぱらミートソースのような味のパイを作る方向に傾いていて、結果的にお子供様むけのお味でしたので、次回は、パリジェンヌの大人ミートパイを目指します。

2009年10月18日

ヴァーグナーのドイツ

天高く馬肥ゆる秋、
畏友の吉田寛君から新著『ヴァーグナーのドイツ』をご恵投いただいた。

この本は、
Amazonで「ワーグナーのドイツ」と検索しても、ひっかかりません。
なぜなら「ヴァーグナーのドイツ」だからであります!

ネイション・フォルク・コスモポリタニズムといった概念は音楽にどう関わりうるのかについて、ヴァーグナーの最初期のオペラ、パリ時代・ドレスデン時代の論文、「未来の芸術作品」、「オペラとドラマ」、ミュンヘン時代・トリープシェン時代・バイロイト時代の論文、といった具合に、時代を追ってつぶさに探求している。

この人の研究はいつも、プロセスが緻密なのに、全体がちゃんとダイナミックに展開していて、だから偉い。(同姓同名がすごく多いんだそうですがこちらのお方です)

地図や図版も豊富。


よく、ブログで本に言及する時に「面白いので一気に読破」と書いている人がいて、そういうのを見るとうらやましい。

と、ある人に言ったら、

「言うだけならタダやでぇ(関西弁)」という考え方を開陳していただき、ほほーっと思ったが、とにかく残念ながら私にそんな能力は全然ぜんぜん滅法ないので、無理な見栄をはるのはやめてラクに生きよう。


なにしろ、先月ブログで一平さんから紹介してもらった『ナザレ派のイエス』だって、序章からしておおおおおーっと感激したわりに、まだ第2章のところで、停止している有様よ・・・。


後期には、毎週火曜日に中島和男先生の「ドイツ文化論」を聴講させていただいているが、そのテーマが「ドイツを知る--リヒァルト・ワーグナー研究--」ということになっており、たぶん中島先生の琴線をブルブルいわせちゃう本だと思うので、あさって紹介しておきます。

2009年10月17日

組曲

西南シャントゥールから、定期演奏会の招待状をいただいた。
今年は、清水脩の『月光とピエロ』を演奏するのだが、まったく同じ日時(11月8日14:00)に開催するスタンツェライトのチェロリサイタルに関わっている(というか窓口)ので、聴きに行くことができない。

とても残念なので、まぎらわしに、この楽曲について語られているワグネルソサエティのサイトをみたりした。
これによると、「合唱組曲」という名称単位を、世界で初めて使ったのは、清水脩らしい。

どうしてそういうふうなことになるのか。

考えられるのは、「組曲」という名称単位そのものが、やはりどうしても鍵盤組曲の舞曲形式と結びつきがちであって、合唱作品を「組曲」とは称し難い一線があったのを日本人が超えちゃった、とか?

しかし「管弦楽組曲」というのはある。
ずーっと、ずっとずっと長いこと、管弦楽組曲も鍵盤組曲もあったのに、今日言う合唱組曲(Suite pour choeur)にあたるようなものは、BeethovenもBrahmsもBergもDebussyもRavelもPoulencもみんな、歌集(Lieder, chansons)とか詩集(Gedichte, poèmes)と表現した。あと、Schumannの場合は、情景(Scenes)とか小説群(Novelette)みたいなことになって、組曲(Suite)という概念そのものが落ちる。

組曲ってなんでしょうか・・・・?

2009年10月15日

がっくり科にも翼

楽理科受験の高校生のレッスン。
芸大楽理の説明会に行ったそうで、現在、同学科の競争率は1.2倍だそうである。

競争率1.2倍!

ギンギラ太陽'Sの『翼をくださいっ!』に出てきた
「スカイマークは1日3便でぇすかー!?
 それはぁ1, 2, 3の3便ですかー?
 つまりone two threeの3便ですかー?」
を思い起こさせる。
そういうたぐいの数字だ。

近頃の高校生にとってたいへん重要らしい「将来設計」が定まりにくいわりに受験科目があまりに特殊な楽理科っちゅうものを前に、
折しも音楽環境創造学科ができ、
「新しいものを追求する人材になれる」上に、ぱっと見「受けやすい」かんじの
学科にシフトした受験生が多かったのが、最大要因らしい。

とはいうものの、
楽理科を卒業した私たちが
たぶん社会に十分アピールできていないのだということを
振り返らなければいけないだろうと思う。

いったいどうしたもんだべか。

『音楽芸術』なくなっちゃったしねえ。
『レコ芸』『音楽の友』は、音楽学するかしないかとは関係なく楽しめるしねえ。
ロングセラー『名曲解説全集』は、
「展開部を省略したソナタ形式」が好きだしねえ。

音楽学をめぐる社会的状況についての悩みは尽きないが、
ともあれ、音楽学は「個々の自分」にとって、本当に楽しい領域のはずだ。

音楽学者は、概して言えば、
演奏という形でも、創作という形でも、音楽にかかわることがないが、
しかし、演奏者・創作者の仕事を追体験したり、手伝ったり、できる。

ああお願いだから、中学高校に特有の
一斉的・定期的な「進路指導」をやめちゃってもらえないものだろうか。
「あなたの学力ならココ」「あなたの適性はこう」なんてことを
一律に言っているかぎり、人生は功利主義の罠にはまったままだ。

たぶん一律の問題は、いざとなれば「個々の自分」で解決していける。
だって、学生時代はあんなに甘えん坊だった大学生たちが
就職した途端、それぞれ方々でキリリとするじゃないの。
一斉に卒業した後は、個々に頑張って開拓しているんだよ、きっと。

若い人に「無限の可能性」を感じているなら、
学生の間ぐらい、
闇雲で、五里霧中な欲求を、
メラメラと燃え上がるままにさせておいてほしい。

2009年10月14日

ためすぎショッピングカート2009年10月

  • カルチュラル・コンピューティング―文化・無意識・ソフトウェアの創造力
    By 土佐 尚子

  • ネットワーク・ミュージッキング―「参照の時代」の音楽文化
    By 井手口彰典

  • モーツァルト
    音楽サイコロ遊び
    By 全音楽譜出版社

  • Debussy
    and the Fragment
    By Cummins

  • 進化するアートマネージメント
    By 林 容子

  • ユーザーイリュージョン―意識という幻想
    By トール ノーレットランダー


  • 神々の沈黙―意識の誕生と文明の興亡
    By ジュリアン ジェインズ

  • 美の歴史
    By ウンベルト エーコ

  • クラシックでわかる世界史
    時代を生きた作曲家、歴史を変えた名曲
    By 西原稔

  • 切断の時代―20世紀におけるコラージュの美学と歴史
    By 河本 真理

  • Hebrew
    in 10 Minutes a Day


  • 美の存立と生成
    (ピナケス学術叢書)
    By 今道 友信

  • 美学のキーワード
    By 後藤 狷士

  • ランシエール―新〈音楽の哲学〉
    By 市田 良彦

  • 芸術の設計―見る/作ることのアプリケーション
    By 岡崎 乾二郎

  • 世界でもっとも美しい10の科学実験
    By ロバート・P・クリース

  • 「エコノミック・アニマル」は褒め言葉だった―誤解と誤訳の近現代史
    By 多賀 敏行


  • (H)EAR―ポスト・サイレンスの諸相
    By 佐々木 敦

  • 潜在的イメージ―モダン・アートの曖昧性と不確定性
    By ダリオ ガンボーニ

  • パフォーミングアーツにみる日本人の文化力―アーティスト30人のロングインタビュー集


  • 金と芸術 なぜアーティストは貧乏なのか
    By ハンス アビング

  • 都市空間を創造する―越境時代の文化都市論


  • フランスの文化政策―芸術作品の創造と文化的実践
    By クサビエ・グレフ


  • 日本の中国人社会―司法通訳だけが知っている
    By 森田 靖郎


  • 著作権とは何か―文化と創造のゆくえ
    By 福井 健策

  • 表象文化研究―芸術表象の文化学
    (放送大学大学院教材)



  • 科学革命の構造
    By トーマス・クーン

  • キリスト教と音楽
    ヨーロッパ音楽の源流をたずねて
    By 金澤 正剛

  • アイデンティティ/他者性
    By 細見 和之

  • Between Home and World: A Reader in Hong Kong Cinema (ペーパーバック) By
    Esther M.K. Cheung (編集), Yiu-Wai Chu

  • The
    Cinema of Hong Kong: History, Arts, Identity


  • 芸術の条件―近代美学の境界 By 小田部 胤久

  • アンチ・スペクタクル-沸騰する映像文化の考古学
    By 長谷 正人・中村 秀之

  • SEIKO
    シルカカード・レッド DC-A05GR


  • フランス‐アメリカ―この“危険な関係” By 宇京 頼三

  • 評論家入門―清貧でもいいから物書きになりたい人に By 小谷野 敦

  • 民族の表象―歴史・メディア・国家
    By 羽田 功

  • Global/Local: Cultural Production and the Transnational Imaginary

  • 言語権の理論と実践 By 渋谷 謙次郎・小嶋 勇

  • ナショナリズムの由来 By 大澤 真幸

  • 現代日本と沖縄 (日本史リブレット) By 新崎 盛暉

  • ディアスポラ紀行―追放された者のまなざしBy 徐 京植

  • 民族の表象―歴史・メディア・国家 By 羽田 功

  • Thinking on Screen: Film As Philosophy By Thomas E. Wartenberg

  • Quotation and Cultural Meaning in Twentieth-Century Music By David Metzer

  • ソロマリンバ・セレクションズ By 安倍圭子

  • サウンドアートのトポス―アートマネジメントの記録から By 中川真

  • 一年中わくわくしてたBy ロアルド・ダール

  • Sound Design. Die virtuelle Klangwelt des Films
    By Barbara Flueckiger


  • I-O-DATA-「DVD-CDコピー機能」搭載DVDスーパーマルチドライブ-DVR-UW8DP2


  • 貝印 ステンレスパイ皿 底取れ式 18cm DL0503 → ピザ風アップルパイ♪
  • 2009年10月13日

    進路トークの女性 

    今年は、国際文化学部のための授業準備タイムを「本気論文を読む時間にしよう!」のコンセプトで、毎週ごりごりとほぼ1本ずつ、ナマ系の研究文献を読解し、学生にも一緒に読解してもらっている。

    学部生には、これはきついそうだが、前期には「ほんとにそのとおり予習したらたいへんなことになりますけれど、こういうのはハマると結構ハマるかんじですよね」(2年生)という器用で喜ばしいコメントも得られた。要するに、こちらは文献を渡しはするが、実際の授業はそのエッセンスをKeynoteで解説するだけだし、授業に出れば全訳ももらえるから、そんなに迷惑でもない、という反応のようだ。

    したがって、後期もこの路線でゴー。

    学期中にもかかわらず、生活の中に、文献を2科目分とりこめるのはオイシイ。


    なにしろ、2004〜2006年に映像学に没頭した後、私は、眼病やら新聞記事やらコンサート運営やら転職やら、なにかと格好の言い訳があって、研究者としてはずいぶん遊びほうけていたように思う。今年は主婦もどき開始という言い訳も加わって、料理もやってみると結構おもしろいものだから、研究者としては相当あぶないわけで、授業の仕込みをしつつ勉強できるというのは、むちゃくちゃにオイシイ。


    西南の学生さん、器用に受講してくれて、本当にありがとう。


    さて、この暮らしをふりかえってみて、ふと思い出した人がいる。
    大妻多摩高校にいた頃、進路トークに現れた卒業生のこと。


    色白で、メガネをかけた、その地味なスーツの女性は、言った。

    私は、大学で日本近代文学の世界に出会い、それを愛しました。そして、自分の愛する日本近代文学を研究するという幸せな選択をしました。でも高校生の方々に知っておいてほしいのは、研究者の生活というものは、今みなさんがやっている受験勉強とは違うということです。自分で決めた方法で文献を探し、自分で決めた量の読解を進め、その中身によって自分の検証を行い、また引き返して文献を読み、調査することの繰り返しです。偏差値はないので、自分と向かい合うことが最も大事で、その本性を忘れたならば、研究者としては崩れてしまうのです。ですから、私は男性と並んで歩いたことも手をつないだこともございません!

    私たち高校生一同は、最後の急カーブにビックリし、そして、突然の「ございません」にビックリし、進路モードは吹っ飛んだ。

    −−−今日の人、すごかったよね〜。

    −−−ございませんとか言ってたね〜。

    −−−結局、ございませんしか覚えてないね〜。

    −−−多摩まで来て、それ、相当かわいそうだよね〜。


    彼女はその後、男性と手をおつなぎになったであろうか。

    2009年10月12日

    日の出ずる国

    ヨーロッパの音楽家から日本の聴衆に向けた小文を訳したのだが・・・・。
    とちゅうから音楽的な中身をはずれて、距離とか時代とかの話になり、「平和」でしめくくられていた。
    私たちヨーロッパの音楽家にとっては、まず、日の出ずる国の聴衆に向けて演奏できるということ自体が驚くべき体験と言わねばなりません。私たちの音楽を聴いてもらえること、居心地の良い町並み、新しい風物の発見・・・。そして、ここに集う演奏家と共に演奏できることの喜び・・・。
    つまりは、音楽が、距離というものを消し去り、時代の差を埋めて、私たちの時代が求めてやまない「平和」というものを、この世界に運び込んでくれる、ということなのです。
    この違和感は、言うなれば九響第296回定期のサブタイトル「民族音楽の世界」を目にしたときの違和感に近い。いや、さすがにそれには及ばないか・・・。

    ともあれこの文は、北朝鮮の官僚向け演奏会のために書かれた文章に、「日の出ずる国」をくっつけても、十分書けるであろう。

    2009年10月11日

    モラッチャ王

    お米をとぎながら、漫然と幼児番組を見ていたら、
    モラッチャ王というキャラクターが掃除機をかざし、
    「スキルをもらっちゃおう!!」と叫んでいた。

    人間から人付き合いのスキルを奪って仲たがいさせ、世界征服をたくらんでいるとの由。
    画面の単純さのわりに、ずいぶん哲学的だ。

    そうこうするうち、
    「この方、どこかで会ったような気が・・・、
    会ったなんて程度じゃなく、
    大学時代にお友達だったような気が・・・・。」

    と、しばし料理もそっちのけで
    インターネットでゴリゴリ調べた。

    すると、

    自分のお友達ではなくて、
    TRICKで矢部刑事に殴られながら「もえっもえ〜〜」を
    連発していた あきば はらんど だということが明らかになった。

    あのキモ系キャラクタに、これほどまで親近感を覚えていたとは、不覚である。
    この分では、照喜名さんやジャーミー君を見ても、「旧友」にしかねない。

    2009年10月9日

    西日本にMUSEある?

    今年、西南に宗教主事(音楽)として着任された安積道也氏は、ドイツで教会音楽家Aをとられ、その他いろいろと優れた活動をされて日本に戻ってきたばかりの方。
    オルガン演奏・合唱指揮・音楽学の3領域のプロフェッショナルであり、これから、西日本の音楽文化を刷新してくださる方だと思っている。

    学内で安積さんをつかまえて、 贅沢な質問をしてみた。

    「西南のオルガンは、北ドイツ様式ということですけれど、ブクステフーデやバッハじゃなく、近現代でこの楽器にふさわしい作曲家といったら、だれですか?」

    Hugo Distlerの名前を教えていただいた。

    チャペルで上演するのはもちろん、
    この作曲家の作品について、
    学生に語れるようにならねばだなぁ。

    NaxosやYoutubeでも聞けるので、
    私でも、少しずつなら、ふれられそうだ。
    Ein Stündlein wohl vor Tag
    Nun komm, der Heiden Heiland
    Totentanz

    しかし、ここで久しぶりにあのフラストレーションが発生。

    映像学に手をつけるときには、とりたい手順があまりにはっきりしていたし、
    そもそも、あまりに門外漢すぎて、研究史へのキャッチアップなんて望むべくもなく、このフラストレーションは、ほとんど生じなかった。

    でも、音楽領域で
    なにか自分の知らないことについて調べ始めようとすると、すでにどんなことが語られているか、気になって、「RILM検索したいっ。どうしよう・・・」とフラストレーションにおそわれる。

    今の自分を考えると、
    飛行機で飛ばないですむところに、
    検索ツールをみつけなければ、絶対にいかん。

    関西学院大学の図書館にMUSE-Onlineがあるらしいから、まずはそこを頼りにしよう。

    でも、今後数年のスパンを考えると、飛行機か新幹線か、ではなく、「いかに短い移動距離でMUSEを」という問題が浮上する。

    西日本にMUSEのある場所をご存じの方、お教え下さいませ。

    2009年10月8日

    華麗なる楽曲解説の世界

    久しぶりに、まとまった量の楽曲解説を書くにあたり、
    とりあえずの出だしに一般論をということで、
    ついつい安易に『名曲解説全集』のシリーズをひもといてしまった。

    このシリーズの筆者はおしなべて、
    「展開部を省略したソナタ形式」と書くのが大好きで
    かねてより、それが疑問である。

    大事な旋律がABの2つあって、
    それを後でもう一回繰り返すっていう状態(ABAB)は、
    「〜〜を省略した◎◎形式」とかいう例外形モデルを発明するまでもなく
    ふつうに、二部形式に聞こえるんですけれど。

    一発目のAとBが、
    主調/属調とか主調/平行調とかになっているなら
    まだわかるけれど、
    主調のまんま次も主調の場合にまで、
    「展開部を省略したソナタ形式」と書くのは、
    このシリーズが出た頃の、流行だったのだろうか。

    で、今回は、
    「単一主題による(中略)展開部を省略したソナタ形式」の事例まで発見し、
    その曲をナクソス・ミュージック・ライブラリーで試聴。
     
    ロンドに聞こえるんだけど・・・。

    要するに、再現したら、
    なにがなんでも、絶対ぜったいじぇ〜ったいソナタ形式なのだよね。

    2009年10月7日

    エクセルシオin福岡 終了

    クァルテット・エクセルシオの素晴らしい夕べが過ぎた。

    私は音楽事務所の仕事にはつかなかったから、
    携わるコンサート企画は、
    聴きたい演奏家のコンサートであって、
    これは本質的にとても幸せなことだけれど、
    でも、低予算で企画運営に携わるっていうのは、
    現実的にそのコンサートをほとんど聴けないということでもあるので、
    毎度毎度とっても複雑。

    でも今回は
    共催をいただいた宗教部(株)キャンパスサポート西南
    エクセルシオの演奏に対する私の思い入れが非常に強く
    今回ばかりは、なんとしても中身を聴きたいので、
    開演後おおまかな整理が終わったら、
    場外案内をバトンタッチでお願いさせてください
    と、めいいっぱい甘えさせてもらった。

    こんなお願いを、こころよく引き受けていただき、
    おかげで、
    モーツァルトの第4楽章と、中村作品と、
    ラヴェルの第2〜4楽章を聴くことができた。

    ありがとうございます、皆様!

    印象深いのはラヴェル。
    2楽章では、パッと見のノリに逃げることなく、
    6/8拍子の2分割と3分割を丁寧に表現していて、
    第1ヴァイオリンによる3オクターブの上昇も、
    音が途切れないまま、色が変わる。
    レンジごとに脊髄に3色の液体を注ぎ込まれるような体験だった。

    そして4楽章のクレシェンドとfff
    ダイナミック。
    揺さぶられた〜。

    あえて極端な言い方をするが、
    優れた演奏家ってもんは、優れたアンサンブルってもんは、
    “すごく大きな音を出せる”んでございます。

    ライブ録音は福島欣尚さんにお願いした。
    彼のセンスで、演奏家にとってもある意味
    記念すべきライブ録音になると信じている。

    ただし課題もたくさんある。
    まずは、西南学院大学チャペル(2008年4月献堂)の空調システム設計のこと。
    ほんとうは、開演前と休憩の間だけガンガン冷やして
    上演中は空調を切りたかったのだが、その「ガンガン冷やす」ができない。
    なぜなら、自動26〜28度の総務課一括管理になっていて、
    「冷やす」とか「暖める」 の温度設定ができないのである。

    結果的に、
    サーという空気音と、キーンとかいうダクト反響音が
    (席にもよるが)聞こえてしまう羽目になった。
    せっかく福島さんに頼んだのにさぁ・・・。

    電源のオンオフのみならず温度設定までが中央管理というのは、
    芸大5号館で育った私でもビックリの事態である。
    26〜28度設定というのは、
    労働基準法とエコロジーの妥協点として
    実にポリティカル・コレクトであるが、
    このチャペルが
    席番号までふって客席空間として設計されている以上、
    このインフラではたいへん困る。
    人間が集まって、いろいろな企画をやっていく場所としてちゃんと機能するように、空調設計の改善にむけて、運動していきたい。

    2009年10月4日

    マドンナのMV

    ひかりTVが開通した。
    またリモコンが増えてしまったが、映画などいろいろ見られて、楽しい。

    Ch651の「マドンナMV」特集では、新作を沢山見ることができた。

    ざっとみたところ、
    昔のように、丁寧に舞台設定をして物語を構成していく作品はなくなり、
    女っぷりのよさを映像化する作品が3作、
    キル・ビルばりのアクションが3作、
    画面の中央で胴体を中心に移す作品が5作といったところか。

    Britannica の "Music Video" の項で、Tom Carson が
    2000年代の特性は、
    iPodなどのモバイル機器での視聴を意識した簡単画面構成が多い点だといっていたが、
    まーさーに、そのとおり。

    幸せなら手をたたこう

    勤め先の月報で、日野原重明・木村 利人・A.デーケン『いのちを語る』(集英社, 2009)のことを知り、手に取ってみた。

    木村利人氏は、バイオエシックスのパイオニアで、CiNiiでも、「バイオエシックスと国際公共政策」などを読むことができる。

    学術面では、恵泉女学園大学の学長や、日本生命倫理学会の会長をされているとのことだが、1960年代にヒットした《幸せなら手をたたこう》の作詞者でもあるという。探求が、あんなにもたくさんの人々に伝わる歌として昇華しているなんて、すばらしい。

    だって、作詞上のヒントになったという詩編47編は、
    そのままだと、伝わりにくい。
    すべての民よ、手を打ち鳴らせ。
    神に向かって喜び歌い、叫びをあげよ。
    (詩編 / 47編 2節)
    偉い人っていうのは、
    こういうものを、わかりやすい言葉で伝えられる人のことだと思う。

    2009年10月3日

    エクセルシオ公演


    週明けには、
    いよいよ、エクセルシオの2度目の福岡公演。

    今回は、
    地域的にも(オーストリア、フランス、日本)
    時代的にも(古典派、近代、現代)
    とても多様な曲目を集めてみた。

    演奏のすばらしさは疑いようもないが、
    心配事は新チャペルでの室内楽公演だということ。
    うまく響くかしら・・・。

    助かったのは、
    キャンパスサポート西南さんのおかげで、チラシを思うように撒けたこと。
    ふつうだったら「その集合時間だと授業と重なるなあ」とか
    「指、切っちゃった」「あまりにも疲れちゃった」とかで、
    諦めてしまうかもしれない公演にも、ちゃんと撒けた。

    あとはひたすら、お客様の来場を待つのみ。

    2009年106日(火)18:30開場 19:00開演
    西南学院大学チャペル (全席自由)

    W.A.モーツァルト 弦楽四重奏曲 第19番ハ長調「不協和音」K.465
    中村滋延     ソヴァン・マチャ -----弦楽四重奏のための音詩-----
    M.ラヴェル    弦楽四重奏曲 ヘ長調
    前売券 一般3,000円/学生1,500円  (Pコード334-335)
    キャンパスサポート西南 092-823-3576
    当日券 一般3,500円/学生 2,000円
    主催西南学院大学 080-3961-7654(栗原)
    後援 福岡市・福岡市教育委員会・朝日新聞社・西日本新聞社・毎日新聞社・読売新聞西部本社

    ブログのお引越

    LivedoorBlogからBloggerに移ってまいりました。
    投稿を終えるたびに出てくる「ザ・広告」フラッシュに、
    疲れてしまったものですから・・・。
    それに、字が小さくて見えないんだけれども、
    カスタマイズがうまくいかないものですから・・・。

    用語リンクの豊富なhatenaと、
    自動保存が便利なBloggerの2択、
    5〜6分迷ったけれど、
    Google様につながったBloggerの
    まさに無駄のない構成に賭けてみることに。

    題名も、数年来の「ここなら安全!」から、
    「まさに、ここなら安全!」に、変えてみました。